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公開番号2025014951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117946
出願日2023-07-20
発明の名称サンドイッチパネルおよびこれを用いた外壁の構造
出願人JFEシビル株式会社,JFEスチール株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20250123BHJP(建築物)
要約【課題】外壁の水平方向に複数枚並べて配置されるサンドイッチパネルの縦目地において、防耐火性能および水密性を十分に確保でき、施工性にも優れたサンドイッチパネルおよびこれを用いた外壁の構造を提供する。
【解決手段】金属板の間に断熱材が充填されたサンドイッチパネル1Aであって、側端部には、互いに隣接して接続されるサンドイッチパネル1Aの間に形成される縦目地を封止可能に形成された封止部材14が、二枚の金属板の間に介装されて金属板とともに閉断面を構成するように設けられ、金属板は、封止部材14よりも屋内側に、互いに隣接して接続される二枚のサンドイッチパネル1Aの間に隙間を生じないように当接する当接範囲を有し、閉断面内に、金属板のうち当接範囲および当接範囲に隣接するサンドイッチパネル1Aの屋内側の面の一部に密着するように、加熱時に吸熱反応する吸熱材15が設けられているサンドイッチパネル。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
両面が二枚の金属板で構成され該金属板の間に断熱材が充填されたサンドイッチパネルであって、
前記サンドイッチパネルの側端部には、互いに隣接して接続される二枚の前記サンドイッチパネルの間に形成される縦目地を封止可能に形成された封止部材が、前記二枚の金属板の間に介装されて該金属板とともに閉断面を構成するように設けられ、
前記金属板は、前記封止部材よりも屋内側に、互いに隣接して接続される二枚の前記サンドイッチパネルの間に隙間を生じないように当接する当接範囲を有し、
前記閉断面内に、前記金属板のうち前記当接範囲および該当接範囲に隣接する前記サンドイッチパネルの屋内側の面の一部に密着するように、加熱時に吸熱反応する吸熱材が設けられている、サンドイッチパネル。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記吸熱材は結晶水を含む、請求項1に記載のサンドイッチパネル。
【請求項3】
前記側端部の前記金属板には、互いに隣接する二枚の前記サンドイッチパネルが接続されるときに相互に係合可能な凹凸が形成されている、請求項1または請求項2に記載のサンドイッチパネル。
【請求項4】
前記側端部の前記金属板には、隣接する他の前記サンドイッチパネルの前記封止部材が係入可能な溝部が形成されている、請求項1または請求項2に記載のサンドイッチパネル。
【請求項5】
前記封止部材は難燃性ゴムからなる、請求項4に記載のサンドイッチパネル。
【請求項6】
前記側端部の前記金属板には、互いに隣接して接続される二枚の前記サンドイッチパネルの間に形成される縦目地を前記封止部材よりも屋外側の位置でさらに封止可能に形成された補助封止部材が取り付けられている、請求項1または請求項2に記載のサンドイッチパネル。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載のサンドイッチパネルが建築物の周囲に縦張りされ、前記建築物の横胴縁に、屋内側からブラインドファスナで固定されている、外壁の構造。
【請求項8】
複数枚の前記サンドイッチパネルが、継目水切板を挟むようにして建築物の高さ方向に接続され、前記継目水切板の上側の前記サンドイッチパネルの下端面および前記継目水切板の下側の前記サンドイッチパネルの上端面は前記継目水切板に密着している、請求項7に記載の外壁の構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の外壁を構成するサンドイッチパネルおよびこれを用いた外壁の構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の周囲に水平方向に複数枚並べて接続することにより建築物の外壁を構成する外壁パネルとして、両面が薄鋼板などの金属板で構成され内部に断熱材を充填して防耐火性能を備えるようにしたサンドイッチパネルが用いられている。互いに隣接するサンドイッチパネルどうしを接続するために、サンドイッチパネルの側端部には嵌合部が設けられている。
