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公開番号2025098313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214363
出願日2023-12-20
発明の名称情報処理プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類G06Q 90/00 20060101AFI20250625BHJP(計算;計数)
要約【課題】効率的にマルチエージェントシミュレーションを実行する。
【解決手段】情報処理装置10は、物体が存在する領域と物体が存在しない領域とが含まれる第1の地図データを取得し、前記物体が存在しない領域の大きさと移動体の大きさとに基づいて、前記物体が存在しない領域から前記移動体が通ることができない部分領域を特定し、前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更した第2の地図データを生成する。情報処理装置10は、第2の地図データを用いて、マルチエージェントシミュレーションを実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体が存在する領域と物体が存在しない領域とが含まれる第1の地図データを取得し、
前記物体が存在しない領域の大きさと移動体の大きさとに基づいて、前記物体が存在しない領域から前記移動体が通ることができない部分領域を特定し、
前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更した第2の地図データを生成し、
前記第2の地図データを用いて、複数の前記移動体の通行の流れに関するシミュレーションを実行する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記特定する処理は、前記物体が存在しない領域のうち、大きさが前記移動体の大きさに基づいた閾値以下の領域を前記部分領域として特定する処理であって、
前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更する処理は、前記部分領域に前記物体を設定する処理である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記物体は矩形のブロックで表される物体であり、
前記物体が存在する領域は第1のブロックと第2のブロックとを含み、
前記特定する処理は、前記第1のブロックと前記第2のブロックとの間の距離が前記閾値以下の場合に前記物体が存在しない領域のうち前記第1のブロックと前記第2のブロックとの間の領域を前記部分領域として特定する処理であって、
前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更する処理は、前記部分領域に前記ブロックを設定する処理である
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更する処理は、前記第1のブロックと前記第2のブロックとの間に第3のブロックが存在しない場合、前記部分領域に前記ブロックを設定する処理である
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記シミュレーションは流体解析に基づくシミュレーションである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記シミュレーションは火災避難シミュレーションである
ことを特徴とする請求項1又は5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記移動体は人である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
物体が存在しない領域と物体が存在する領域とが含まれる第1の地図データを取得し、
前記物体が存在しない領域の大きさと移動体の大きさとに基づいて、前記物体が存在しない領域から前記移動体が通ることができない部分領域を特定し、
前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更した第2の地図データを生成し、
前記部分領域を含む第2の地図データを用いて、複数の前記移動体の通行の流れに関するシミュレーションを実行する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
物体が存在しない領域と物体が存在する領域とが含まれる第1の地図データを取得し、
前記物体が存在しない領域の大きさと移動体の大きさとに基づいて、前記物体が存在しない領域から前記移動体が通ることができない部分領域を特定し、
前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更した第2の地図データを生成し、
前記部分領域を含む第2の地図データを用いて、複数の前記移動体の通行の流れに関するシミュレーションを実行する
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチエージェントシミュレーションに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
複数の移動体の行動を同時並行でシミュレーションする技術としてマルチエージェントシミュレーション(Multi-agent simulation、MAS)がある。エージェントとはシミュレーションにおける移動体を示し、現実世界における人や車といった行動の主体(以下、「行動主体」と記載される場合がある)を表したものである。MASは個々のエージェントに対して設定されたルールのもと、同時並行で複数のエージェント間の相互作用をモデル化しシミュレーションを行う技術である。
【0003】
MASはエージェントの様々な行動のシミュレーションに用いられ、エージェントの違いにより、例えば人流シミュレーションや交通流シミュレーションなどがある。人流シミュレーションにおけるエージェントは、現実世界における人間に相当しており、交通流シミュレーションにおけるエージェントは、現実世界における車両に相当している。人流シミュレーションの具体的な例としては、火災時における避難シミュレーションや多数の来場者が想定される施設における人の移動シミュレーションなどがある。このようなエージェントの移動を伴うシミュレーションにおいては、現実世界を模した地図データ上でのエージェントの移動経路がシミュレーションの要素の一つとして考慮される。移動経路を選択する手法は複数提案されており、例えばグラフ構造を用いた経路探索アルゴリズムや強化学習の枠組みに基づく経路探索手法、流体解析に基づいた手法などがある。
【0004】
MASにおいて移動経路が選択(以下、「経路選択」と記載される場合がある)される際、エージェントが通ることができない部分領域を含んだ移動経路が選択される場合がある。エージェントが通ることができない部分領域とは、例えばエージェントの大きさよりも狭い大きさの領域である。MASにおける経路選択では移動経路の候補となる領域に対してエージェントの大きさが考慮されない場合があるため、エージェントが通ることができない部分領域を含む経路が選択され、シミュレーションの精度が落ちる要因となり得る。従来技術では、例えばシミュレーション結果を用いて、選択された移動経路の各位置における移動困難度を算出し、移動困難度が大きい箇所が再度経路に含まれないよう経路を修正する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-179015号公報
特開2019-179529号公報
特開2019-142681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながらMASの場合、エージェントごとに出発地点や目的地といったパラメータが異なるため、エージェントごとに異なる移動経路が選定される。そのため従来技術では、エージェントごとにシミュレーションにおいて選択された移動経路の各位置における移動困難度が算出され、経路が修正される必要があるため、計算量や処理時間が増大する。
【0007】
一つの側面では、本発明は、効率的にマルチエージェントシミュレーションを実行する情報処理プログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一つの態様では、物体が存在する領域と物体が存在しない領域とが含まれる第1の地図データを取得し、前記物体が存在しない領域の大きさと移動体の大きさとに基づいて、前記物体が存在しない領域から前記移動体が通ることができない部分領域を特定し、前記部分領域を前記物体が存在する領域に変更した第2の地図データを生成し、前記第2の地図データを用いて、複数の前記移動体の通行の流れに関するシミュレーションを実行する、処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
【0009】
一つの態様では、上記情報処理プログラムに基づく処理と同様の処理をコンピュータが実行する情報処理方法が提供される。
【0010】
一つの態様では、上記情報処理プログラムに基づく処理と同様の処理を実行する情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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