TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025006165
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106796
出願日
2023-06-29
発明の名称
表示装置
出願人
アルプスアルパイン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
30/56 20200101AFI20250109BHJP(光学)
要約
【課題】 空中像を可変し、小型化が可能な表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明の表示装置100は、ハウジング110の内部に、複数の意匠Pがそれぞれ異なる位置に形成された円盤状の再帰反射シート120と、再帰反射シート120を照射するLED光源140と、ビームスプリッター130と、再帰反射シート120を回転移動させるモーター150とを含む。再帰反射シートを回転移動させ、LED光源140によって照射された意匠Pの空中像Qの切り替えを可能にする。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
再帰反射を利用して空中像を表示可能な表示装置であって、
切り欠きまたは開口を含む意匠が形成された再帰反射部材と、
前記再帰反射部材を裏面側から照射する光源と、
前記再帰反射部材の上方に配置され、再帰反射された光を透過可能な光学部材と、
前記再帰反射部材を移動させる移動手段とを含み、
前記再帰反射部材が移動されたとき、前記意匠の空中像を変化させる、表示装置。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記再帰反射部材に複数の意匠が形成され、
前記再帰反射部材が移動されたとき、空中像が別の空中像に切り替えられる、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記再帰反射部材が移動されたとき、前記意匠が移動することで空中像が移動される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記再帰反射部材は回転可能に取り付けられ、前記移動手段は、前記再帰反射部材を回転させ、
前記光源の照射位置と重複する意匠の空中像が表示される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記再帰反射部材は、一対の回転部材間に巻回されたベルト状の再帰反射シートを有し、前記移動手段は、前記再帰反射シートを水平方向に移動させ、
前記光源の照射位置と重複する意匠の空中像が表示される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記一対の回転部材間に複数の再帰反射シートが並列に巻回され、複数の再帰反射シートの各々には、少なくとも1つの意匠が形成される、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記移動手段は、複数の再帰反射シートを別々に駆動する、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
表示装置はさらに、前記光源と前記再帰反射部材との間に拡散板を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
表示装置はさらに、前記光源と前記再帰反射部材との間に偏光板を含む、請求項8に記載の表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再帰反射を利用して空中に映像を表示する機能を備えた空中像表示装置に関し、特に空中像を可変する機能を備えた表示装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
再帰反射を用いた空中表示(Aerial Imaging by Retro-Reflection:AIRR)が知られている。例えば、特許文献1は、空中に形成される像をより広い角度から観察可能とするため、2つの再帰反射部材を用いた表示装置を開示している。また、特許文献2は、再帰反射部材で正反射された光が観察範囲に入らないように光源および再帰反射部材が位置決めすることで、コントラストや視認性の低下を抑制した表示装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-107165号公報
特開2022-150245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
AIRR方式の空中像表示装置は、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)を光源に利用している。図1は、LCDを光源に利用した表示装置の概略構成を示す図である。表示装置10は、ハウジング20の内部に、LCD30、再帰反射部材40やビームプリッター50等を含む光学系を配置し、LCD30に表示された映像の空中像Qを表示する。空中像Qは、例えば、ユーザーが入力操作を行うためのアイコンなどであり、この操作がセンサSによって検出される。このような表示装置10は、LCD30に表示する映像を変化させることで空中像Qを変化することができるが、LCD30自体のサイズが大きいことが原因で全体の光学系のサイズが大きくなるといった課題がある。
【0005】
図2は、LEDを光源に利用した表示装置の概略構成を示す図であり、図2(A)は、表示装置の全体を示す斜視図、図2(B)は、概略断面図である。図2(B)に示すように、表示装置50は、ハウジング60の内部に、例えば、LED70、再帰反射層80、ビームスプリッターまたはハーフミラー90を配置する。再帰反射層80には、空中像Qの原画像を生成するための切り欠きまたは開口を含む意匠Pが形成される。
【0006】
LED70から出射された光は、再帰反射層80を照射し、意匠Pを通過した光が再帰反射層80とビームスプリッター90との間で再帰反射され、意匠Pの空中像Qがハウジング60の上方に表示される。このような表示装置50は、LED70を用いるため装置全体を小型化することができるが、その反面、意匠Pによる文字やアイコンが固定であり、それ故、空中像Qも固定されてしまうという課題がある。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決し、空中像を可変し、かつ小型化が可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示装置は、再帰反射を利用して空中像を表示可能なものであって、切り欠きまたは開口を含む意匠が形成された再帰反射部材と、前記再帰反射部材を裏面側から照射する光源と、前記再帰反射部材の上方に配置され、再帰反射された光を透過可能な光学部材と、前記再帰反射部材を移動させる移動手段とを含み、前記再帰反射部材が移動されたとき、前記意匠の空中像を変化させる。
【0009】
ある態様では、前記再帰反射部材に複数の意匠が形成され、前記再帰反射部材が移動されたとき、空中像が別の空中像に切り替えられる。ある態様では、前記再帰反射部材が移動されたとき、前記意匠が移動することで空中像が移動される。ある態様では、前記再帰反射部材は回転可能に取り付けられ、前記移動手段は、前記再帰反射部材を回転させ、前記光源の照射位置と重複する意匠の空中像が表示される。ある態様では、前記再帰反射部材は、一対の回転部材間に巻回されたベルト状の再帰反射シートを有し、前記移動手段は、前記再帰反射シートを水平方向に移動させ、前記光源の照射位置と重複する意匠の空中像が表示される。ある態様では、前記一対の回転部材間に複数の再帰反射シートが並列に巻回され、複数の再帰反射シートの各々には、少なくとも1つの意匠が形成される。ある態様では、前記移動手段は、複数の再帰反射シートを別々に駆動する。ある態様では、表示装置はさらに、前記光源と前記再帰反射部材との間に拡散板を含む。ある態様では、表示装置はさらに、前記光源と前記再帰反射部材との間に偏光板を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、切り欠きまたは開口を含む意匠が形成された再帰反射部材を裏面側から光源で照射し、当該再帰反射部材を移動させるようにしたので、光源によって照射される意匠を変化させることができ、これにより空中像を変化させることができる。また、LED等の光源を利用するため、表示装置のサイズの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る