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公開番号2025015348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118708
出願日2023-07-20
発明の名称光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム及び偏光フィルム
出願人ZACROS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250123BHJP(光学)
要約【課題】低ヘイズを実現可能な光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム及び偏光フィルムを提供する。
【解決手段】複数の(メタ)アクリル系樹脂層11,12を有する光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム10であって、第1の(メタ)アクリル系ポリマーと、ゴム粒子と、第1の架橋剤とを含有する、第1の(メタ)アクリル系樹脂層11の厚みが1~20μmであり、第2の(メタ)アクリル系ポリマーと、第2の架橋剤とを含有し、ゴム粒子を含有しない第2の(メタ)アクリル系樹脂層12の厚みが0.5~2.0μmであり、複数の(メタ)アクリル系樹脂層11,12を合わせた膜厚が1.5μm~22μmであり、複数の(メタ)アクリル系樹脂層11,12を合わせた全ヘイズ値が1.0%以下であり、第2の(メタ)アクリル系樹脂層12が外部に接する外部接触面14の外部ヘイズ値が0.4%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の(メタ)アクリル系樹脂層を有する光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルムであって、
第1の(メタ)アクリル系ポリマーと、ゴム粒子と、第1の架橋剤とを含有する、第1の(メタ)アクリル系樹脂層と、
前記第1の(メタ)アクリル系樹脂層に積層された第2の(メタ)アクリル系ポリマーと、第2の架橋剤とを含有し、ゴム粒子を含有しない第2の(メタ)アクリル系樹脂層と、を含み、
第1の(メタ)アクリル系樹脂層の厚みが1~20μmであり、
第2の(メタ)アクリル系樹脂層の厚みが0.5~2.0μmであり、
前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層を合わせた積層体の膜厚が1.5μm~22μmであり、
前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層を合わせた積層体の全ヘイズ値が1.0%以下であり、
前記第2の(メタ)アクリル系樹脂層が外部に接する面の外部ヘイズ値が0.4%以下であることを特徴とする光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
支持体と、前記支持体上に、前記第1の(メタ)アクリル系樹脂層と、前記第2の(メタ)アクリル系樹脂層とをこの順で塗工して成膜した前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層とを有することを特徴とする請求項1に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
【請求項3】
前記第1の(メタ)アクリル系ポリマーが、
(1A)第1のアルキル(メタ)アクリレートであって、メチルメタクリレートを80重量部以上と、前記メチルメタクリレート以外の、ホモポリマーのTgが0℃以上であり、且つアルキル基の炭素数がC1~C14であるアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも1種以上との合計を100重量部と、
(1B)第1の共重合可能なモノマーであって、前記第1の架橋剤と反応できる官能基を有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種以上の合計を1.0~20.0重量部と、
を共重合させた重量平均分子量が10万超過100万以下の共重合体からなる(メタ)アクリル系ポリマーであり、
前記(1A)第1のアルキル(メタ)アクリレートの合計100重量部に対して、前記ゴム粒子を1.0~25.0重量部の割合で含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
【請求項4】
前記第2の(メタ)アクリル系ポリマーが、
(2A)第2のアルキル(メタ)アクリレートであって、メチルメタクリレートを80重量部以上と、前記メチルメタクリレート以外のアルキル基の炭素数がC1~C14であるアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも1種以上との合計を100重量部と、
(2B)第2の共重合可能なモノマーであって、前記第2の架橋剤と反応できる官能基を有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種以上の合計を1.0~30.0重量部と、
を共重合させた重量平均分子量が5万超過50万以下の共重合体からなる(メタ)アクリル系ポリマーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
【請求項5】
前記ゴム粒子が、コア部にSBR又はブタジエンを主体としたゴム層と、シェル部にメチルメタクリレートを主体としたアクリル層とから形成されたコアシェル粒子であり、前記ゴム粒子の体積基準平均粒子径が0.05~2.0μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
【請求項6】
