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公開番号2025006158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106787
出願日2023-06-29
発明の名称表示装置
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 30/56 20200101AFI20250109BHJP(光学)
要約【課題】 広い視野角で空中像を表示することができる表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明の空中映像表示装置100は、同一の映像をそれぞれ出力する複数の光源110_1、110_2、110_3と、複数の光源に対向する第1の再帰反射面120_1、第2の再帰反射面120_2、第3の再帰反射面120_3を含む再帰反射シート120と、再帰反射シート120に対向するように配置されたビームスプリッター130とを含む。第1、第2、第3の再帰反射面120_1、120_2、120_3の各々には、光源110の映像を透過または通過させるための複数の切り欠き122が形成され、複数の光源110_1、110_2、110_3に対応する複数の空中像150_1、150_2、150_3が表示される。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
再帰反射を利用して空中像を表示可能な表示装置であって、
同一の映像をそれぞれ異なる方向に出力する複数の光源と、
入射した光を一定の割合で反射光と透過光に分離する光学部材と、
前記光学部材の主面に対し概ね180度の範囲で再帰反射面を提供する再帰反射部材とを含み、
前記複数の光源の各々が出力する映像の光が前記光学部材を介して前記再帰反射部材に入射され、前記再帰反射部材で反射された光が前記光学部材を透過し、前記複数の光源の映像に対応する複数の空中像が表示される、表示装置。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記複数の光源と前記光学部材との間に前記再帰反射部材が配置され、前記再帰反射部材には、前記複数の光源からの光を透過または通過させるための複数の開口が形成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
少なくとも3つの光源が前記光学部材の主面に対し異なる角度で配置され、
前記再帰反射部材は、前記複数の光源の位置に整合する複数の再帰反射面を有し、前記複数の再帰反射面には、前記複数の光源によって出力された映像を前記光学部材に向けて透過または通過させるための複数の切り欠きが形成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記再帰反射部材は、凹形状を有し、凹形状の側面と底面に近接して光源が配置される、請求項3に記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再帰反射を利用して空中に像を表示する表示装置に関し、広い視野角で空中像を表示する技術に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
再帰反射を用いた空中表示(Aerial Imaging by Retro-Reflection:AIRR)が知られている。例えば、特許文献1は、空中に形成される像をより広い角度から観察可能とするため、2つの再帰反射部材を用いた表示装置を開示している。また、特許文献2は、再帰反射部材で正反射された光が観察範囲に入らないように光源および再帰反射部材が位置決めすることで、コントラストや視認性の低下を抑制した表示装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-107165号公報
特開2022-150245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
我々が日常的に目にするものは、それ自体が発光しているか外光に照らされ、これにより見ているものを視覚的に認識することができる。その多くは、物理的に存在していることから、空間にデザイン性をあしらう際には、それが必要なものであっても空間のデザイン性を損ねる恐れがある。このことを解決する手段の一つとして、空中像の利用が挙げられる。
【0005】
図1は、空中像を表示する表示装置の一例を示す図である。同図に示すように、エレベータドア10の近傍には、エレベータの動作状態(例えば、停止する階など)を表す空中像20が表示される。空中像20は、あたかも壁面に取り付けられたランタン(照明器具)のように空間デザイン性をもって表示される。ユーザーU1は、方向Y1から空中像20を視認し、エレベータの動作状態を確認する。
【0006】
図2は、このような空中像を表示する表示装置の概略構成を示す上面図である。表示装置30は、光源(例えば、映像を出力するディスプレイ)40、入射光を所定の割合で反射光と透過光に分離するビームスプリッター50、ビームスプリッター50の表面に形成された装飾や意匠が施された加飾シート60、再帰反射シート70を含んで構成される。
【0007】
光源40に映像が表示されると、その映像を表す光の一部がビームスプリッター50で反射され、その反射光が再帰反射シート70に進む。再帰反射シート70は、入射した光と同じ方向に光を反射する光学部材であり、再帰反射シート70で反射された光は、再びビームスプリッター50に進み、ビームスプリッター50および加飾シート60を透過した光が、収束後再度拡散し、図1に示すような空中像20(図の例では「A」)が表示される。
【0008】
空中像20の光学的特性として、空中像20は、ビームスプリッター50の面に関し、光源40と対称の位置に形成される。また、ユーザーが観察できる空中像20は、ユーザーの視点からビームスプリッター50を介して再帰反射シート70を見ることができる範囲に限られる。つまり、視野角に制限がある。このため、図1、図2において、空中像20の正面側のユーザーU1、U2、U3は、その視点方向に空中像20を視認することができるが、背面側のユーザーU4は、その視点方向Y2に空中像20を視認することができず、その結果、エレベータの動作状態を確認することができない。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決し、広い視野角で空中像を表示することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る表示装置は、再帰反射を利用して空中像を表示可能なものであって、同一の映像をそれぞれ異なる方向に出力する複数の光源と、入射した光を一定の割合で反射光と透過光に分離する光学部材と、前記光学部材の主面に対し概ね180度の範囲で再帰反射面を提供する再帰反射部材とを含み、前記複数の光源の各々が出力する映像の光が前記光学部材を介して前記再帰反射部材に入射され、前記再帰反射部材で反射された光が前記光学部材を透過し、前記複数の光源の映像に対応する複数の空中像が表示される。
(【0011】以降は省略されています)

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