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公開番号2025015276
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118588
出願日2023-07-20
発明の名称建物の空調システム及び空調方法
出願人パナソニックホームズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F24F 11/74 20180101AFI20250123BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】 居室の温度制御性及び快適性を向上することが可能な建物の空調システムを提供する。
【解決手段】 建物の空調システム1である。この空調システム1は、空気調和機11と、ダクト12と、ファン13と、居室温度センサー14と、制御装置15とを含む。制御装置15は、目標温度入力部と、居室温度取得部と、ファン13を運転させる通常運転部と、居室温度と目標温度の差が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断する第1判断部と、第1判断部の判断が肯定的である場合に、ファン13が最大風量ノッチで運転中であるか否かを判断する第2判断部と、第2判断部の判断が肯定的である場合に、ファン13の回転数が最大回転数よりも小さいか否かを判断する第3判断部と、第3判断部の判断が肯定的である場合に、居室温度と目標温度との差の変化に基づいて、さらに強い空調作用が必要か否かを判断する第4判断部と、第4判断部の判断が肯定的である場合に、ファン13の回転数を、最大回転数までの範囲でさらに増加させる急速運転部とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物内に設けられた少なくとも1つの居室を空調するための空調システムであって、
空気調和機と、
前記空気調和機で生成された空調空気を、前記居室に搬送するための少なくとも1つのダクトと、
前記空調空気を、前記ダクトを介して前記居室に圧送するための少なくとも1つのファンと、
前記居室の温度である居室温度を測定するための居室温度センサーと、
前記居室温度センサーからの信号を受け取り、前記ファンの運転を制御するための制御装置と、を含み、
前記ファンは、最大回転数が予め定められており、
前記制御装置は、
前記居室の目標温度が入力される目標温度入力部と、
前記居室温度センサーから前記居室温度を取得するための居室温度取得部と、
互いに異なる風量が設定された複数の風量ノッチのいずれかに基づいて、前記ファンを運転させる通常運転部と、
前記居室温度と前記目標温度の差が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断する第1判断部と、
前記第1判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記ファンが、前記複数の風量ノッチのうち前記風量が最も大きい最大風量ノッチで運転中であるか否かを判断する第2判断部と、
前記第2判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記ファンの回転数が、前記最大回転数よりも小さいか否かを判断する第3判断部と、
前記第3判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記居室温度と前記目標温度との差の変化に基づいて、さらに強い空調作用が必要か否かを判断する第4判断部と、
前記第4判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記ファンの回転数を、前記最大回転数までの範囲でさらに増加させる急速運転部とを含む、建物の空調システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記急速運転部が前記ファンの回転数を増加させた後に、前記居室温度と前記目標温度との差が、前記閾値未満になった場合に、前記強い空調作用が不要になったと判断する第5判断部をさらに含み、
前記通常運転部は、前記第5判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記複数の風量ノッチのいずれかに基づいて、前記ファンを運転させる、請求項1に記載の建物の空調システム。
【請求項3】
前記居室は、前記建物内に複数設けられており、
前記ダクトは、前記複数の居室のそれぞれに接続された複数本を含み、
前記ファンは、前記複数本のダクトのそれぞれを介して、前記空調空気を前記複数の居室に圧送する複数個を含み、
前記通常運転部は、前記複数の風量ノッチのいずれかに基づいて、前記複数個のファンのそれぞれを運転させる、請求項1に記載の建物の空調システム。
【請求項4】
前記通常運転部は、前記複数個のファンの合計風量が、前記空気調和機からの前記空調空気の風量よりも大きくなるように、前記複数個のファンを運転する、請求項3に記載の建物の空調システム。
【請求項5】
前記第1判断部は、前記複数個のファンのうち、前記最大風量ノッチで運転中のファンを特定し、
前記第2判断部は、前記第1判断部で特定された前記ファンの回転回数が前記最大回転数よりも小さいか否かを判断し、
前記第3判断部は、前記第1判断部で特定された前記ファンから前記空調空気が圧送される居室について、前記居室温度と前記目標温度との差の変化に基づいて、さらに強い空調作用が必要か否かを判断し、
前記急速運転部は、前記第2判断部の前記判断及び前記第3判断部の前記判断がともに肯定的である場合に、前記第1判断部で特定された前記ファンの回転数を、前記最大回転数までの範囲でさらに増加させる、請求項3又は4に記載の建物の空調システム。
【請求項6】
建物内に設けられた少なくとも1つの居室を、空調システムを用いて空調するための方法であって、
前記空調システムは、
空気調和機と、
前記空気調和機で生成された空調空気を、前記居室に搬送するための少なくとも1つのダクトと、
前記空調空気を、前記ダクトを介して前記居室に圧送するための少なくとも1つのファンと、
前記居室の温度である居室温度を測定するための居室温度センサーと、を含み、
前記ファンは、最大回転数が予め定められており、
前記方法は、
前記居室の目標温度を入力する工程と、
