TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025015906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023118794
出願日
2023-07-21
発明の名称
環状発光体を用いた車両用灯具
出願人
スタンレー電気株式会社
代理人
主分類
F21S
43/237 20180101AFI20250124BHJP(照明)
要約
【課題】導光部材を用いてリング状の発光を行う意匠が離れたデザインの車両用灯具とする場合に、車両用灯具の重量の増加を抑制することができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具は、リング状の発光を行う第1の意匠領域、中間領域、リング状の発光を行う第2の意匠領域が並んで配置する。第1の意匠領域と第2の意匠領域は、同時に発光し、いずれもインナーレンズの背面側から導光部材を利用して発光する。導光部材は、第1の意匠領域と第2の意匠領域を跨る直線状の第1導光部材と、リング状の発光を第1導光部材と一緒に発光することで実現する第2導光部材からなる。第1導光部材および第2導光部材はいずれも中間領域において接続部を備えている。第1導光部材と第2導光部材は一部が重なるように配置され、インナーレンズによって押圧してブラケットに固定される。これにより、ブラケット、導光部材によって、全体の強度を保つことができるのでブラケットを薄くすることができ全体の重量軽減を図る。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
棒状の複数の導光部材と、
前記導光部材を保持する導光体保持部材と、
前記導光部材に向かって光を出射する複数の光源と、を備え、
前記導光部材の側面から出光することによってリング状の発光を行う第1の意匠領域と、
前記第1の意匠領域に並んで配置され、導光体の側面から出光することによってリング状の発光を行う第2の意匠領域と、
前記第1の意匠領域と前記第2の意匠領域の間に設けられた中間領域と、を有する車両用灯具であって、
前記複数の導光部材は、
前記第1の意匠領域のリング状の発光の一部の発光を行う第1ベース発光部を有し、当該第1ベース発光部の仮想延長線が前記第2の意匠領域側に向かって延びる第1導光体と、
前記第2の意匠領域のリング状の発光の一部の発光を行う第2ベース発光部を有し、当該第2ベース発光部の仮想延長線が前記第1の意匠領域側に向かって延びる第2導光体と、
前記第1導光体に交差する方向に延び、前記第1の意匠領域の前記第1ベース発光部以外の他の一部の発光を行う第1交差発光部および第2交差発光部を有する第3導光体と、
前記第2導光体に交差する方向に延び、前記第2の意匠領域の前記第2ベース発光部以外の他の一部の発光を行う第3交差発光部および第4交差発光部を有する第4導光体と、を備え、
前記第1導光体と前記第2導光体は、第1接続部を介して、同一の透光性樹脂材料により一体に形成された第1導光体を形成し、
前記第3導光部材と前記第4導光部材は、第2接続部を介して前記透光性樹脂材料により一体に形成された第2導光体を形成し、
前記複数の光源は、少なくとも前記第1意匠領域および前記第2意匠領域のそれぞれの一部を同時に発光させる第1光源および第2光源を備え、
前記第1接続部には、前記第1光源から出射した光が入光する第1入光部を備え、当該第1入光部から入光した前記第1光源からの光が前記第1導光体内を導光し、
前記第2接続部には、前記第2光源から出射した光が入光する第2入光部を備え、当該第2入光部から入光した前記第2光源からの光が前記第2導光体内を導光し、
前記中間領域には、前記第1入光部と前記第1光源とが対向するように配置するとともに、前記第2入光部と前記第2光源とが対向するように配置されている、車両用灯具。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1導光体と前記第2導光体は、
前記第1ベース発光部の仮想延長線と前記第2ベース発光部の仮想延長線が、同一直線上に沿って位置する、または鈍角で交差するように配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第1導光体および前記第3導光体の側面には、前記第1光源および前記第2光源が点灯したときに、前記第1ベース発光部、前記第1交差発光部および前記第2交差発光部からそれぞれの導光部材の内部を導光してきた光がそれぞれの導光部材外に出射してリング状の発光を行うように反射部が設けてあり、
