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公開番号2025015462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024112083
出願日2024-07-12
発明の名称圧着工具および圧着スリーブを圧着する方法
出願人ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
代理人弁理士法人大場国際特許事務所
主分類H01R 43/048 20060101AFI20250123BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本発明は、圧着スリーブ、特に電気圧着端子の圧着スリーブを圧着するための、特に圧着アプリケータまたは圧着機用の圧着工具を提供する。
【解決手段】圧着工具1は、互いに対して移動可能な複数のサブ工具10であって、個々のサブ工具10が、圧着スリーブの部分的な圧着のためにサブ工具10に対して大域的となる機械的に有効な部分圧着面110を有する、複数のサブ工具10を備え、少なくとも1つのサブ工具10、特に厳密に2つまたは少なくとも2つのサブ工具10が、関連する大域部分圧着面110に局所測定部位挿入デバイス130を有し、この局所測定部位挿入デバイス130によって測定部位を圧着スリーブに付与可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
圧着スリーブ(50)、特に電気圧着端子の圧着スリーブ(50)を圧着するための、特に圧着アプリケータまたは圧着機用の圧着工具(1)であって、
互いに対して移動可能な複数のサブ工具(10)であって、個々のサブ工具(10)が、前記圧着スリーブ(50)の部分的な圧着のために前記サブ工具(10)に対して大域的となる機械的に有効な部分圧着面(110)を有する、複数のサブ工具(10)を備える、圧着工具(1)において、
少なくとも1つのサブ工具(10)、特に厳密に2つまたは少なくとも2つのサブ工具(10)が、関連する前記大域部分圧着面(110)に局所測定部位挿入デバイス(130)を有し、前記局所測定部位挿入デバイス(130)によって測定部位(530)を前記圧着スリーブ(50)に付与可能であることを特徴とする、圧着工具(1)。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
単一の圧着接続部のための前記圧着工具(1)は、
・少なくとも2つのサブ工具(10)、特に圧着アンビル(10)と少なくとも1つの圧着パンチ(10)とを有し、
・前記圧着工具(1)の周方向(Um)に配置された複数の、特に偶数のサブ工具(10)を有し、かつ/または
・複数の、特に偶数のサブ工具(10)によってセグメント式径方向圧着工具(1)として構成されることを特徴とする、請求項1に記載の圧着工具(1)。
【請求項3】
・前記測定部位挿入デバイス(130)によって、前記圧着スリーブ(50)の周方向(Um)および/もしくは軸方向(Ax)において前記圧着スリーブ(50)の外面に測定部位(530)を設けることができ、
・前記測定部位挿入デバイス(130)は、前記大域部分圧着面(110)にネガ形状(130)もしくはポジ形状(130)として配置され、かつ/または
・前記圧着工具(1)の径方向(Ra)の互いに正反対の側に配置された少なくとも2つのサブ工具(10)は各々、測定部位挿入デバイス(130)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の圧着工具(1)。
【請求項4】
前記測定部位挿入デバイス(130)は、
・関連する前記サブ工具(10)において、好ましくは直線的な溝基部を有する周方向(Um)に延びる溝(130)として配置され、
・関連する前記サブ工具(10)において、好ましくは周方向(Um)の中央に位置する突出部(130)として配置され、かつ/または
・関連する前記サブ工具(10)の略軸方向(Ax)中央に配置されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の圧着工具(1)。
【請求項5】
・前記測定部位(530)は、前記測定部位挿入デバイス(130)によって前記圧着スリーブ(50)に一体形成可能であり、
・前記測定部位(530)は、前記測定部位挿入デバイス(130)によって前記圧着スリーブ(50)の材料から形成可能であり、かつ/または
・前記圧着工具(1)は、請求項10から13のいずれか一項に記載の圧着方法が、前記圧着工具(1)によって実行可能となるように構成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧着工具(1)。