前記第1の(メタ)アクリル系ポリマー及び/又は前記第2の(メタ)アクリル系ポリマーが、8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N-ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドからなる化合物群から選択された少なくとも1種以上であり、かつ、8-ヒドロキシオクチルメタクリレート、6-ヒドロキシヘキシルメタクリレート、4-ヒドロキシブチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレートからなる化合物群から選択された少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
【請求項7】
前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層を合わせた積層体の面内位相差Reが1.0nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルムから得られる、前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層を合わせた積層体を、偏光子の片面または両面に形成してなることを特徴とする偏光フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム及び偏光フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、高透明性、加熱加工性、耐候性、耐薬品性に優れていることから、電子機器、家電製品、自動車内外装部品、建築部材などの各種機器部品の表面被覆に用いる樹脂フィルムとして、(メタ)アクリル系樹脂フィルムが用いられている(例えば、特許文献1を参照)。また、(メタ)アクリル系樹脂フィルムは、高透明性、耐候性などに優れていることから、光学用フィルムとして用いられている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-298122号公報
特開2012-180422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光学用フィルムの用途、特にディスプレイの用途では、低ヘイズが求められる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、低ヘイズを実現可能な光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルム及び偏光フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、複数の(メタ)アクリル系樹脂層を有する光学用多層(メタ)アクリル系樹脂フィルムであって、第1の(メタ)アクリル系ポリマーと、ゴム粒子と、第1の架橋剤とを含有する、第1の(メタ)アクリル系樹脂層と、前記第1の(メタ)アクリル系樹脂層に積層された第2の(メタ)アクリル系ポリマーと、第2の架橋剤とを含有し、ゴム粒子を含有しない第2の(メタ)アクリル系樹脂層と、を含み、第1の(メタ)アクリル系樹脂層の厚みが1~20μmであり、第2の(メタ)アクリル系樹脂層の厚みが0.5~2.0μmであり、前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層を合わせた積層体の膜厚が1.5μm~22μmであり、前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層を合わせた積層体の全ヘイズ値が1.0%以下であり、前記第2の(メタ)アクリル系樹脂層が外部に接する面の外部ヘイズ値が0.4%以下である。
【0007】
第2の態様は、第1の態様において、支持体と、前記支持体上に、前記第1の(メタ)アクリル系樹脂層と、前記第2の(メタ)アクリル系樹脂層とをこの順で塗工して成膜した前記複数の(メタ)アクリル系樹脂層とを有する。
【0008】
第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記第1の(メタ)アクリル系ポリマーが、(1A)第1のアルキル(メタ)アクリレートであって、メチルメタクリレートを80重量部以上と、前記メチルメタクリレート以外の、ホモポリマーのTgが0℃以上であり、且つアルキル基の炭素数がC1~C14であるアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも1種以上との合計を100重量部と、(1B)第1の共重合可能なモノマーであって、前記第1の架橋剤と反応できる官能基を有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種以上の合計を1.0~20.0重量部と、を共重合させた重量平均分子量が10万超過100万以下の共重合体からなる(メタ)アクリル系ポリマーであり、前記(1A)第1のアルキル(メタ)アクリレートの合計100重量部に対して、前記ゴム粒子を1.0~25.0重量部の割合で含有する。
【0009】
第4の態様は、第1~3のいずれか1の態様において、前記第2の(メタ)アクリル系ポリマーが、(2A)第2のアルキル(メタ)アクリレートであって、メチルメタクリレートを80重量部以上と、前記メチルメタクリレート以外のアルキル基の炭素数がC1~C14であるアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも1種以上との合計を100重量部と、(2B)第2の共重合可能なモノマーであって、前記第2の架橋剤と反応できる官能基を有する共重合可能なモノマーの少なくとも1種以上の合計を1.0~30.0重量部と、を共重合させた重量平均分子量が5万超過50万以下の共重合体からなる(メタ)アクリル系ポリマーである。
【0010】
第5の態様は、第1~4のいずれか1の態様において、前記ゴム粒子が、コア部にSBR又はブタジエンを主体としたゴム層と、シェル部にメチルメタクリレートを主体としたアクリル層とから形成されたコアシェル粒子であり、前記ゴム粒子の体積基準平均粒子径が0.05~2.0μmである。
(【0011】以降は省略されています)

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