前記第2導光体および前記第4導光体の側面には、前記第1光源および前記第2光源が点灯したときに、前記第2ベース発光部、前記第3交差発光部および前記第4交差発光部からそれぞれの導光部材の内部を導光してきた光がそれぞれの導光部材外に出射してリング状の発光を行うように反射部が設けてある、ことを特徴とする請求項2記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第1の意匠領域および前記第2の意匠領域におけるリング状の発光は、照射方向から見たときに三角形形状、四角形状、五角形形状、六角形形状、七角形形状および八角形形状のいずれかの多角形環状形状、または、前記多角形環状形状の一部が開環したC環状形状である、ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
さらに、前記第1の意匠領域を覆い、前記第1導光体および前記第3導光体のから出光するリング状の発光を透過する第1のレンズ部材を備え、
前記第1導光体には、前記第1ベース発光部と異なる位置に前記第3導光体と接触する第1接触部が設けられ、
前記第3導光体には、前記第1交差発光部および第2交差発光部と異なる位置に前記第1導光部材と接触する第2接触部が設けられ、
前記第1のレンズ部材には、前記第1導光体および前記第3導光体を前記第1接触部と前記第2接触部が互いに接触する状態を保つように、前記導光体保持部材と前記第1のレンズ部材とで挟みこんで固定する第1接触固定部を備えている、ことを特徴とする請求項4記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記接触固定部は、前記導光体保持部材側から順に前記第3導光部材、前記第1導光部材、前記第1のレンズ部材の順に重なっている、ことを特徴とする請求項5記載の車両用灯具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具、例えば、自動車や二輪自動車などの車両に使用される灯火器並びに信号装置などの車両用灯具に関するもので、特にリング状に発光する意匠形状を有する車両用灯具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
意匠形状を環状の発光部とした車両用灯具を導光体を用いて実現するものとして、たとえば、特許文献1および特許文献2に示すものがある。
【0003】
特許文献1は、LEDランプのような点状光源を用い、この点状光源からの光を線状光に変換してリング状に発光させるリング状発光体を記載する。リング状発光体を特に車両のヘッドランプの電飾やブレーキランプなどの車両用灯具して用いることを記載している。ここで、リング状発光体は、後方から前方に延び後方側端面を光入射面とした一方の端部と、同じく後方から前方に延び後方側端面を光入射面とした他方の端部と、一方の端部と他方の端部とを接続し、前方に向かってリング状の光を発する発光面を有する発光部とからなる連続した棒状の導光部材である。リング状の発光部内に取り入れられた光が最初に衝突する発光面の特定部分を反射層として形成している。
【0004】
また、特許文献2の車両用灯具では、ほぼ長方形の環状形状をなす導光部材と、光源と、光源と導光部材との間に配置したレンズ部材とを備えた車両用導光ユニットをランプハウジングに取り付けている。導光部材は、丸棒形状をなし、内部において全反射作用により光を導光する。光源はLED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型発光素子(半導体発光素子)であり、導光部材の背面側に配置する。光源からの出射光は、レンズ部材を介して導光部材の背面側の入射部から入光し、入射部の反対側に設けた補正部にて導光部材内を導光する光に補正する。これにより、環状形状の導光部材が全周に亘って発光し、点光や暗部の発生を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-297108号公報
特開2021-002502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載されたリング状発光体においては、コア層とコア層の周囲に設けたクラッド層の2層構造とし、側面となる発光面がリング状となるように形成されている。そのため、リング状に発光する意匠を2か所設ける場合には、リング状の発光体も2か所設けなければならない。リング状の発光体は樹脂からなる2層構造のため重量が大きくなる。そのため、2つの独立したリング状発光部を保持するためには、リング状の発光部を固定保持するための部材の強度を大きくしなければならなくなり肉厚の部材とする必要がある。そのため、車両用灯具全体の重量が大きくなるという問題があった。
【0007】
