TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025015486
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2024114536
出願日
2024-07-18
発明の名称
疾患の治療のためのIGF-1Rの複素環式阻害剤
出願人
ホライゾン セラピューティクス アイルランド デジグネイテッド アクティビティ カンパニー
,
HORIZON THERAPEUTICS IRELAND DAC
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C07D
471/04 20060101AFI20250123BHJP(有機化学)
要約
【課題】疾患の治療のためのIGF-1Rの複素環式阻害剤を提供する。
【解決手段】本発明は、甲状腺関連眼症(TAO)、又はグレーブス眼症若しくはグレーブス眼窩症(GO)としても知られる甲状腺眼疾患(TED)の治療又は予防のためのIGF-1R阻害剤として有用であり得る複素環式化合物及び方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(I):
TIFF
2025015486000326.tif
38
170
[式中、
R
1
は、非置換若しくは置換フェニル、非置換若しくは置換単環式ヘテロアリール、又は非置換若しくは置換二環式ヘテロアリールであり;R
1
が置換されている場合、R
A
及び1~3個のR
5
で置換されており;
R
A
は、非置換若しくは置換C
1
~C
6
アルキル、非置換若しくは置換C
1
~C
6
フルオロアルキル、非置換若しくは置換フェニル、非置換若しくは置換5若しくは6員ヘテロアリール、非置換若しくは置換C
3
~C
6
シクロアルキル、非置換若しくは置換C
3
~C
6
シクロアルケニル、非置換若しくは置換3~6員ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、-CN、-SR
A1
、-S(=O)R
A1
、-S(=O)
2
R
A1
、-SF
5
、又は-SiMe
3
であり;
R
A1
は、C
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
フルオロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキル、又は3~6員ヘテロシクロアルキルであるか;
或いは、R
A
は、
TIFF
2025015486000327.tif
19
170
であり;
R
A2
は、ハロゲン、-OH、-CN、C
1
~C
4
アルキル、C
1
~C
4
フルオロアルキル、C
1
~C
4
アルコキシ、C
1
~C
4
フルオロアルコキシル、又はC
1
~C
4
ヒドロキシアルキルであり;
mは、0、1、2、又は3であり;
各R
5
は、独立して、水素、ハロゲン、非置換若しくは置換C
1
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
R
c
は、水素、C
1
~C
6
アルキル、又はC(=O)OR
22
であり;
X
2
は、CR
17
であり;
各R
17
は、独立して、水素、ハロゲン、C
1
~C
6
アルキル、又はC
1
~C
6
フルオロアルキルであり;
R
13
及びR
14
は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
フルオロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキル、又は3~6員ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはR
13
及びR
14
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、-C(=O)-を形成するか;
或いはR
13
及びR
14
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C
3
~C
4
シクロアルキルを形成し;
Y
2
は、-(CR
15
R
16
)
n
-、-O-、又は-O-CR
15
R
16
-であり;
各R
15
及びR
16
は、独立して、水素、ハロゲン、C
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
フルオロアルキル、又はC
3
~C
6
シクロアルキルであるか;
或いはR
14
及び隣接する炭素原子上の1つのR
16
は、一緒になってアルケン結合を形成している、
【請求項3】
R
c
は、水素であり;
X
2
は、CR
17
であり;
各R
17
は、水素であり;
R
13
及びR
14
は、それぞれ水素であるか;
又はR
13
及びR
14
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、-C(=O)-を形成し;
Y
2
は、-(CR
15
R
16
)
n
-、-O-、又は-O-CR
15
R
16
-である、
請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項4】
各R
15
及びR
16
は、独立して、水素、C
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
フルオロアルキル、又はC
3
~C
6
シクロアルキルである、
請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項5】
TIFF
2025015486000329.tif
31
170
は、
TIFF
2025015486000330.tif
25
170
であり;
Y
2
は、-CR
15
R
16
