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公開番号2025015457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024109399
出願日2024-07-08
発明の名称医療用アンプルを回転させるための回転装置用インサート、回転装置、及び、回転方法
出願人ケルバー・ファーマ・インスペクション・ゲーエムベーハー,Korber Pharma Inspection GmbH
代理人弁理士法人 津国
主分類A61J 1/06 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医療用アンプルのための回転装置用のインサートが提供される。
【解決手段】医療用アンプル2のための回転装置用のインサート1は、各場合において一つのアンプルを受け入れるための複数の受け入れ開口部4を有する受け入れ部3であって、受け入れ開口部が、第一配列構成で提供された、受け入れ部と、各場合において、一つのアンプルを分配するための複数の送り出し開口部6を有する分配部5であって、送り出し開口部が、第二配列構成で提供された、分配部と、複数のガイド手段8を有する移行部7と、を含み、移行部は、送り出し開口部が、第二配列構成で配置及び/又は設計されるように、配置及び/又は設計され、送り出し開口部は、第二配列構成で提供され、複数のガイド手段を有する移行部が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
医療用アンプル(2)のための回転装置(10)用のインサート(1)であって、
各々のアンプル(2)を受け入れるための複数の受け入れ開口部(4)を有する受け入れ部(3)であって、前記受け入れ開口部(4)が第一配列構成で提供される、受け入れ部(3)と、
一度に一つのアンプル(2)を分配するための複数の送り出し開口部(6)を有する分配部(5)であって、前記送り出し開口部(6)が第二配列構成で提供される、分配部(5)と、
複数のガイド手段(8)を有する移行部(7)であって、アンプル(2)が前記受け入れ開口部(4)から前記ガイド手段(8)を通して前記送り出し開口部(6)へ通過できるように配置及び/又は設計される、前記移行部(7)と、
を含み、
前記受け入れ開口部(4)と前記送り出し開口部(6)は、互いに対して偏心して配置される、
インサート(1)。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記受け入れ開口部(4)と送り出し開口部(6)は、前記インサート(1)の平面図において、互いにオフセットされて配置される、請求項1に記載のインサート(1)。
【請求項3】
前記受け入れ部(3)、前記送り出し部(5)、及び、前記移行部(7)が、一体的に形成される、請求項1又は2に記載のインサート(1)。
【請求項4】
各ガイド手段(8)が、前記受け入れ部(3)から前記分配部(5)へガイドする場合に、アンプル(2)の移動速度を低下させるように構成された少なくとも一つの制動部分を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のインサート(1)。
【請求項5】
前記インサート(1)が、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、及び/又は、ポリエチレンテレフタレートを含む、前記請求項1~4のいずれか1項に記載のインサート(1)。
【請求項6】
医療用アンプル(2)を回転させるための回転装置(10)であって、
請求項1~5のいずれか1項に記載のインサート(1)と、
前記インサート(1)を保持するための保持装置(13)と
を含み、
前記保持装置(13)が、前記インサート(1)を、第一方向(R1)に沿って移動させるように設計され、
前記保持装置(13)が、前記インサート(1)を、第一軸(A1)を中心に回転させるように設計される、
回転装置(10)。
【請求項7】
前記第一方向(R1)と前記第一軸(A1)とが、互いに直交する、請求項6に記載の回転装置(10)。
【請求項8】
前記回転装置(10)が、アクチュエータ(14)を含み、前記アクチュエータ(14)が、前記第一方向(R1)への移動及び前記第一軸(A1)に対する回転、を実行するように構成される、請求項6又は7に記載の回転装置(10)。
【請求項9】
前記回転装置(10)が、前記医療用アンプル(2)の元の位置を取得し、前記送り出し開口部(6)から離れた後の前記医療用アンプル(2)の新しい位置を決定するように形成された制御ユニットを含む、請求項6~8のいずれか1項に記載の回転装置(10)。
【請求項10】
前記保持装置(10)は、一つのアンプル保持位置が、各場合において、前記受け入れ開口部(4)の一つに対向するような、複数のアンプル保持位置を有する第一ネスト(11)を保持するように設計される、及び/又は、
