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公開番号
2025014848
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117754
出願日
2023-07-19
発明の名称
電力変換装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
23/473 20060101AFI20250123BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】第1電子部品及び第2電子部品の各々を効率良く冷却できるとともに、電力変換装置を小型化できる電力変換装置を提供すること。
【解決手段】電力変換装置10は、第1筐体11及び第2筐体21を含む筐体本体20を備える。第1筐体11は、並設された複数の第1流路12aを画定する多穴管製の流路形成部12を備える。第1筐体11における第3方向Zの両面側には、第1流路12aを流れる冷却水と熱交換可能に第1電子部品31が配置されている。第2筐体21は、第1筐体11における第3方向Zのいずれか一方面側に配置されるとともに、第2筐体21は、第1流路12aと連通する第2流路27を画定している。第2筐体21には、第2流路27を流れる冷却水と熱交可能に第2電子部品41が配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
発熱部品である第1電子部品が配置される第1筐体と、発熱部品である第2電子部品が配置される第2筐体と、を含む筐体本体を備え、
前記第1筐体は、並設された複数の第1流路を画定する多穴管製の流路形成部を備え、前記流路形成部において前記複数の第1流路が並ぶ方向、及び前記第1流路の延びる方向に直交する方向を前記第1筐体の板厚方向とすると、前記第1筐体における前記板厚方向の両面のうちの少なくとも一方面側には、前記第1流路を流れる冷却媒体と熱交換可能に前記第1電子部品が配置され、
前記第2筐体は、前記第1筐体における前記板厚方向の両面のうちのいずれか一方面側に配置されるとともに、前記第2筐体は、前記第1流路と連通する第2流路を内部に画定し、前記第2筐体には、前記第2流路を流れる冷却媒体と熱交換可能に前記第2電子部品が配置されていることを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記第2筐体は、前記第2流路に露出するフィンを備える請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記流路形成部には、前記第2筐体を前記第1筐体に取り付けるための取付孔が形成され、前記取付孔は、前記複数の第1流路が並ぶ方向に隣り合う第1流路同士の間に形成されている請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記第1筐体には、前記複数の第1流路に連通するヘッダ流路が画定されるとともに、前記流路形成部には、当該流路形成部の前記板厚方向の一方面に開口し、かつ前記ヘッダ流路を画定するヘッダ流路形成凹部が設けられ、前記第1流路と前記第2流路とは、前記ヘッダ流路形成凹部を通じて連通している請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電力変換装置は、発熱部品である電子部品を備えるとともに、電子部品を冷却する冷却器を備える。例えば、特許文献1に開示のパワーモジュールは、発熱部品としての被冷却体と、被冷却体の熱を回収する冷却器としてのヒートシンクと、を備える。
【0003】
ヒートシンクは、供給水路が内部に形成された第1ヒートシンク本体と、この第1ヒートシンク本体の表面に設けられるとともに、第1ヒートシンク本体よりも曲げ剛性が小さい第2ヒートシンク本体とを備える二層構造である。第2ヒートシンク本体は多穴管である。第2ヒートシンク本体の内部には、第1ヒートシンク本体に形成された供給水路に連通した冷却水路が形成されている。
【0004】
そして、被冷却体は、第2ヒートシンク本体の表面において、冷却水路の直上に位置する部分に搭載されている。第1ヒートシンク本体の供給水路から第2ヒートシンク本体の冷却水路に冷却液が流入することにより、第2ヒートシンク本体に搭載された被冷却体が冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-273755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、電力変換装置は、電子部品の冷却性のさらなる向上が望まれるとともに、小型化が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するための電力変換装置は、発熱部品である第1電子部品が配置される第1筐体と、発熱部品である第2電子部品が配置される第2筐体と、を含む筐体本体を備え、前記第1筐体は、並設された複数の第1流路を画定する多穴管製の流路形成部を備え、前記流路形成部において前記複数の第1流路が並ぶ方向、及び前記第1流路の延びる方向に直交する方向を前記第1筐体の板厚方向とすると、前記第1筐体における前記板厚方向の両面のうちの少なくとも一方面側には、前記第1流路を流れる冷却媒体と熱交換可能に前記第1電子部品が配置され、前記第2筐体は、前記第1筐体における前記板厚方向の両面のうちのいずれか一方面側に配置されるとともに、前記第2筐体は、前記第1流路と連通する第2流路を内部に画定し、前記第2筐体には、前記第2流路を流れる冷却媒体と熱交換可能に前記第2電子部品が配置されていることを要旨とする。
【0008】
これによれば、第1筐体に配置された第1電子部品は、第1流路を流れる冷却媒体との熱交換によって冷却可能である。また、第2筐体に配置された第2電子部品は、第2流路を流れる冷却媒体との熱交換によって冷却可能である。したがって、第1電子部品は、第1筐体において個別に冷却されるとともに、第2電子部品は、第2筐体において個別に冷却される。そして、第1筐体及び第2筐体の各々は、電子部品を配置可能とする筐体であると同時に、電子部品を冷却可能とする冷却器である。例えば、第1電子部品の配置された第1筐体とは別体で冷却器を設けたり、第2電子部品の配置された第2筐体とは別体で冷却器を設けたりする場合と比べると、電力変換装置を小型化できる。その結果、第1電子部品及び第2電子部品の各々を効率良く冷却できるとともに、電力変換装置を小型化できる。
【0009】
電力変換装置について、前記第2筐体は、前記第2流路に露出するフィンを備えていてもよい。
これによれば、フィンが無い場合と比べると、第2筐体において、第2流路に露出する表面積を大きくできるため、第2電子部品で発生した熱は、フィンから第2流路を流れる冷却媒体へ効率良く放出できる。よって、フィンが無い場合と比べると、第2電子部品をより効果的に冷却できる。
【0010】
電力変換装置について、前記流路形成部には、前記第2筐体を前記第1筐体に取り付けるための取付孔が形成され、前記取付孔は、前記複数の第1流路が並ぶ方向に隣り合う第1流路同士の間に形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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