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公開番号2025088610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203419
出願日2023-11-30
発明の名称光伝送装置および光伝送方法
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類H04B 10/071 20130101AFI20250604BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ラマン励起を行う光伝送装置でOSC光に含まれる雑音に起因するAPSDの誤動作を防止できること。
【解決手段】光伝送装置100Aは、伝送路101aのWDM光をラマン励起光によりラマン増幅する。光伝送装置100Aの制御部は、起動時、伝送路101aに対し、OSC光のみを送信したときに伝送路101aから反射入力される反射モニタ値Aを測定し、伝送路101aに対し、WDM光と、ラマン励起光と、OSC光と、を送信したときに伝送路101aから反射入力される反射モニタ値Bを測定し、反射モニタ値B-反射モニタ値Aにより反射光レベルの雑音光に相当する補正値を算出する。制御部は、運用中、入力される反射光レベルを監視し、補正値で補正した反射光レベルに基づくAPSD制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
伝送路のWDM光をラマン励起光によりラマン増幅する光伝送装置において、
自装置の起動時、伝送路に対し、OSC(Optical Supervisory Channel)光のみを送信したときに前記伝送路から反射入力される第1の反射光レベルを測定し、
前記伝送路に対し、前記WDM光と、前記ラマン励起光と、前記OSC光と、を送信したときに前記伝送路から反射入力される第2の反射光レベルを測定し、
前記第1の反射光レベルと、前記第2の反射光レベルとに基づき、前記伝送路から反射入力される反射光レベルの雑音光に相当する補正値を算出し、
自装置の運用中、入力される前記反射光レベルを監視し、前記補正値で補正した反射光レベルに基づくAPSD(Auto Power Shut Down)制御を行う、
制御部を備えたことを特徴とする光伝送装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記WDM光は、前記ラマン励起光が前記OSCの波長帯域に雑音を生じさせる複数のバンド帯域を含むことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項3】
前記バンド帯域は、CバンドおよびLバンドであることを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
【請求項4】
前記伝送路に対し、後方励起、前方励起、あるいはその組み合わせで前記ラマン励起光を出力するラマン励起アンプを有することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項5】
前記伝送路から反射入力される信号光のうち前記OSC光の波長帯域のみを通過させる光フィルタと、
前記光フィルタ通過後の前記OSC光の反射光レベルを検出する光検出器と、を有し、
前記制御部は、前記光検出器が検出した前記反射光レベルを監視することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第2の反射光レベルと前記第2の反射光レベルとの差分により前記反射光レベルの補正値を算出し、
前記反射光レベルの補正値に基づき反射検出閾値を設定し、
前記運用中、入力される前記反射光レベルを前記反射検出閾値と比較し、当該比較結果に基づき前記APSD制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
【請求項7】
伝送路のWDM光をラマン励起光によりラマン増幅する光伝送装置の光伝送方法において、
自装置の起動時、伝送路に対し、OSC(Optical Supervisory Channel)光のみを送信したときに前記伝送路から反射入力される第1の反射光レベルを測定し、
前記伝送路に対し、前記WDM光と、前記ラマン励起光と、前記OSC光と、を送信したときに前記伝送路から反射入力される第2の反射光レベルを測定し、
前記第1の反射光レベルと、前記第2の反射光レベルとに基づき、前記伝送路から反射入力される反射光レベルの雑音光に相当する補正値を算出し、
自装置の運用中、入力される前記反射光レベルを監視し、前記補正値で補正した反射光レベルに基づくAPSD(Auto Power Shut Down)制御を行う、
ことを特徴とする光伝送方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光伝送装置および光伝送方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
光伝送装置において、ラマン励起光に基づき光ファイバ等の伝送路のWDM光を光増幅するものがある。この光伝送装置は、APSD(Auto Power Shut Down)による光出力遮断の安全制御機能を有し、光パワーのレーザ光が外部に放射され人体に危害を与えることを防ぐ。APSDは、OSC(Optical Supervisory Channel)光を用いたリンクダウン検出時に光アンプの出力を停止させる。
【0003】
WDM光の伝送状態を監視する先行技術としては、例えば、ラマン励起光の反射光を除去するフィルタを備え、反射光に紛れ込む残留ラマン励起光をフィルタ除去することで、ラマン励起光によって光増幅器の遮断回路の誤動作を防止するものがある。また、光ファイバリンクを監視する監視信号と送信されるデータ信号とに基づき、光ファイバリンクの後方散乱の位置および信号損失を決定する監視方法がある(例えば、下記特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-324684号公報
米国特許出願公開第2017/0346550号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、WDM伝送システムでは帯域幅が拡大され、例えば、CバンドおよびLバンドを同時に利用したWDM光を伝送するマルチバンド(C+Lバンド)のWDM伝送システムが提案されている。従来の技術でそのままマルチバンド伝送する場合、利得を有するWDM光(主信号)の波長数が多くなる。この場合、誘導ラマン散乱(SRS)に伴って高レベルとなったOSC帯の雑音光が送信ノードに反射入力される要因等でOSCのモニタ値が高反射であると誤検出することがある。この場合、送信ノードのAPSDの機能が働き、運用中のWDM光がシャットダウンしてしまう。WDMはWavelength Division Multiplexing、SRSはStimulated Raman Scatteringの略である。
【0006】
一つの側面では、本発明は、ラマン励起を行う光伝送装置でOSC光に含まれる雑音に起因するAPSDの誤動作を防止できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面によれば、伝送路のWDM光をラマン励起光によりラマン増幅する光伝送装置において、自装置の起動時、伝送路に対し、OSC(Optical Supervisory Channel)光のみを送信したときに前記伝送路から反射入力される第1の反射光レベルを測定し、前記伝送路に対し、前記WDM光と、前記ラマン励起光と、前記OSC光と、を送信したときに前記伝送路から反射入力される第2の反射光レベルを測定し、前記第1の反射光レベルと、前記第2の反射光レベルとに基づき、前記伝送路から反射入力される反射光レベルの雑音光に相当する補正値を算出し、自装置の運用中、入力される前記反射光レベルを監視し、前記補正値で補正した反射光レベルに基づくAPSD(Auto Power Shut Down)制御を行う、制御部を備えたことを要件とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、ラマン励起を行う光伝送装置でOSC光に含まれる雑音に起因するAPSDの誤動作を防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態にかかる光伝送装置の説明図である。
図2は、既存技術による通常時の説明図である。
図3は、既存技術による光伝送装置の起動シーケンス図である。
図4は、障害発生時に期待するAPSD状態の説明図である。
図5は、既存技術によるマルチバンド伝送時の課題の説明図である。
図6は、雑音光発生の要因1の説明図である。
図7は、雑音光発生の要因2の説明図である。
図8Aは、実施の形態の光伝送装置における反射モニタ値の補正の説明図である。(その1)
図8Bは、実施の形態の光伝送装置における反射モニタ値の補正の説明図である。(その2)
図8Cは、実施の形態にかかる反射モニタ値の補正およびAPSD制御を説明する図表である。
図9は、実施の形態にかかる光伝送装置の機能ブロック図である。
図10は、実施の形態にかかる光伝送装置の制御部のハードウェア構成例を示す図である。
図11は、実施の形態にかかる光伝送装置の起動シーケンス図である。(通常時)
図12は、実施の形態にかかる光伝送装置の起動シーケンス図である。(ファイバ取り外し作業によるファイバ特性変化時)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、開示の光伝送装置の実施の形態を詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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