前記居室温度センサーから前記居室温度を取得する工程と、
互いに異なる風量が設定された複数の風量ノッチのいずれかに基づいて、前記ファンを運転させる通常運転工程と、
前記居室温度と前記目標温度の差が、予め定められた閾値以上であるか否かを判断する第1判断工程と、
前記第1判断工程での前記判断が肯定的である場合に、前記ファンが、前記複数の風量ノッチのうち前記風量が最も大きい最大風量ノッチで運転中であるか否かを判断する第2判断工程と、
前記第2判断工程での前記判断が肯定的である場合に、前記ファンの回転数が、前記最大回転数よりも小さいか否かを判断する第3判断工程と、
前記第3判断工程での前記判断が肯定的である場合に、前記居室温度と前記目標温度との差の変化に基づいて、さらに強い空調作用が必要か否かを判断する第4判断工程と、
前記第4判断工程での前記判断が肯定的である場合に、前記ファンの回転数を、前記最大回転数までの範囲でさらに増加させる急速運転工程とを含む、
建物の空調方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の空調システム及び空調方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、住宅の全館空調システムが記載されている。この空調システムには、空気調和機と、空気調和機で空調された空気を複数の居室に搬送するための複数のダクトと、空気調和機で空調された空気を、複数のダクトを介して複数の居室に圧送するための少なくとも一つのファンとが含まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-085533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、上記のファンには、居室の温度を制御可能と想定される動力やサイズを有するものが選択される。しかしながら、時々刻々と変化する日射量、外気及び生活発熱などの影響を受けて、想定以上の環境下で使用されると、居室の温度制御が一時的にできなくなり、居室の快適性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、居室の温度制御性及び快適性を向上することが可能な建物の空調システムを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、建物内に設けられた少なくとも1つの居室を空調するための空調システムであって、空気調和機と、前記空気調和機で生成された空調空気を、前記居室に搬送するための少なくとも1つのダクトと、前記空調空気を、前記ダクトを介して前記居室に圧送するための少なくとも1つのファンと、前記居室の温度である居室温度を測定するための居室温度センサーと、前記居室温度センサーからの信号を受け取り、前記ファンの運転を制御するための制御装置と、を含み、前記ファンは、最大回転数が予め定められており、前記制御装置は、前記居室の目標温度が入力される目標温度入力部と、前記居室温度センサーから前記居室温度を取得するための居室温度取得部と、互いに異なる風量が設定された複数の風量ノッチのいずれかに基づいて、前記ファンを運転させる通常運転部と、前記ファンが、前記複数の風量ノッチのうち前記風量が最も大きい最大風量ノッチで運転中であるか否かを判断する第1判断部と、前記第1判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記ファンの回転数が、前記最大回転数よりも小さいか否かを判断する第2判断部と、前記第1判断部の前記判断が肯定的である場合に、前記居室温度と前記目標温度との差の変化に基づいて、さらに強い空調作用が必要か否かを判断する第3判断部と、前記第2判断部の前記判断及び前記第3判断部の前記判断がともに肯定的である場合に、前記ファンの回転数を、前記最大回転数までの範囲でさらに増加させる急速運転部とを含む、建物の空調システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の建物の空調システムは、上記の構成を採用することにより、居室の温度制御性及び快適性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
建物の空調システムが設置された建物の一例を示す概念図である。
最大回転数で運転中のファンのP-Q曲線と、ダクトの抵抗曲線とを示すグラフである。
制御装置の構成の一例を示す概念図である。
建物の空調方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
居室温度と目標温度との温度差と、温度差に関連付けられた点数との対応関係を示す図である。
ファン風量ノッチ調節工程の処理手順を示すフローチャートである。
第1風量ノッチ調節工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。
強い空調作用が必要か否かの判断を説明するためのグラフである。
温度差に関連付けられた点数の平均値(1階平均値及び2階平均値)と、ファンの風量ノッチとの対応関係を示す図である。
温度差に関連付けられた点数と、ダンパーの開度との対応関係を示す図である。
温度差に関連付けられた点数の平均値(全体平均値)と、調節温度との対応関係を示す図である。
温度差に関連付けられた点数の平均値(全体平均値)と、室内機ファンの風量との対応関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態が図面に基づき説明される。図面は、発明の内容の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれることが理解されなければならない。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
【0010】
[建物]
図1は、建物の空調システム(以下、「空調システム」ということがある。)1が設置された建物2の一例を示す概念図である。建物2は、住宅である場合が例示されるが、ビル等であってもよい。本実施形態の建物2は、床下空間3と、床上空間4とを含んで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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