【請求項6】
特に自動車分野のための組立て済み電気ケーブルであって、
電線および電気圧着端子を備え、前記圧着端子は圧着スリーブ(50)を有し、前記圧着端子は、前記圧着スリーブ(50)によって前記電線、特に前記電線の導電体(70)に圧着されている、組立て済み電気ケーブルにおいて、
前記圧着スリーブ(50)は、前記圧着スリーブ(50)の圧着寸法(D)、特に圧着径(D)を求めるための少なくとも1つの局所測定部位(530)、特に厳密に2つまたは少なくとも2つの局所測定部位(530)を有することを特徴とする、組立て済み電気ケーブル。
【請求項7】
・前記圧着スリーブ(50)は、前記圧着スリーブ(50)の径方向(Ra)において互いに正反対の側にある少なくとも2つの測定部位(530)を有し、
・前記少なくとも2つの測定部位(530)は、各々が前記圧着スリーブ(50)の略軸方向(Ax)中央に配置され、かつ/または
・関連する測定部位(530)が、ポジ形状(530)またはネガ形状(530)として前記圧着スリーブ(50)に付与されることを特徴とする、請求項6に記載の組立て済み電気ケーブル。
【請求項8】
単一の測定部位(530)は、
・前記圧着スリーブ(50)の外面に略平面状もしくは略凸状の測定面(530)として配置され、
・前記圧着スリーブ(50)の周方向(Um)において2つの真隣にある圧着リブ(520)間に配置され、かつ/または
・前記圧着スリーブ(50)の軸方向(Ax)の所定位置および/もしくは前記圧着スリーブ(50)の周方向(Um)の所定位置に配置されることを特徴とする、請求項6または7に記載の組立て済み電気ケーブル。
【請求項9】
・単一の測定部位(530)は、好ましくは直線的な広がりを有する前記圧着スリーブ(50)の周方向(Um)に延びるウエブ(530)として前記圧着スリーブ(50)に付与され、
・前記ウエブ(530)の測定面は、2つの真隣にある圧着リブ(520)によって周方向(Um)に限定されるか、もしくは前記圧着リブ(520)をほぼ完全に架橋し、
・単一の測定部位(530)が、前記圧着スリーブの外面に略凸状の測定部位(530)として設けられ、かつ/または
・前記圧着スリーブ(50)は、請求項10から13のいずれか一項に記載の圧着方法によって前記導体(70)に圧着されることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の組立て済み電気ケーブル。
【請求項10】
電気圧着端子の圧着スリーブ(50)を電気ケーブルの導電体(70)に圧着する方法であって、
軸方向(Ax)に延びる前記圧着スリーブ(50)は、圧着工具(1)、特に圧着アプリケータまたは圧着機によって前記導体(70)に圧着され、
前記圧着スリーブ(50)を前記導体(70)に圧着する際、前記圧着工具(1)の少なくとも1つのサブ工具(10)、特に厳密に2つまたは少なくとも2つのサブ工具(10)によって押圧部(510)が前記圧着スリーブ(50)に付与される、方法において、
前記押圧部(510)において、局所測定部位(530)が前記圧着スリーブ(50)に形成されることを特徴とする、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧着工具、特に、圧着アプリケータまたは圧着機用の圧着工具、および組立て済み電気ケーブルに関する。本発明はまた、圧着スリーブを圧着する方法、および品質保証のために圧着寸法を測定する方法に関する。また、本発明は、圧着アプリケータまたは圧着機に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
電気分野(電子工学、電気工学、電気学、電力工学等)では、多数の電気接続手段、接続デバイス、ソケット、タブ、プロング、ピン、および/またはハイブリッドコネクタ等が知られており、これらは、広範囲に及ぶ電流、電圧、周波数、および/またはデータレートで電流、電圧、信号、および/またはデータを伝送するために使用される。低、中、高の電圧および/または電流範囲において、特に自動車分野(低電圧範囲や高電圧範囲)で、そのようなコネクタは、温暖、おそらくは高温の、汚染され、多湿で、濡れていて、かつ/または化学的に侵襲性の環境で、短期的かつ/または永続的に電力、信号、データの障害のない伝送を確保する必要がある。幅広い用途があることから、多数の専用コネクタが知られている。
【0003】
