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公開番号2025005999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106498
出願日2023-06-28
発明の名称調光部材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02F 1/13 20060101AFI20250109BHJP(光学)
要約【課題】液晶分子の偏在や液晶層に生じる空隙部分による、調光部材の外観の悪化を抑制する。
【解決手段】調光部材20は、第1部材30と、第2部材40と、液晶層50と、複数の第1ビーズスペーサ60と、複数の第2ビーズスペーサ70と、を備える。第1部材30は、第1基材31を含む。第2部材40は、第1基材31と対向する第2基材41を含む。液晶層50は、第1部材30と第2部材40との間に配置されている。複数の第1ビーズスペーサ60及び複数の第2ビーズスペーサ70は、第1部材30と第2部材40との間において液晶層50の厚みを維持するように配置されている。第2ビーズスペーサ70の平均粒径は、第1ビーズスペーサ60の平均粒径の110%以上120%以下である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1基材を含む第1部材と、
前記第1基材と対向する第2基材を含む第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置された液晶層と、
前記第1部材と前記第2部材との間において前記液晶層の厚みを維持するように配置された複数の第1ビーズスペーサ及び複数の第2ビーズスペーサと、を備え、
前記第2ビーズスペーサの平均粒径は、前記第1ビーズスペーサの平均粒径の110%以上120%以下である、調光部材。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
当該調光部材を温度23℃±2℃の環境に16時間以上晒した際に、前記第1ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みは、前記第2ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みより薄い、請求項1に記載の調光部材。
【請求項3】
第1基材を含む第1部材と、
前記第1基材と対向する第2基材を含む第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置された液晶層と、
前記第1部材と前記第2部材との間において前記液晶層の厚みを維持するように配置された複数の第1ビーズスペーサ及び複数の第2ビーズスペーサと、を備える調光部材であって、
前記第2ビーズスペーサの平均粒径は、前記第1ビーズスペーサの平均粒径より大きく、
当該調光部材を温度23℃±2℃の環境に16時間以上晒した際に、前記第1ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みは、前記第2ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みより薄い、調光部材。
【請求項4】
当該調光部材を温度100℃±5℃の環境に1時間以上晒した直後において、前記第1ビーズスペーサは、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方から離れ、前記第2ビーズスペーサは、前記第1部材及び前記第2部材の両方に接している、請求項1または3に記載の調光部材。
【請求項5】
前記第1ビーズスペーサの数は、前記第2ビーズスペーサの数より多い、請求項1または3に記載の調光部材。
【請求項6】
前記第1ビーズスペーサは、前記第1部材に保持されており、
前記第2ビーズスペーサは、前記第2部材に保持されている、請求項3に記載の調光部材。
【請求項7】
前記第2ビーズスペーサの平均粒径は、前記第1ビーズスペーサの平均粒径の10%以上40%以下である、請求項6に記載の調光部材。
【請求項8】
少なくとも一部の前記第1ビーズスペーサは、前記第2ビーズスペーサと重なっている、請求項6に記載の調光部材。
【請求項9】
前記第2ビーズスペーサは、接着性を有する、請求項1または3に記載の調光部材。
【請求項10】
前記第2ビーズスペーサは、前記第1ビーズスペーサより柔軟性が高い、請求項9に記載の調光部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、調光部材に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すような、可視光透過率を調整可能な調光部材が知られている。特許文献1に示す調光部材は、例えば液晶分子を含む液晶層を有している。液晶層を有する調光部材は、電圧を加えることにより、可視光透過率を変化させることができる。液晶層を有する調光部材は、可視光透過率の変化が早いという利点がある。調光部材は、例えば窓等の仕切部材の透明部分に用いられる。
【0003】
液晶層は、基材を有する一対の板状の部材の間に配置されている。液晶層の厚みを適切に調整するために、一対の板状の部材の間にビーズスペーサが配置されている。ビーズスペーサは、液晶層において液晶分子が移動することを抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-5040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
調光部材が高温に晒されると、液晶層が熱により膨張する。ビーズスペーサと板状の部材との間が広がる。ビーズスペーサと板状の部材との間の液晶層において、液晶分子が移動し得る。液晶層を有する調光部材が水平方向に対して傾斜して配置されている場合、重力により、液晶分子が液晶層を移動して、鉛直方向の下側に液晶分子が偏在し得る。偏在した液晶分子は、調光部材の外部から目立って視認される。調光部材の外観が損なわれ得る。
【0006】
液晶分子の移動を抑制するために、液晶層の厚みを薄くすること、言い換えると液晶分子の量を少なくすることが考えられる。液晶分子の量を少なくすると、調光部材に衝撃が加わったり調光部材の製造工程において調光部材をローラー等でしごいたりすると、液晶層が変形して、液晶層に気泡や真空による空隙部分が生じ得る。空隙部分は、調光部材の外観を損ない得る。