【0003】
また、互いに隣接して接続される二枚のサンドイッチパネルの間に形成される縦目地には水密性を確保する必要があるため、縦目地の屋外側には、シーリング材を施工して水密性を確保するのが一般的である。施工性を考慮して、サンドイッチパネルの側端部に予めパッキン材、ガスケット等を装着しておくことにより、サンドイッチパネルの間の縦目地のシーリング工事を省略する場合もある。
【0004】
このようなサンドイッチパネルの従来例を、図8に示す。この従来例では、両面が二枚の鋼板81、82で構成され内部に不燃断熱材83が充填されたサンドイッチパネル8の側端部に、難燃性ゴム等で構成されるガスケット84が、二枚の鋼板81、82の間に挟持されて設けられている。
【0005】
また、サンドイッチパネル8の側端部には、互いに隣接する二枚のサンドイッチパネル8が接続されるときに、隣接する他のサンドイッチパネル8のガスケット84が係入可能な溝部81g、82gが設けられている。そして、互いに隣接する二枚のサンドイッチパネル8の間で、難燃性ゴム等で構成されるガスケット84と溝部81g、82gとから構成される嵌合部によって、屋外側縦目地J1および屋内側縦目地J2が密封されることで、防耐火性能および水密性を確保するようにしている。
【0006】
しかし、図8に示すようなサンドイッチパネル8では、サンドイッチパネル8の両面を構成する鋼板81、82が、熱抵抗の小さいガスケット84を介して熱的に連続している。このため、屋外火災時の屋内への延焼防止に際し、高温化した屋外側の鋼板81から屋内側の鋼板82に熱が伝導する。また、屋外側縦目地J1には遮熱措置が施されていないため、屋外からの加熱により、屋外側縦目地J1の内部のガスケット84が早期に燃焼しやすい。そして、当該部分には、ガスケット84よりも屋内側に位置する屋内側の鋼板82が面しているため、屋外側の鋼板81から屋内側の鋼板82への伝熱に加えて、ガスケット84の燃焼熱が付加され、屋内側の鋼板82の温度が高くなりやすい。
【0007】
特許文献1に開示されるサンドイッチパネルは、表裏の外皮間に断熱材を充填したものであり、両側端部で表裏の外皮は絶縁されている。このサンドイッチパネルの接続構造では、サンドイッチパネルの側端部に設けられた嵌合凸部と嵌合凹部との間に、弾性を有するパッキン材が介装されている。そして、嵌合凸部、嵌合凹部の表面に、それぞれ係止部、被係止部を設けることにより、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合深さを一定に保つようにして、パッキン材の押圧状態を一定に保つようにしている。
【0008】
また、特許文献2に開示される断熱耐火パネルでは、サンドイッチパネルの側端部に設けられた嵌合凸部および嵌合凹部に、石こうボードまたはマグネシア系発泡体で形成された端縁ボード部が設けられている。そして、嵌合凸部と嵌合凹部との間に、セラミックファイバーブランケット又はロックウール等で形成された縦目地部が介装されて、断熱パネル接続部の耐火性能を高めている。
【0009】
また、特許文献3に開示される耐火壁用パネルでは、サンドイッチパネルの両側端部に設けた嵌合凹凸部の内部に、石こう等の無機質耐火材、またはフェノール樹脂等の不燃性の有機樹脂等からなる不定型耐火材が充填されている。これにより、嵌合凹凸部をくさび状の複雑な形状にすることを可能とし、パネル接続時の作業性の向上を図っている。嵌合凹凸部による嵌合部には、適宜シール材が挿入される。
【0010】
特許文献1~特許文献3では、嵌合凸部および嵌合凹部において、サンドイッチパネルの両面を構成する鋼板が、断熱材により絶縁されて熱的に不連続となっている。これにより、屋外火災時に、高温化した屋外側の鋼板から屋内側の鋼板に熱が伝導しにくく、屋内側の鋼板の高温化が抑えられる。また、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部では、嵌合凸部と嵌合凹部とが互いに密着して両者の間に空間が生じないため、縦目地の内部空間の高温化に起因する屋内側の鋼板の温度上昇も発生しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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