-、又は-CR
15
R
16
-CR
15
R
16
-である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項6】
TIFF
2025015486000331.tif
32
170
は、
TIFF
2025015486000332.tif
25
170
である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項7】
R
14
及び隣接する炭素原子上の1つのR
16
は、一緒になってアルケン結合を形成している、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項8】
R
3
は、C
1
~C
6
アルキルであり;
R
4
は、C
1
~C
6
アルキルであるか;
又はR
3
及びR
4
は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C
3
~C
6
シクロアルキルを形成している、
請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項9】
R
1
は、非置換若しくは置換フェニル、又は非置換若しくは置換単環式ヘテロアリールであり;R
1
が置換されている場合、R
A
及び1~3個のR
5
で置換されている、
請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項10】
R
1
は、
TIFF
2025015486000333.tif
20
170
(式中、
X
3
及びX
4
は、それぞれ独立して、CR
5
、又はNであり;
各R
5
は、独立して、水素、ハロゲン、C
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
フルオロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキル、3~6員ヘテロシクロアルキル、-CN、又は-OR
21
である)
である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
新規の複素環式化合物及び組成物、並びに疾患又は障害(例えば、甲状腺眼疾患(TED)を含むがこれに限定されない)の治療におけるそれらの使用を本明細書において開示する。哺乳動物におけるインスリン様成長因子1受容体(IGF-1R)活性の阻害方法もまた、甲状腺関連眼症(TAO)、又はグレーブス眼症若しくはグレーブス眼窩症(GO)としても知られる甲状腺眼疾患(TED)などの疾患及び障害を治療するために提供される。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
TEDは典型的にはグレーブス甲状腺機能亢進症に関連するが、甲状腺に影響を及ぼし、眼窩及び眼窩周囲組織に、稀に前脛骨皮膚(前脛骨粘液水腫)又は指(甲状腺ばち指)に病変を生じる他の自己免疫性病態の一部としても起こり得る。TEDは、眼窩及び眼周囲軟部組織が主に影響を受け、二次的に眼と視力に影響が及ぶ自己免疫性眼症である。TEDでは、眼窩軟部組織、主に眼の筋肉及び脂肪の炎症及び拡大の結果として、眼は眼窩から前方に押し出される(出っ張る)-眼球突出症(proptosis又はexophthalmos)と呼ばれる現象。
【0003】
TEDは一般に、グレーブス病(GD)の自己免疫性眼窩症状であると考えられている。しかしながら、臨床的に関連する眼の病状を示すのは、グレーブス甲状腺機能亢進症を有する患者の約30%に過ぎず、このことは、これらの病態の間に機構的な異質性及び差異があることを示している。TEDの根底にある分子機構は不明であるが、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR)に対するアゴニストとして作用する自己抗体の生成がグレーブス甲状腺機能亢進症の原因であることが認められている。TSHRの病原性過剰刺激は、甲状腺ホルモン(T3及びT4)の過剰産生、及び多くの組織の代謝促進をもたらす。
【0004】
インスリン様成長因子1受容体(IGF-1R)を活性化する抗体も検出され、活動性TEDに関与している。いかなる理論にも拘束されるものではないが、TSHR及びIGF-1Rが眼窩線維芽細胞において物理的及び機能的複合体を形成し、IGF-1Rを遮断するとIGF-1及びTSHの両依存性シグナル伝達が弱められると考えられる。IGF-1R活性を遮断することにより、TSHR及びIGF-1の両依存性シグナル伝達が減少し、その結果いずれかの受容体上でアゴニストとして作用する自己抗体の病理学的活性を阻害し得ることが示唆されている。
【0005】
IGF-1Rは、多くの細胞型の増殖及び代謝機能の調節に関与する、広く発現されるヘテロ四量体タンパク質である。それは2つのサブユニットを含むチロシンキナーゼ受容体である。IGF-1Rαはリガンド結合ドメインを含有し、一方IGF-1Rβはシグナル伝達の関与し、チロシンリン酸化部位を含有する。
【0006】
グレーブス病による甲状腺機能亢進症の管理は、疾患の特定の根底にある病原性自己免疫機構を標的とする治療法が欠如しているため、不完全である。中等度から重度の活動性TEDの治療は、さらに複雑である。近年、TEDの病因についての理解は深まってきているものの、治療上の課題とジレンマは依然として残っている。静脈内グルココルチコイド(ivGC)及び経口グルココルチコイドが、中等度から重度の活動性TEDの患者を治療するために使用されているが、満足のいく結果はほとんど得られていない。部分奏効は頻繁にみられ、薬物中止後の再発(リバウンド)も稀ではない。有害事象が発生し、最終的に多くの患者が、病態が非活動性TEDに移行したときに実施される機能回復手術が必要となる。完全ヒトIGF-1R阻害性モノクローナル抗体であるテプロツムマブは、活動性の中等度から重度のTEDを有する患者に特に承認された唯一の治療薬である。