【0007】
本開示は、液晶分子の偏在や液晶層に生じる空隙部分による、調光部材の外観の悪化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施の形態は、以下の[1]乃至[11]に関する。
[1]
第1基材を含む第1部材と、
前記第1基材と対向する第2基材を含む第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置された液晶層と、
前記第1部材と前記第2部材との間において前記液晶層の厚みを維持するように配置された複数の第1ビーズスペーサ及び複数の第2ビーズスペーサと、を備え、
前記第2ビーズスペーサの平均粒径は、前記第1ビーズスペーサの平均粒径の110%以上120%以下である、調光部材。
[2]
当該調光部材を温度23℃±2℃の環境に16時間以上晒した際に、前記第1ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みは、前記第2ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みより薄い、[1]に記載の調光部材。
[3]
第1基材を含む第1部材と、
前記第1基材と対向する第2基材を含む第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配置された液晶層と、
前記第1部材と前記第2部材との間において前記液晶層の厚みを維持するように配置された複数の第1ビーズスペーサ及び複数の第2ビーズスペーサと、を備える調光部材であって、
前記第2ビーズスペーサの平均粒径は、前記第1ビーズスペーサの平均粒径より大きく、
当該調光部材を温度23℃±2℃の環境に16時間以上晒した際に、前記第1ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みは、前記第2ビーズスペーサが配置された位置における前記液晶層の厚みより薄い、調光部材。
[4]
当該調光部材を温度100℃±5℃の環境に1時間以上晒した直後において、前記第1ビーズスペーサは、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方から離れ、前記第2ビーズスペーサは、前記第1部材及び前記第2部材の両方に接している、[1]乃至[3]のいずれかに記載の調光部材。
[5]
前記第1ビーズスペーサの数は、前記第2ビーズスペーサの数より多い、[1]乃至[4]のいずれかに記載の調光部材。
[6]
前記第1ビーズスペーサは、前記第1部材に保持されており、
前記第2ビーズスペーサは、前記第2部材に保持されている、[3]乃至[5]のいずれかに記載の調光部材。
[7]
前記第2ビーズスペーサの平均粒径は、前記第1ビーズスペーサの平均粒径の10%以上40%以下である、[6]に記載の調光部材。
[8]
少なくとも一部の前記第1ビーズスペーサは、前記第2ビーズスペーサと重なっている、[6]または[7]に記載の調光部材。
[9]
前記第2ビーズスペーサは、接着性を有する、[1]乃至[8]のいずれかに記載の調光部材。
[10]
前記第2ビーズスペーサは、前記第1ビーズスペーサより柔軟性が高い、[9]に記載の調光部材。
[11]
前記第1ビーズスペーサの色及び前記第2ビーズスペーサの色は、黒色である、[1]乃至[10]のいずれかに記載の調光部材。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、液晶分子の偏在や液晶層に生じる空隙部分による、調光部材の外観の悪化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、調光部材を有する移動体の斜視図である。
図2は、調光部材の可視光透過率を高く調整した状態を示す平面図である。
図3は、調光部材の可視光透過率を低く調整した状態を示す平面図である。
図4は、図2のIV-IV線に沿った調光部材の断面図である。
図5は、調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、常温での状態を示す断面図である。
図6は、調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、高温に加熱された状態を示す断面図である。
図7は、調光部材の製造方法の一例を説明するための図である。
図8は、調光部材の製造方法の一例を説明するための図である。
図9は、調光部材の製造方法の一例を説明するための図である。
図10は、調光部材の製造方法の一例を説明するための図である。
図11は、調光部材の製造方法の一例を説明するための図である。
図12は、第1の変形例における調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、常温での状態を示す断面図である。
図13は、第1の変形例における調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、高温に加熱された状態を示す断面図である。
図14は、第2の変形例における調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、常温での状態を示す断面図である。
図15は、第2の変形例における調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、高温に加熱された状態を示す断面図である。
図16は、従来の調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、常温での状態を示す断面図である。
図17は、従来の調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、高温に加熱された状態を示す断面図である。
図18は、従来の調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、第1部材に衝撃が加わった際に第1部材が変形する様子を示す断面図である。
図19は、従来の調光部材の第1部材と第2部材との間を拡大して示す図であって、図18の第1部材の変形が元に戻る様子を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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