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公開番号
2025015673
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024199400,2023036473
出願日
2024-11-15,2015-12-15
発明の名称
脊髄軟膜下遺伝子送達システム
出願人
ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
,
The Regents of the University of California
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
31/7088 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】
哺乳動物の軟膜下空間内へ核酸分子を送達させ、その脊髄実質内感染をもたらすための方法および脊髄軟膜下遺伝子送達システムを提供すること。
【解決手段】
対象の脊椎の脊髄分節を露出させるステップ、脊髄分節内に軟膜開口部を設けるステップ、カテーテルを軟膜にL字型形状のステンレススチールチューブを穿刺することによって設けた軟膜開口部を通じて軟膜下空間内へ前進させるステップ、およびベクターまたはアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)である核酸分子を対象の軟膜下空間へ送達させるステップを含む、対象の軟膜下空間へ核酸分子を送達する方法および該方法において用いるシステムを提供する。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
対象の軟膜下空間へ核酸分子を投与することを含む、対象における核酸分子の脊髄実質内感染の方法。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
投与ステップが、
(a)対象の脊椎の脊髄分節を露出させること、
(b)脊髄分節内に軟膜開口部を設けること、
(c)カテーテルを軟膜開口部を通じて軟膜下空間内へ前進させること、および
(d)核酸分子を対象の軟膜下空間へ送達させること
を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
軟膜開口部が、軟膜をL字型形状のステンレススチールチューブによって穿刺することによって設けられ、カテーテルがチューブを通じて軟膜下空間内へ前進される、請求項2記載の方法。
【請求項4】
核酸分子が、約1~10%のデキストロースを含む混合物で投与される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
核酸分子が、ベクターまたはアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
ベクターが、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクターまたはアデノ随伴ベクターである、請求項5記載の方法。
【請求項7】
ベクターがAAV9粒子である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
ベクターが、神経変性疾患を調節または処置するタンパク質または機能性RNAをコードする核酸分子を含む、請求項7記載の方法。
【請求項9】
神経変性疾患が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、アルツハイマー病またはパーキンソン病である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
核酸分子が単回注入で送達される、請求項1記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、米国特許庁における米国仮出願第62/110,340号(出願日:2015年1月30日)に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容全体は引用により本明細書中に包含される。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
本発明は、主に遺伝子治療に関し、より詳細には、哺乳動物の軟膜下空間内へ遺伝子およびオリゴヌクレオチドを送達させ、その脊髄実質内感染(spinal trans-parenchymal infection)をもたらすための方法およびシステムに関する。
【0003】
ベクターまたはアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を脊髄実質中へ送達するための現在用いられているアプローチとしては、2つの技術があるが、各々が、本発明と比較して実質的な欠点がある。
【0004】
第1には、髄腔内送達は、ベクターまたはASOを脊髄髄腔内空間(すなわち、軟膜外)内に注入する際に用いられる。このアプローチを用いた場合、AAV9送達後、脊髄実質深部での導入遺伝子(トランスジーン)発現はみられない。軟膜はAAV9を透過させないため、A-運動ニューロンおよび一次求心性神経の亜集団のみが感染する。ASOの髄腔内送達の結果、ASOが良好に脊髄実質に浸透し得る場合もあるものの、ASOは脊髄全体(すなわち、頸髄節から仙髄節の範囲)にみられる。そのため、髄腔内送達の場合、ASOの分節限定分布を達成することができていない。
【0005】
第2には、直接的な脊髄実質への注入が用いられ得る。このアプローチを用いることにより、分節特異的なトランスジーン発現またはASO分布を脊髄実質において達成することができる。しかし、この技術は直接脊髄実質への針貫入が必要となるため、その侵襲性が欠点である。
【0006】
そのため、白質および灰白質の双方において、ほとんど完全な脊髄実質AAV9-媒介遺伝子発現またはASO分布を可能にする軟膜下送達システムが必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
中枢神経系における遺伝子特異的なサイレンシングまたは上方制御を達成するためのAAV系ベクターの有効なインビボ使用は、臨床的関連性が最も高い送達経路(すなわち、静脈内または髄腔内投与)を用いた成体動物における限られた深い実質発現以上のものを提供できないために制限されている。そのため、本発明によれば、脊髄軟膜は、髄腔内AAV9送達後に脊髄実質内への有効なAAV9浸透を制限する一次バリアに相当することが実証される。そのため、本発明は、大型動物およびヒトの脊髄実質内への遺伝子およびオリゴヌクレオチドの送達のための方法およびシステムを提供する。
【0008】
よって、一実施態様において、本発明は、対象における核酸分子の脊髄実質内感染の方法を提供する。本方法は、対象の軟膜下空間へ核酸分子を投与することを含む。対象は、ヒトなどの哺乳動物であり得る。多様な実施形態において、投与ステップは、対象の脊椎の脊髄分節を露出させること、脊髄分節内に軟膜開口部を設けること、カテーテルを軟膜開口部を通じて軟膜下空間内へ前進させること、および核酸分子を対象の軟膜下空間へ送達させることを含む。軟膜開口部は、軟膜にL字型形状のステンレススチールチューブを穿刺することによって設けることができ、カテーテルは、チューブを通じて軟膜下空間内へ前進させられる。多様な実施形態において、核酸分子は、約1~10%のデキストロースを含む混合物で投与される。多様な実施形態において、核酸分子は、ベクターまたはアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)である。ベクターは、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、またはアデノ随伴ウイルスベクター(例えば、AAV9粒子)であり得る。特定の実施形態において、ベクターは、神経変性疾患(例えば、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病など)を調節または処置するタンパク質または機能性RNAをコードする核酸分子を含む。
【0009】
特定の実施形態において、核酸分子は、単回注入として送達される。特定の実施形態において、方法は、さらに、対象の脊椎の別の脊髄分節中への核酸分子の1回以上の第2の軟膜下注入を投与することを含む。特定の実施形態において、方法は、さらに、核酸分子の1回以上の髄腔内注入を対象に投与することを含む。
【0010】
別の実施態様において、本発明は、遺伝子送達システムを提供する。本システムは、対象の軟膜を穿刺するように構成されたL字型形状のガイドチューブと、ガイドチューブ内にスライド可能に配置されかつ対象の脊椎の脊髄分節の軟膜下空間内へ前進させられるように構成されたカテーテルと、カテーテルと流体連通しかつ核酸分子を含む組成物を含むリザーバとを含む。多様な実施形態において、L字型形状のガイドチューブは、16-26Gステンレススチールチューブであり得、カテーテルは、ポリエチレンチュービング(例えば、PE-5またはPE-10)から形成され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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