【0007】
IGF-1R活性を阻害する新規な治療薬、特に小分子が、求められている。本明細書においては、新規のIGF-1R阻害性化合物、この化合物を合成する方法及び使用する方法、例えばこの化合物を投与することにより患者におけるIGF-1R介在性疾患又は障害を治療する方法、を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許出願公開第2019/0225696A1号明細書
【非特許文献】
【0009】
Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use(Stahl,P.Heinrich.Wiley-VCHA,Zurich,Switzerland,2002)
Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism:Chemistry,Biochemistry,and Enzymology(Testa,Bernard and Mayer,Joachim M.Wiley-VHCA,Zurich,Switzerland 2003)
Remington,The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,2000,Lippincott Williams & Wilkins
Werner,S.C.American Journal of Ophthalmology,1969,68,no.4,646-648
Werner,S.C.American Journal of Ophthalmology,1977,83,no.5,725-727
Mourits et al.,British Journal of Ophthalmology,1989,73,no.8,639-644
Mourits et al.,Clinical Endocrinology,1997.47,no.1,9-14
Dolman,P.J.,and Rootman,J.,Ophthalmic Plastic and Reconstructive Surgery,2006,22,no.5,319-324
Dolman,P.J.,Best Practice & Research Clinical Endocrinology & Metabolism,2012,26,no.3,229-248
Bartalena,L.,et al.,European Journal of Endocrinology,2008,158,no.3,273-285
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書に開示する化合物は、IGF-1R活性を阻害する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
高砂香料工業株式会社
香料組成物
18日前
小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
2か月前
トヨタ自動車株式会社
メタン製造装置
1か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
10日前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
10日前
JNC株式会社
ジアミンおよびこれを用いた重合体
1か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
10日前
田岡化学工業株式会社
多環芳香族化合物の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
1,2-ジクロロエタンの製造方法
17日前
株式会社クラレ
メタクリル酸メチルの製造方法
19日前
学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
3か月前
株式会社トクヤマ
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
2か月前
日本曹達株式会社
エチルメチルスルホンの製造方法
19日前
個人
希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
2か月前
三井金属鉱業株式会社
金属化合物含有物
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
2か月前
住友化学株式会社
芳香族複素環化合物の製造方法
1か月前
大正製薬株式会社
MMP9阻害作用を有するインドール化合物
18日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス結合性タンパク質の精製方法
2か月前
株式会社フラスク
含ホウ素化合物および有機EL素子
1か月前
グリーンケミカルズ株式会社
4-ヒドロキシ安息香酸組成物
2か月前
日本化薬株式会社
イソシアヌレート環を有する多官能アミン化合物
24日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
2か月前
公立大学法人大阪
尿素化合物の製造方法
1か月前
東亞合成株式会社
ペプチドフラグメント及びその利用
2か月前
ユニマテック株式会社
フェノチアジン誘導体化合物の精製方法
18日前
ノーベルファーマ株式会社
ヒスチジン亜鉛2水和物の製造方法
2か月前
サンアプロ株式会社
金属錯塩色素
2か月前
国立大学法人 東京大学
アシルヒドラゾン誘導体
3日前
株式会社Kyulux
有機発光素子
2か月前
学校法人甲南学園
鉛イオン結合用アフィニティ固相
1か月前
興和株式会社
新規ニコチンアミド化合物
2か月前
三洋化成工業株式会社
生体由来材料中のコロイド成分濃度を高める方法
11日前
続きを見る
他の特許を見る