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公開番号
2025014880
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117811
出願日
2023-07-19
発明の名称
レーザー溶着用樹脂組成物
出願人
三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高度の透明性を有し、強固なレーザー溶着を可能とするレーザー溶着用樹脂組成物。
【解決手段】エステル基を含む末端構造を有する芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を含有することを特徴とするレーザー溶着用樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エステル基を含む末端構造を有する芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を含有することを特徴とするレーザー溶着用樹脂組成物。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
さらに、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)以外の他の透明熱可塑性樹脂(B)を含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と他の透明熱可塑性樹脂(B)の含有量の割合は、(A)が10~100質量%、(B)が90~0質量%である請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、金属ホウ化物またはタングステン系酸化物を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と透明熱可塑性樹脂(B)の合計100質量部に対し、0.000001~0.05質量部含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
さらに、ホスファイト系酸化防止剤を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と透明熱可塑性樹脂(B)の合計100質量部に対し、0.005~0.5質量部含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5に記載の樹脂組成物からなるレーザー溶着用部材。
【請求項7】
レーザー光透過側部材用である請求項6に記載のレーザー溶着用部材。
【請求項8】
2mm厚でのヘイズが20%以下である請求項7に記載のレーザー溶着用部材。
【請求項9】
請求項7に記載のレーザー光透過側部材を、レーザー光吸収側部材とレーザー溶着したレーザー溶着体。
【請求項10】
レーザー溶着部の幅が0.5~10mmである請求項9に記載のレーザー溶着体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー溶着用樹脂組成物、及びレーザー溶着用部材、レーザー溶着体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は非晶性の透明樹脂であり、衝撃強さ、耐熱性、そして寸法安定性等に優れており、自動車や電気部品、外装用途などに適した部材として広く用いられている。昨今、例えばヘッドランプなどの透明部材及び非透明部材からなる部品、および意匠性が要求される外装部品等に、ポリカーボネート樹脂からなる2つの樹脂部材を接合させ用いるケースが増加している。
【0003】
このような接合においては、接着剤を用いたり、噛合構造を用いたり、部材を構成する樹脂自身を熱等で溶融させて接合(溶着)したりする方法が挙げられる。しかし、接着剤を用いる方法は作業が繁雑であり、噛合構造を用いる方法は液体に接触する用途に向かない。溶着法は簡便な方法であるが、両樹脂部材間の接合強度は必ずしも高くなく、近年、部品の軽量化、大形化または複雑化に伴い、より高い溶着強度が要求されるようになってきている。
【0004】
特許文献1では、ポリカーボネート樹脂のレンズに、ABS樹脂からなるボディ、そしてポリエチレンテレフタレート樹脂又はポリブチレンテレフタレート樹脂をリフレクタに用い、これらをレーザー溶着により一体化して、車両用灯具を得ることが記載されているが、レーザー光照射方向を斜めにすることでボディにおけるストレスクラック発生抑制を図るという発明であり、樹脂材料自体を改良して溶着強度を向上させる等の検討はされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-292741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的(課題)は、高度の透明性を有し、強固なレーザー溶着を可能とするレーザー溶着用樹脂組成物、レーザー溶着用部材、レーザー溶着体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、エステル基を含む末端構造を有する芳香族ポリカーボネート樹脂を含有するレーザー溶着用樹脂組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
本発明は、以下のレーザー溶着用樹脂組成物、レーザー溶着用部材、及びレーザー溶着体に関する。
【0008】
1.エステル基を含む末端構造を有する芳香族ポリカーボネート樹脂(A)を含有することを特徴とするレーザー溶着用樹脂組成物。
2.さらに、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)以外の他の透明熱可塑性樹脂(B)を含有する上記1に記載の樹脂組成物。
3.芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と他の透明熱可塑性樹脂(B)の含有量の割合は、(A)が10~100質量%、(B)が90~0質量%である上記2に記載の樹脂組成物。
4.さらに、金属ホウ化物またはタングステン系酸化物を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と透明熱可塑性樹脂(B)の合計100質量部に対し、0.000001~0.05質量部含有する上記1に記載の樹脂組成物。
5.さらに、ホスファイト系酸化防止剤を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)と透明熱可塑性樹脂(B)の合計100質量部に対し、0.005~0.5質量部含有する上記1に記載の樹脂組成物。
6.上記1~5に記載の樹脂組成物からなるレーザー溶着用部材。
7.レーザー光透過側部材用である上記6に記載のレーザー溶着用部材。
8.2mm厚でのヘイズが20%以下である上記7に記載のレーザー溶着用部材。
9.上記7に記載のレーザー光透過側部材を、レーザー光吸収側部材とレーザー溶着したレーザー溶着体。
10.レーザー溶着部の幅が0.5~10mmである上記9に記載のレーザー溶着体。
【発明の効果】
【0009】
本発明のレーザー溶着用樹脂組成物は、高度の透明性を有し、強固なレーザー溶着が可能なレーザー溶着用部材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施形態及び例示物等に限定して解釈されるものではない。
なお、本明細書において、「~」とは、特に断りのない限り、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
(【0011】以降は省略されています)
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