TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025005059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105062
出願日2023-06-27
発明の名称光伝送装置
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類G02F 1/01 20060101AFI20250108BHJP(光学)
要約【課題】出力端と信号光の波長との関係を一意に決定する光伝送装置を提供する。
【解決手段】光伝送装置は、ツリー状に多段接続した光単位回路群を、さらにツリー状に多段接続した光回路と、第1局発光を出力する第1光源と、前記第2光単位回路の周期に対して周波数が半周期分離れた第2局発光を出力する第2光源と、前記光回路の最後段に配置された光変調器と、90度ハイブリッド回路と、を備え、前記光回路は、前記第1光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方に入力される第1波長多重信号光を互いに異なる第1波長ごとの第1信号光に分波して出力するとともに、前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの一方に入力される前記第1波長に隣接しない第2波長ごとの第2信号光を合波して、前記最前段の前記第1光単位回路に設けられた前記前段ポートの他方から第2波長多重信号光を出力する、ことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれ周期的透過特性を有する二入力二出力型の3つの光単位回路を、前記3つの光単位回路のいずれか1つとして前段に配置された第1光単位回路に設けられた2つの後段ポートの一方を、前記3つの光単位回路の残り2つのいずれか一方として後段に配置された第2光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方を結ぶように、かつ、前記3つの光単位回路の残り2つのいずれか他方として後段に配置された第3光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方を結ぶように、ツリー状に多段接続した光単位回路群を、さらにツリー状に多段接続した光回路と、
第1局発光を出力する第1光源と、
前記第2光単位回路の周期に対して周波数が半周期分離れた第2局発光を出力する第2光源と、
前記光回路の最後段に配置された前記光単位回路群に含まれる最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの一方と接続される所定出力ポートと、前記第1光源と接続される所定入力ポートと、を含む光変調器と、
前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの他方と接続される第1入力ポートと、前記第2光源と接続される第2入力ポートと、を含む90度ハイブリッド回路と、を備え、
前記光回路は、前記光回路の最前段に配置された前記光単位回路群に含まれる前記第1光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方に入力される第1波長多重信号光を互いに異なる第1波長ごとの第1信号光に分波して、前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの他方から出力するとともに、前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの一方に入力される前記第1波長に隣接しない第2波長ごとの第2信号光を合波して、前記最前段の前記第1光単位回路に設けられた前記前段ポートの他方から第2波長多重信号光を出力する、
ことを特徴とする光伝送装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記3つの光単位回路の各々は、長さが相違するアーム対を有する非対称マッハツェンダ干渉計と、前記非対称マッハツェンダ干渉計内の光位相を調整する移相器と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項3】
前記第2信号光を受光する位置に設けられ、前記第2信号光のパワーを監視するモニタ回路と、
前記モニタ回路による前記パワーの監視結果に応じて、前記パワーを減少させる制御を前記移相器に行う第1制御回路と、をさらに備え、
前記第1制御回路は、前記第2光単位回路に設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
【請求項4】
前記第2信号光を受光する位置に設けられ、前記第2信号光のパワーを監視するモニタ回路と、
前記モニタ回路による前記パワーの監視結果に応じて、前記パワーを増加させる制御を前記移相器に行う第2制御回路と、をさらに備え、
前記第2制御回路は、前記第1光単位回路に設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は光伝送装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
波長多重方式の光伝送装置で用いられる光分波器が知られている(例えば特許文献1参照)。光分波器には様々な種類が知られている。例えば一対のアームの長さが相違するAMZ(Asymmetric Mach-Zehnder Interferometer:非対称マッハツェンダ干渉計)をツリー状に多段接続した光分波器(以下、AMZ型光分波器という)が知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-194114号公報
特開2019-135524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したAMZ型光分波器で分波された波長ごとの信号光は最も後段のAMZからそれぞれ出力されるが、その出力端は各AMZの一対のアーム内の初期光位相によりランダム(無作為)に決定される。すなわち、AMZ型光分波器のどの出力端からどの波長の信号光が出力されるのかを一意に決定することができない。これにより、各信号光を所望の出力端から出力させることができないという問題がある。なお、この問題は、上述したAMZ型光分波器に限らず、信号光の出力端がランダムに決まるようなAMZを用いた他の光分波器にも同様に存在する。
【0005】
そこで、1つの側面では、出力端と信号光の波長との関係を一意に決定する光伝送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施態様では、光伝送装置は、それぞれ周期的透過特性を有する二入力二出力型の3つの光単位回路を、前記3つの光単位回路のいずれか1つとして前段に配置された第1光単位回路に設けられた2つの後段ポートの一方を、前記3つの光単位回路の残り2つのいずれか一方として後段に配置された第2光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方を結ぶように、かつ、前記3つの光単位回路の残り2つのいずれか他方として後段に配置された第3光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方を結ぶように、ツリー状に多段接続した光単位回路群を、さらにツリー状に多段接続した光回路と、第1局発光を出力する第1光源と、前記第2光単位回路の周期に対して周波数が半周期分離れた第2局発光を出力する第2光源と、前記光回路の最後段に配置された前記光単位回路群に含まれる最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの一方と接続される所定出力ポートと、前記第1光源と接続される所定入力ポートと、を含む光変調器と、前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの他方と接続される第1入力ポートと、前記第2光源と接続される第2入力ポートと、を含む90度ハイブリッド回路と、を備え、前記光回路は、前記光回路の最前段に配置された前記光単位回路群に含まれる前記第1光単位回路に設けられた2つの前段ポートの一方に入力される第1波長多重信号光を互いに異なる第1波長ごとの第1信号光に分波して、前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの他方から出力するとともに、前記最後段の前記第2光単位回路に設けられた前記2つの後段ポートの一方に入力される前記第1波長に隣接しない第2波長ごとの第2信号光を合波して、前記最前段の前記第1光単位回路に設けられた前記前段ポートの他方から第2波長多重信号光を出力する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
出力端と信号光の波長との関係を一意に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
比較例に係る光伝送装置の一部を例示する図である。
比較例に係る光伝送装置の残部を例示する図である。
実施例に係る光伝送装置を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。まず、図1A及び図1Bを参照して比較例を説明し、次に、図2を参照して実施例を説明する。
【0010】
(比較例)
図1Aに示すように、比較例に係る光伝送装置TR1は、光分波器1と、PD(Photodiode)6a~6dと、90度ハイブリッド回路7a~7dとを含んでいる。また、図1Bに示すように、比較例に係る光伝送装置TR1は、LO(Local Oscillator)5a~5dと、光変調器(図1BにおいてModと記載)8a~8dと、光合波器9とを含んでいる。光伝送装置TR1は4つのPD6aを含んでいるが、4つのPD6aの一部が省略されて示されている。PD6b~PD6dについてもPD6aと同様である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許