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公開番号
2025014855
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117772
出願日
2023-07-19
発明の名称
安全帯用フック
出願人
新生テクノス株式会社
,
藤井電工株式会社
,
株式会社サンキョウ
代理人
個人
,
個人
主分類
A62B
35/00 20060101AFI20250123BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】鉤部の有効径を確保すると共に、口径の前後方向に対する剛性を保つことで、スムーズな開閉操作を可能とした安全帯用フックを提供する。
【解決手段】安全帯用フック1は、前方に係止側開口3を有する鉤状のフック本体2と、係止側開口3を直接開閉するストッパ4と、ストッパ4を連動させて係止側開口3の開閉を操作する開閉レバー5と、ストッパ4からフック本体2の後方側に亘って設けられるロックバー6と、ロックバー6の摺動を制御するロック機構7とを有し、ロック機構7によってロックバー6が固定されることで、ロックバー6が閉塞位置のストッパ4を支える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前方に係止側開口を有する鉤状のフック本体と、
前記フック本体の下端に連結されて、直立して前記係止側開口を閉塞する閉塞位置と、後方へ倒れて前記係止側開口を開放する開放位置との間で移動可能なストッパとが設けられている安全帯用フックであって、
前記ストッパより後方であり、且つ、前記フック本体の内側である位置に、前記フック本体の下部に下端が前後方向へ回動可能に連結される開閉レバーと、
前記閉塞位置において、前記ストッパの上端から前記フック本体側へ後方に延びるロックバーと、
フック本体に設けられ、前記閉塞位置において、前記ロックバーの後端と係合して、前記ロックバーの後方への移動を規制するロック状態と、前記ロックバーの後端と係合せずに、前記ロックバーの後方への移動を許容する解除状態とで切り替え可能なロック機構とを有し、
前記開閉レバーは、前記ストッパが前記開閉レバーの回転と連動するように、前記ストッパと連結され、
前記ロック機構の前記解除状態で、前記開閉レバーによって、前記ストッパが前記閉塞位置から前記開放位置へと移動すると、前記ロックバーは、前記ストッパと共に、前記係止側開口の後方側へと退避するように移動することを特徴とする安全帯用フック。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記ロックバーは、前記ストッパが前記閉塞位置から前記開放位置へと移動する際、前記フック本体を貫通して前記フック本体内を摺動し、前記閉塞位置で前記フック本体に沿った姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の安全帯用フック。
【請求項3】
前記開閉レバーは、前記ストッパが前記開閉レバーの回転と連動するように、リンク部材を介して前記ストッパと連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の安全帯用フック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業現場において作業者の落下を防止する安全帯の命綱を固定用構造物に係止するために使用されるフックに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
高所作業現場に作業者が装着する安全帯にはハーネス型、胴ベルト型等があり、いずれの安全帯も命綱が接続され、その命綱の先端部に取り付けられたフックを固定用構造物に係止することで、作業者の落下を防止し、安全性を確保することが行われている。
特許文献1に記載の安全帯用フックでは、不測の事態によりフックが開き、外れてしまうことを回避するために、ストッパをロックできるフックが発明されている。
【0003】
一般に、同様の構造を具備したフックは、ロック解除ハンドルとストッパをフック本体ごと握りこむことで開口部を開放し、構造物へ係止する。そのため、ストッパ中間部にかかった使用者の指が、開口部の一部を塞いでしまい、固定用構造物にフックを係止又は取り外しする際に邪魔となることがあった。そこで、特許文献2には、ストッパの形状を湾曲させることで、使用者の指が邪魔にならない安全帯用フックが記載されている。また、特許文献3には、ストッパ自体に手を掛けずにストッパを開閉させることで、鉤部の有効径を確保することのできる安全帯用フックが記載されている。
【0004】
しかし、高所作業時の落下を防止する一般的な命綱には最大口径50mmの安全帯用フックが装備されている一方、鉄道の電車線設備が等辺山形鋼75を採用しているように、一般的な安全帯用のフック(以下、従来フック)の最大口径を上回るサイズの固定用構造物が存在しており、従来フックを直接取り付けることが不可能な場合があった。
【0005】
そこで、特許文献4には、大きな開口寸法を備え、開閉レバーを操作することでリンク部材を介してストッパを操作可能とし、従来フックのようにストッパ自体を握りこむ必要がなく、作業者の手指がフックの係止側開口の一部を閉塞しない安全帯用フックが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-031687号公報
特開2007-117573号公報
特開2017-108822号公報
特開2020-69125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献4の安全帯用フックは、口径を広げることによって、前後方向に対する応力を受けた際に、前後方向の剛性が足りずに、大きくたわんでしまい、スムーズな開閉操作ができない問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、鉤部の有効径を確保すると共に、フックの閉塞時において、口径の前後方向に対する剛性を保つことで、スムーズな開閉操作を可能とした安全帯用フックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前方に係止側開口を有する鉤状のフック本体と、フック本体の下端に連結されて、直立して係止側開口を閉塞する閉塞位置と、後方へ倒れて係止側開口を開放する開放位置との間で移動可能なストッパとが設けられている安全帯用フックであって、ストッパより後方であり、且つ、フック本体の内側である位置に、フック本体の下部に下端が前後方向へ回動可能に連結される開閉レバーと、閉塞位置において、ストッパの上端からフック本体側へ後方に延びるロックバーと、フック本体に設けられ、閉塞位置において、ロックバーの後端と係合して、ロックバーの後方への移動を規制するロック状態と、ロックバーの後端と係合せずに、ロックバーの後方への移動を許容する解除状態とで切り替え可能なロック機構とを有し、開閉レバーは、ストッパが開閉レバーの回転と連動するように、ストッパと連結され、ロック機構の解除状態で、開閉レバーによって、ストッパが閉塞位置から開放位置へと移動すると、ロックバーは、ストッパと共に、係止側開口の後方側へと退避するように移動することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ロックバーは、ストッパが閉塞位置から開放位置へと移動する際、フック本体を貫通してフック本体内を摺動し、閉塞位置でフック本体に沿った姿勢となることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、開閉レバーは、ストッパが開閉レバーの回転と連動するように、リンク部材を介してストッパと連結されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、係止側開口を有する鉤状のフック本体と、係止側開口を直接開閉するストッパと、ストッパを移動させる開閉レバーと、ストッパが閉塞位置である場合において、ストッパの上端からフック本体側へ後方に延びるロックバーを有する構成である。そして、ロックバーは、ストッパが閉塞位置から開放位置へと移動する際において、係止側開口の後方側へと退避するように移動する構成である。したがって、安全帯用フックは、係止側開口が閉塞している時、ロックバーがフック本体と閉塞位置のストッパとの間で突っ張った状態となることで、安全帯用フックの前後方向に対する剛性を高めることができる。また、安全帯用フックの係止側開口の前方を開放させる際において、ロックバーが、係止側開口の後方側へと退避するように移動するため、ロックバーによって邪魔されることなく、係止側開口の利用可能な口径を大きく確保することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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