上記特許文献2に記載された車両用灯具は、出射部を導光部材の一側面(正面)に、環状形状の導光部材の全周に亘って設けている。従って、リング状に発光する意匠を2か所設ける場合には、特許文献1の場合と同様に車両用灯具の重量が大きくなるという問題がある。また、特許文献2の車両用灯具の場合には、光源と導光部材との間に配置したレンズ部材とを備えなければならず、レンズ部材は光源および導光部材のそれぞれと密接しないように距離をあけて配置しなければならない。そのため、光源、レンズ部材および導光部材のそれぞれが所定位置となるように固定しなければならず、固定構造が複雑化する。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、特に、導光部材を用いてリング状の発光を行う意匠が離れたデザインの車両用灯具とする場合に、車両用灯具の重量の増加を抑制した車両用灯具を提供することを目的とする。また、導光部材の固定を簡略化して車両用灯具の重量の増加を抑制した車両用灯具を提供することを他の目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、導光部材に工夫を施すことにより、上記目的の達成を図るようにしたものである。
【0010】
本発明に係る一態様は、[1]棒状の複数の導光部材と、
前記導光部材を保持する導光体保持部材と、
前記導光部材に向かって光を出射する複数の光源と、を備え、
前記導光部材の側面から出光することによってリング状の発光を行う第1の意匠領域と、
前記第1の意匠領域に並んで配置され、導光体の側面から出光することによってリング状の発光を行う第2の意匠領域と、
前記第1の意匠領域と前記第2の意匠領域の間に設けられた中間領域と、を有する車両用灯具であって、
前記複数の導光部材は、
前記第1の意匠領域のリング状の発光の一部の発光を行う第1ベース発光部を有し、当該第1ベース発光部の仮想延長線が前記第2の意匠領域側に向かって延びる第1導光体と、
前記第2の意匠領域のリング状の発光の一部の発光を行う第2ベース発光部を有し、当該第2ベース発光部の仮想延長線が前記第1の意匠領域側に向かって延びる第2導光体と、
前記第1導光体に交差する方向に延び、前記第1の意匠領域の前記第1ベース発光部以外の他の一部の発光を行う第1交差発光部および第2交差発光部を有する第3導光体と、
前記第2導光体に交差する方向に延び、前記第2の意匠領域の前記第2ベース発光部以外の他の一部の発光を行う第3交差発光部および第4交差発光部を有する第4導光体と、を備え、
前記第1導光体と前記第2導光体は、第1接続部を介して、同一の透光性樹脂材料により一体に形成された第1導光体を形成し、
前記第3導光部材と前記第4導光部材は、第2接続部を介して前記透光性樹脂材料により一体に形成された第2導光体を形成し、
前記複数の光源は、少なくとも前記第1意匠領域および前記第2意匠領域のそれぞれの一部を同時に発光させる第1光源および第2光源を備え、
前記第1接続部には、前記第1光源から出射した光が入光する第1入光部を備え、当該第1入光部から入光した前記第1光源からの光が前記第1導光体内を導光し、
前記第2接続部には、前記第2光源から出射した光が入光する第2入光部を備え、当該第2入光部から入光した前記第2光源からの光が前記第2導光体内を導光し、
前記中間領域には、前記第1入光部と前記第1光源とが対向するように配置するとともに、前記第2入光部と前記第2光源とが対向するように配置されている、車両用灯具である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
照明器具
1か月前
個人
収容箱
2か月前
個人
LED光源基盤
10日前
株式会社遠藤照明
照明器具
25日前
市光工業株式会社
車両用灯具
1か月前
日本船燈株式会社
照明装置
1か月前
日本発條株式会社
照明装置
1か月前
シャープ株式会社
光源
2か月前
株式会社小糸製作所
投影装置
3か月前
スタンレー電気株式会社
車両用灯具
2か月前
国楽(香港)有限公司
照明器具
25日前
株式会社小糸製作所
車両用灯具
7日前
株式会社小糸製作所
車両用灯具
2か月前
常盤電業株式会社
表示機
7日前
日亜化学工業株式会社
発光モジュール
2か月前
ローヤル電機株式会社
照明装置
2か月前
株式会社小糸製作所
車両用灯具
1か月前
株式会社小糸製作所
車両用灯具
4日前
日本光機工業株式会社
光源装置
1か月前
株式会社小糸製作所
描画用灯具
3か月前
株式会社大林組
面発光装置
1か月前
日本精機株式会社
照明装置及び表示装置
1か月前
株式会社小糸製作所
車両用前照灯
25日前
株式会社小糸製作所
車両用前照灯
25日前
株式会社大林組
照明
17日前
株式会社小糸製作所
車両用前照灯
25日前
株式会社トプコン
ガイド光照射装置
1か月前
日本光機工業株式会社
風向表示装置
1か月前
市光工業株式会社
車両用灯具
17日前
日亜化学工業株式会社
面状光源の製造方法
2か月前
株式会社ルミカ
発光具
2か月前
株式会社トプコン
ガイド光照射装置
1か月前
中国電力株式会社
蓄電池付き照明装置
3か月前
株式会社遠藤照明
光源ユニット及び照明器具
3か月前
市光工業株式会社
車両用前照灯
2か月前
日東電工株式会社
積層フィルム
2か月前
続きを見る
他の特許を見る