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公開番号2025015919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118823
出願日2023-07-21
発明の名称HIFU照射装置
出願人ソニア・セラピューティクス株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類A61N 7/02 20060101AFI20250124BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、HIFU照射装置について、治療用超音波の焦点の位置を治療部位に合わせる操作を容易にすることである。
【解決手段】振動子制御部18は、凹面30に沿って配置された複数の超音波振動子32を制御する。プローブ駆動部14は、凹面30の中心軸40上に配置された超音波プローブ12を、中心軸40の周りで回転させる。データ取得部16は、超音波プローブ12によってBモード画像データを取得する。コントローラ22は、振動子制御部18、プローブ駆動部14およびデータ取得部16を制御する。コントローラ22は、複数の超音波振動子32に超音波を送信させているときに、中心軸40周りの超音波プローブ12の回転角度位置を変化させながら、Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の超音波振動子32から発せられる超音波の焦点Fを探索する処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
凹面に沿って配置された複数の超音波振動子を制御する振動子制御部と、
前記凹面の中心軸上に配置された超音波プローブを、前記中心軸の周りで回転させるプローブ駆動部と、
前記超音波プローブによってBモード画像データを取得するデータ取得部と、
前記振動子制御部、前記プローブ駆動部および前記データ取得部を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
複数の前記超音波振動子に超音波を送信させているときに、前記中心軸周りの前記超音波プローブの回転角度位置を変化させながら、前記Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の前記超音波振動子から発せられる超音波の焦点を探索する処理と、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で、前記超音波プローブを静止させる処理と、を実行することを特徴とするHIFU照射装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載のHIFU照射装置であって、
前記コントローラは、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で前記超音波プローブを静止させた状態で、複数の前記超音波振動子のそれぞれから発せられる超音波の遅延時間を調整して、前記中心軸に前記焦点を近付け、または、前記中心軸上に前記焦点を位置させることを特徴とするHIFU照射装置。
【請求項3】
凹面に沿って配置された複数の超音波振動子を制御する振動子制御部と、
前記凹面の中心軸の周りで複数の前記超音波振動子を回転させる超音波振動子駆動部と、
前記凹面の中心軸上に配置された超音波プローブによってBモード画像データを取得するデータ取得部と、
前記振動子制御部、前記超音波振動子駆動部および前記データ取得部を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
複数の前記超音波振動子に超音波を送信させているときに、複数の前記超音波振動子の前記中心軸周りの回転角度位置を変化させながら、前記Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の前記超音波振動子から発せられる超音波の焦点を探索する処理と、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で、複数の前記超音波振動子を静止させる処理と、を実行することを特徴とするHIFU照射装置。
【請求項4】
請求項3に記載のHIFU照射装置であって、
前記コントローラは、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で複数の前記超音波振動子を静止させた状態で、複数の前記超音波振動子のそれぞれから発せられる超音波の遅延時間を調整して、前記中心軸に前記焦点を近付け、または、前記中心軸上に前記焦点を位置させることを特徴とするHIFU照射装置。
【請求項5】
凹面に沿って配置された複数の超音波振動子を制御する振動子制御部と、
前記凹面の中心軸上に配置された超音波プローブによってBモード画像データを取得するデータ取得部と、
前記振動子制御部および前記データ取得部を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
複数の前記超音波振動子に超音波を送信させているときに、複数の前記超音波振動子のそれぞれから発せられる超音波の遅延時間を調整しながら、前記Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の前記超音波振動子から発せられる超音波の焦点を探索する処理を実行することを特徴とするHIFU照射装置。
【請求項6】
請求項5に記載のHIFU照射装置であって、
前記焦点が検出されたときの前記遅延時間で、複数の前記超音波振動子のそれぞれから超音波を発生させた状態から、さらに、複数の前記超音波振動子のそれぞれから発せられる超音波の遅延時間を調整して、前記中心軸に前記焦点を近付け、または、前記中心軸上に前記焦点を位置させることを特徴とするHIFU照射装置。
【請求項7】
凹面に沿って配置された複数の超音波振動子と、
前記凹面の中心軸上に、前記中心軸の周りで回転自在に配置された超音波プローブと、
前記超音波プローブによってBモード画像データを取得するデータ取得部と、を備えるHIFU照射装置の焦点調整方法であって、
