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公開番号
2025015572
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024196671,2023035178
出願日
2024-11-11,2019-03-27
発明の名称
9,9-ビス[6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレンの結晶多形及びその製造方法
出願人
大阪ガスケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C07C
43/23 20060101AFI20250123BHJP(有機化学)
要約
【課題】純度が高く、着色の少ない9,9-ビス[6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレン(BNEF)の新規な非晶質多形体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】粉末X線回折パターンにおいて、回折角度2θ=12.5±0.2°、20.4±0.2°、22.2±0.2°、23.1±0.2°、25.9±0.2°に回折ピークを有する9,9-ビス[6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレンの結晶多形体Aの溶融冷却物である、非晶質の多形体Bを調製する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
粉末X線回折パターンにおいて、回折角度2θ=12.5±0.2°、20.4±0.2°、22.2±0.2°、23.1±0.2°、25.9±0.2°に回折ピークを有する9,9-ビス[6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレンの結晶多形体Aの溶融冷却物である、非晶質の多形体B。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
嵩密度が0.9~1.25g/mlである請求項1記載の多形体B。
【請求項3】
残存溶媒量が0.2質量%以下である請求項1又は2記載の多形体B。
【請求項4】
純度が97%以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の多形体B。
【請求項5】
前記結晶多形体Aを溶融して冷却し、請求項1~4のいずれか1項に記載の非晶質の多形体Bを製造する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、着色がなく、高純度で熱安定性などに優れた9,9-ビス[6-(2-ヒド
ロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレンの新規な多形体(結晶多形及び非晶質多形
)及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
9,9-ビス(ヒドロキシアリール)フルオレン類などのフルオレン骨格を有する化合
物は、高屈折率、高耐熱性などの優れた特性を有していることが知られている。例えば、
特開2011-68624号公報(特許文献1)には、3-メルカプトプロピオン酸及び
硫酸の存在下、9-フルオレノンと、エチレングリコールモノ(2-ナフチル)エーテル
とを反応させ、反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、キシレンを添加して
蒸留水で洗浄し、冷却することにより結晶を析出させ、濾過して乾燥し、9,9-ビス[
6-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-ナフチル]フルオレン(以下、BNEFという場
合がある)の結晶を得たこと、HPLCによる純度が98.3%であり、アセトンに10
重量%の濃度で結晶を溶解した溶液の色相(APHA)が30であったことが記載されて
いる。また、キシレンに代えてトルエンを用いた例では、純度が99.1%、溶液の色相
(APHA)が41であったことが記載されている。このようなフルオレン化合物の結晶
は、ガラス転移温度及び屈折率が高く、光学材料などの樹脂を得る上で有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-68624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述の方法で得られるBNEFの結晶は、その純度、着色の程度、残留溶媒の
含有量において改善の余地がある。例えば、前述の方法で得られるBNEFの結晶は、溶
融などの加熱条件下で着色が進行する傾向があり、前記BNEFの結晶を用いてポリエス
テル樹脂などを調製すると、調製時の加熱又は溶融により、樹脂の着色の度合いが大きく
なりがちである。また、結晶中に残存する溶媒は、安全性の観点から、結晶の用途に制約
を生じさせる要因になる。
【0005】
また、前記BNEFの結晶は、嵩密度も小さく、輸送、保管に大きなスペースを必要と
するとともに、計量性及び取り扱い性が低下する。さらには、ナフタレン環が導入されて
いるためか、ベンゼン環が導入された9,9-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]フルオレンに比べて、前記BNEFの結晶は有機溶媒に対する溶解性が低い。
【0006】
従って、本発明の目的は、純度が高く、着色の少ないBNEFの新規な多形体(結晶多
形体、非晶質多形体)及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、溶媒の残存量が少ないBNEFの新規な多形体及びその製造方法
を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、加熱下での着色が少ないBNEFの新規な多形体及びその
製造方法を提供することにある。
【0009】
本発明の別の目的は、嵩密度が高く、しかも有機溶媒に対する溶解性を改善できるBN
EFの新規な多形体及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、前記特許文献1の方法で得られた結晶(以下、単に「結晶C」という)
の純度を高めるため、キシレン及びトルエンを用いて再結晶化することを試みた。しかし
、前記フルオレン化合物がキシレンなどの溶媒との包接化合物を形成するためか、減圧乾
燥しても1~5質量%程度の溶媒が残存し、着色の程度を十分に低減し、純度を向上させ
ることが困難であった。本発明者らは、さらに、前記課題を達成するため鋭意検討した結
果、BNEFには結晶多形体が存在し、特定の晶析溶媒から前記フルオレン化合物を晶析
すると、高純度で着色がなく、しかも残存溶媒が少なく、熱安定性が高く、加熱下、例え
ば、融点以上の温度であっても着色を有効に防止できる結晶形態の多形体Aが得られるこ
と、この多形体Aを溶融して冷却すると、非晶質形態の多形体Bが生成することを見いだ
し、本発明を完成した。
(【0011】以降は省略されています)
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