前記保持装置(13)は、一つのアンプル保持位置が、前記送り出し開口部(6)の一つに対向するような、複数のアンプル保持位置を有する第二ネスト(12)を保持するように設計される、請求項6~9のいずれか1項に記載の回転装置(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用アンプルを回転させるための回転装置の使用、医療用アンプルを回転させるための回転装置、及び、医療用アンプルを回転させるための方法に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス製で円筒形のアンプルやカートリッジ等の医療用アンプルは、静脈内に投与される薬剤を搬送するための主要な容器材料として広く使用されている。これらのアンプルは、円筒型のアンプル注射器を使用して投与することができる。これは、患者が自己投与する薬剤に特に適する。このような円筒形のアンプル注射器は、アンプルから薬剤を取り出す(例えば、注射器に引き込む)必要がないようにして、アンプルを装填することができる。これは、例えば、円筒形のアンプル注射器に、アンプルを背面から挿入することによって、又は、アンプルを側面から挿入することによって、行うことができる。アンプルは、その上面に円筒形のアンプル注射器の針のための接続部分と、底面に円筒形のアンプル注射器のプランジャーのための接触面とを有し、それに従って設計される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に、静脈内に投与される医薬品には、管理基準が引き上げられて適用される。これは、アンプルに含まれる薬剤は、いわゆる100%検査を受けなければならないことを意味する。その検査では、アンプル中に不純物、粒子又は他の異常等がないかを判断するために、光学的な制御方法が用いられる。アンプルは、通常、円筒形のアンプル注射器のプランジャーがアンプルと係合する側から充填されるため、充填された円筒形のアンプルは、プランジャー接触要素が上を向いた状態で充填から出てくる。アンプルの検査を、安全かつ十分に行うためには、アンプルを回転させなければならない。このことは、アンプルの注射器接触要素が、アンプル又はその中に含まれる薬剤の一部分を覆い隠してしまうため、アンプルのあらゆる向きにおいて、アンプルの内容物全体を目視検査することができないという事実に一因を有する。
【0004】
従って、検査前にアンプルを回転させる必要がある。従来技術では、アンプルは、スター・ターナー、偏向を有する搬送ベルト、又は、ロボットを使用して、個別に又は列状に回転される。これには、アンプルが一定の製品距離に配置されなければならず、これによってアンプル処理速度が制限される、という欠点を有する。また、既知の回転装置は、通常、非常に大きく、従って、多くの空間を必要とする。さらに、ガラス製のアンプルは、ガラスとガラスの接触で損傷しやすいため、アンプルは、個々のアンプル間の接触が避けられるように搬送される。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記の条件を考慮して、医療用アンプルの効率的な回転を可能にする装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この問題は、独立請求項の特徴を有する装置及び方法によって解決される。好ましい実施形態は、各従属請求項に規定される。
【0007】
本発明の一態様によれば、医療用アンプルを回転させるための装置が提供される。装置は、各々一つのアンプルを受け入れるための複数の受け入れ開口部を有する受け入れ部を含むことができ、受け入れ開口部は、第一配列構成で提供されことができる。装置は、各々一つのアンプルを送り出すための複数の送り出し開口部を有する送り出し部をさらに含むことができ、送り出し開口部は、第二配列構成で提供されることができる。さらに、装置は、複数のガイド手段を有する移行部を含むことができ、移行部は、アンプルが、受け入れ開口部からガイド手段を通して送り出し開口部までガイドされ得るように、配置及び/又は設計されることができる。受け入れ開口部及び送り出し開口部は、互いに対して偏心して配置することができる。
【0008】
本発明は、公知の従来技術と比較して、医療用アンプルが任意の配列構成であっても、効率的に取り扱うことができるという効果を奏する。配列構成とは、医療用アンプルを、平面(例えば、X方向とそれに垂直なY方向に沿う)内に分布させたものであることができる。アンプル(キーワード:ガラスとガラスの接触の回避)の直接接触を避けると同時に、できるだけ多くのアンプルを小さな空間内に配置するという条件を考慮すると、回転させた場合には、対称ではない異なる配列構成が生じる。従って、搬送容器内に提供されたアンプルの配列は、搬送容器やさらなる処理方法に適合しない配列構成になるため、単純に回転させることはできない。さらに、アンプルの位置を追跡できなくなるため、アンプルの識別に問題が生じる。しかし、本発明では、回転された後に、アンプルが、所望の又は所定の配列構成で存在するように、アンプルを、受け入れ開口部から送り出し開口部に導くことができる。これにより、多数のアンプルを同時に回転させることができ、工程を大幅に高速化させ、それにより効率を向上させることができる。
【0009】
医療用アンプルは、ガラス製であり、20mlまでの内容積を有することができる。アンプルは、ネスト式の容器に保持されるのに適することができる。アンプルは、一方の側に、アンプル注射器の注射器のための接触部分(注射器接触要素)を有することができる。アンプルの第二の反対の側の端部に、アンプルは、アンプル注射器のプランジャーと相互作用することができるプランジャー部分(プランジャー接触要素)を有することができる。アンプルは、通常、プランジャー部分が(重力に対して)上向きになるように、充填される。アンプルは、通常、回転された向き(すなわち、注射器接触要素が重力に対して上向き)で検査される。アンプルは、また、カラーのない(すなわち、吊り下げ搬送が不可能である)注射器であることができる。