そのようなコネクタの電気端子は、いわゆる圧着端子として構成されることが多く、関連する圧着端子が、電気ケーブル、例えば、撚り型電気ケーブルやケーブルの電線等に圧着される。圧着は、例えば、圧着端子の圧着スリーブ(圧着部)の塑性変形によって圧着端子とケーブルとが互いに堅く接続される接合工程である。これは、例えば、絞り加工、フランジ加工、キンク加工、および/または折り加工によって達成され得る。そのような接続は、解除が困難であり、高レベルの電気的安全性および機械的安定性を確保する。
【0004】
産業分野では、圧着接続部は、通常、圧着機(自動圧着機、全自動圧着機、自動ケーブル組立て機等)を使用して形成される。そのような圧着機は、高生産性および高品質を確保するために、例えば、ストリップ状の物品の形態で圧着端子を処理するために使用することができる。他のデバイスに加えて、当然ながら、圧着機には、ケーブルと圧着端子の圧着スリーブとの間に圧着接続部を形成するための圧着工具、例えば、圧着機の圧着アプリケータが含まれる。
【0005】
圧着工具を使用して一貫して高品質を確保できるようにするために、この圧着工具を使用して配置された圧着スリーブの圧着径を測定することが必要となる。これは、例えば、形成したすべての関連する圧着スリーブ(特にいくらかの導体圧着スリーブ、絶縁圧着スリーブ)、特定の選択した圧着スリーブのみ(例えば、10番目、50番目、100番目ごと)、またはランダムに選択した圧着スリーブに対して行うことができる。そのような圧着工具は、例えば、セグメント式径方向圧着(SRC:segmented radial crimping)のためのサブ工具、好ましくは偶数の、特に同一の押圧セグメント等として少なくとも1つの圧着パンチと少なくとも1つの圧着アンビルとを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、取り付けた圧着接続部、特に、取り付けた導体圧着接続部の品質を確保し、好ましくはそれを高めることである。一方では、圧着接続部の圧着径の測定を迅速かつ容易に行うことができるべきであり、さらに他方では、少なくとも1つのバッチ内で、取り付けた第1の圧着スリーブの圧着径を、可能な限りこのバッチの任意の第2の圧着スリーブの圧着径と比較できるような形で、これらを互いに対して設定できるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の問題は、独立請求項に記載の、圧着スリーブ、特に電気圧着端子の圧着スリーブを圧着するための、特に圧着アプリケータまたは圧着機用の圧着工具によって解決され、特に自動車分野のための組立て済み電気ケーブルによって解決され、電気圧着端子の圧着スリーブを電気ケーブルの導電体に圧着する方法によって解決され、品質保証のために圧着寸法、特に圧着径を測定する方法によって解決され、さらには電気圧着端子と導電体との間で少なくとも1つの圧着接続を確立するための圧着アプリケータまたは圧着機によって解決される。
【0008】
本明細書の特徴は、対象を問わず適用可能であり、特に、圧着工具(サブ工具)のポジ形状(ポジティブ形状、ポジティブ、positive)/ネガ形状(ネガティブ形状、ネガティブ、negative)は、圧着スリーブのネガ形状/ポジ形状と互換可能である。従属請求項および以下の説明において、本発明の有利な発展例、さらなる特徴および/または利点を見出すことができる。
【0009】
本発明による圧着工具は、互いに対して移動可能な複数のサブ工具を備え、個々のサブ工具が、圧着スリーブの部分的な圧着のためにサブ工具に対して大域的(global)となる機械的に有効な部分圧着面を有し、少なくとも1つのサブ工具、特に厳密に2つまたは少なくとも2つのサブ工具が、関連する(対応する、relevant)大域部分圧着面(global sub-crimp surface)に局所測定部位挿入デバイス(local measuring location insertion device)を有し、この局所測定部位挿入デバイスによって、測定部位を圧着スリーブに付与可能である。
【0010】
圧着工具は、自動または手動の圧着工具として構成することができる。前者の場合、圧着工具を備える圧着機は、自動圧着機、全自動圧着機、自動ケーブル組立て機等として構成することができる。圧着スリーブは、一般に、圧着される手段またはデバイスの一部であり、特に電気圧着端子、すなわち、ケーブルに圧着可能な端子の一部である。当然ながら、圧着スリーブは、絶縁圧着スリーブとして構成することもできる。圧着スリーブは、その非圧着状態において、周方向に閉じたまたは開いた圧着スリーブとして構成され得る。「圧着スリーブ」という用語に相当する用語には、例えば、「圧着部」がある。
(【0011】以降は省略されています)

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