複数の前記超音波振動子に超音波を送信させているときに、前記中心軸周りの前記超音波プローブの回転角度位置を変化させながら、前記Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の前記超音波振動子から発せられる超音波の焦点を探索するステップと、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で、前記超音波プローブを静止させるステップと、を含むことを特徴とする焦点調整方法。
【請求項8】
請求項7に記載の焦点調整方法であって、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で前記超音波プローブを静止させた状態で、複数の前記超音波振動子から発せられる各超音波の遅延時間を調整して、前記中心軸に前記焦点を近付け、または、前記中心軸上に前記焦点を位置させるステップを含むことを特徴とする焦点調整方法。
【請求項9】
凹面に沿って配置された複数の超音波振動子であって、前記凹面の中心軸の周りで回転自在に配置された複数の超音波振動子と、
前記凹面の中心軸上に配置された超音波プローブと、
前記超音波プローブによってBモード画像データを取得するデータ取得部と、を備えるHIFU照射装置の焦点調整方法であって、
複数の前記超音波振動子に超音波を送信させているときに、前記中心軸周りの複数の前記超音波振動子の回転角度位置を変化させながら、前記Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の前記超音波振動子から発せられる超音波の焦点を探索するステップと、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で、複数の前記超音波振動子を静止させるステップと、を含むことを特徴とする焦点調整方法。
【請求項10】
請求項9に記載の焦点調整方法であって、
前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で複数の前記超音波振動子を静止させた状態で、複数の前記超音波振動子から発せられる各超音波の遅延時間を調整して、前記中心軸に前記焦点を近付け、または、前記中心軸上に前記焦点を位置させるステップを含むことを特徴とする焦点調整方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、HIFU照射装置とその焦点調整方法に関し、特に、Bモード画像を用いた焦点の位置の調整に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
強力集束超音波(High Intensity Focused Ultrasound)を用いた治療装置が広く用いられている。この治療装置は、HIFU照射装置あるいはHIFU照射システムと称され、治療部位に集束超音波を照射して生体組織を壊死させる。
【0003】
一般に、HIFU照射装置は、凹面に沿って配置された治療用の複数の超音波振動子を備えている。複数の超音波振動子は、それぞれから発せられた超音波が一点に照射され焦点を形成するように配置されている。治療の際には、焦点の位置が治療部位に合わせられ超音波が照射される。照射位置の確認には、超音波画像上に焦点を表す超音波診断装置が用いられる。
【0004】
以下の特許文献1には、Bモード画像(断層画像)を表示する超音波診断装置を用いて焦点の位置を観測する超音波治療装置が記載されている。この装置では、組織に影響のない弱いレベルの超音波が治療用の超音波振動子から発せられると共に、超音波イメージングプローブによる超音波の送受信によって断層画像が表示される。患者の組織の音響特性は組織の温度変化に応じて変化するため、断層画像には焦点の位置が輝度の強弱によって示される。また、非特許文献1に示されているように、患者の組織には超音波の照射によって変位が生じるため、断層画像には焦点の位置が輝度の変化によって示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-71069号公報
【非特許文献】
【0006】
ARFIを利用した組織硬度測定 インターネット<https://www.innervision.co.jp/sp/ad/suite/siemens/technical_notes/140368>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
強力集束超音波を用いた治療では、音響特性が周囲と異なる領域が患者の組織にあると、治療用の超音波振動子から発せられる超音波の屈折によって、音響特性が一様な場合に対して焦点の位置がずれてしまうことがある。これによって、超音波の焦点がBモード画像上に現れず、治療用超音波の焦点の位置を治療部位に合わせる操作が困難となることがある。
【0008】
本発明の目的は、HIFU照射装置について、治療用超音波の焦点の位置を治療部位に合わせる操作を容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るHIFU照射装置は、凹面に沿って配置された複数の超音波振動子を制御する振動子制御部と、前記凹面の中心軸上に配置された超音波プローブを、前記中心軸の周りで回転させるプローブ駆動部と、前記超音波プローブによってBモード画像データを取得するデータ取得部と、前記振動子制御部、前記プローブ駆動部および前記データ取得部を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、複数の前記超音波振動子に超音波を送信させているときに、前記中心軸周りの前記超音波プローブの回転角度位置を変化させながら、前記Bモード画像データが示すBモード画像上で、複数の前記超音波振動子から発せられる超音波の焦点を探索する処理と、前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で、前記超音波プローブを静止させる処理と、を実行することを特徴とする。
【0010】
望ましくは、前記コントローラは、前記焦点が検出されたときの前記回転角度位置で前記超音波プローブを静止させた状態で、複数の前記超音波振動子のそれぞれから発せられる超音波の遅延時間を調整して、前記中心軸に前記焦点を近付け、または、前記中心軸上に前記焦点を位置させる。
(【0011】以降は省略されています)

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