【0010】
受け入れ部は、アンプルを装置内へ摺動させて入れることができる、装置の受け入れ領域を規定することができる。受け入れ開口部が提供される配列構成は、提供されたアンプルのための保持部分に対応することができる。アンプルは、保持構造(いわゆるネスト)内に提供されることができる。アンプルは、保持部分内に保持されることができる。上面図において、アンプルの保持構造は、菱形パターンを形成することができる。各保持部分は、菱形の形状に設計することができる。これにより、所定の領域内に可能な限り多くのアンプルを配置しつつ、各保持部分内に保持されたアンプル同士のガラス-ガラス接触を防止することができる。しかし、このようなアンプルの配列構成を180°回転させて、注射器接触要素とプランジャー接触要素の位置を入れ替えると、配列構成の一つの菱形によって画定される個々の保持部分が一致しなくなる。従って、受け入れ開口部の配置は、送り出し開口部の配置とは異なる。従って、送り出し開口部から送り出されたアンプルを、アンプルが取り出されたものと同じ構成の保持構造内に、再び挿入することができる。特に、第一配列構成は、回転されていない向きのアンプルの配置に対応することができ、第二配列構成は、回転された向きのアンプルの配置に対応することができる。回転されていない向きと回転された向きは、180°の回転角度だけ異なることができる。送り出し部は、アンプルが装置から送り出される、装置の領域であることができる。移行部は、受け入れ部と送り出し部とを接続することができる。移行部は、例えば、チャネル状部分の形態又は格子状部分の形態で実現可能であるガイド手段を含むことができる。移行部(例えば、ガイド手段)は、受け入れ部及び/又は送り出し部に対して傾斜させることができる。これにより、アンプルが、第一配列構成から第二配列構成に移動されることを、確実にすることができる。ガイド手段は、アンプルを、受け入れ開口部から送り出し開口部へガイドできることが重要である。ここでいう「ガイド」とは、アンプルの移動方向が、予め定められていることを意味する。移動方向は、ガイド手段によって、3次元空間内で、可変することができる。すなわち、3次元空間における移動方向が、ガイドされたアンプルの3つの空間座標の全てで、変化するように設計することができる。さらに、受け入れ部及び/又は送り出し部を、互いに対して傾斜させることができる。これにより、装置が軸(例えば、第一軸)の周りに回転される場合の、アンプルの取り込みを単純化させることができる。装置内への、アンプルの早期の受け入れ又は摺動、を実現することができる。送り出し部についても同じように適用できる。受け入れ開口部は、ガイド手段に直接接続することができる。ガイド手段の下流側において、送り出し開口部は、ガイド手段と直接接触させることができる。換言すれば、受け入れ開口部、ガイド手段、及び送り出し開口部は、アンプルを第一配列構成から第二配列構成へ移動させるように設計されたユニットを形成することができる。受け入れ部及び送り出し部という用語は、装置の向きに依存することができる。換言すれば、重力方向の上部分にある装置の部分は、受け入れ部として機能することができ、重力方向の下部分にある装置の部分は、送り出し部として機能することができる。換言すれば、これらの呼称は、装置を回転させた場合(すなわち、装置の向きが変更された場合)に、変更することができる。アンプルの装置を通る移動方向は、受け入れ部から移行部を経て送り出し部に至るまで(受け入れ部を起点とする上流から移行部を経て送り出し部に至る下流まで、すなわち主移動方向内)同じままである。送り出し開口部と受け入れ開口部は、互いに対して偏心して配置させることができる。ここでいう「偏心」とは、受け入れ開口部及び送り出し開口部とが同軸にならないように配置されることを意味する。換言すれば、受け入れ開口部及び送り出し開口部は、互いに対して変位させることができる。従って、アンプルの回転工程で、送り出し開口部には、受け入れ開口部とは異なる配列構成を提供することができる。換言すれば、第一配列構成は、第二配列構成とは異ならせる(例えば、一致しない)ことにできる。このことは、非対称な配列構成に提供されたアンプルを、回転された後でも、非対称な配列構成に戻すこともできる、という利点を提供する。これは、利用可能な空間を最大限に有効活用できる配列構成であっても、アンプルをそのような配列構成内に戻すように移動させることができることを意味する。従って、アンプルを個別に回転させることを避けることができ、多数のアンプルを同時に回転させることができる。これにより、一定の製品距離を提供するためにアンプルを分離させることを回避し、高い処理速度(例えば、毎分1000アンプル)を達成することができる。移行部は、受け入れ開口部及び送り出し開口部の配置を変更できるように、移動可能とすることができる。これにより、装置を、異なる初期状況(例えば、ネスト内の異なる配列構成)に適合させることができる。移行部は、受け入れ開口部及び/又は送り出し開口部に対して可変であることができる。例えば、移行部は、変形可能及び/又はシフト可能であることができる。さらに、受け入れ部及び/又は送り出し部も、変形可能及び/又はシフト可能であることが考えられる。これにより、装置は、異なる初期状況に、さらに良好に適合させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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