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公開番号
2025029773
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023134588
出願日
2023-08-22
発明の名称
保護素子
出願人
内橋エステック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01H
37/76 20060101AFI20250228BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】偶発的に大きな電流が流れた場合に誤動作が生じる恐れが軽減される。
【解決手段】保護素子14は、ケース42と、温度ヒューズエレメント34と、電流ヒューズエレメント36とを有する。温度ヒューズエレメント34は、ケース42に収容される。電流ヒューズエレメント36は、ケース42に収容される。電流ヒューズエレメント36は、温度ヒューズエレメント34よりも融点が高い。温度ヒューズエレメント34と電流ヒューズエレメント36とが並列に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ケースと、
上記ケースに収容される温度ヒューズエレメントと、
上記ケースに収容され、上記温度ヒューズエレメントよりも融点が高い電流ヒューズエレメントとを有し、
上記温度ヒューズエレメントと上記電流ヒューズエレメントとが並列に接続されている保護素子。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
上記温度ヒューズエレメントの一端および上記電流ヒューズエレメントの一端が接続される金属製の一端接続体と、
上記温度ヒューズエレメントの他端および上記電流ヒューズエレメントの他端が接続される金属製の他端接続体とをさらに有し、
上記温度ヒューズエレメントと上記電流ヒューズエレメントとは、上記一端接続体と上記他端接続体とにより上記並列に接続されており、
上記一端接続体が、
一端側基部と、
上記一端側基部の一端から突出する一端側突出部とを有しており、
上記温度ヒューズエレメントの一端が上記一端側突出部に接続され、
上記電流ヒューズエレメントの一端が上記一端側基部に接続され、
上記他端接続体が、
他端側基部と、
上記他端側基部の一端から突出する他端側突出部とを有しており、
上記温度ヒューズエレメントの他端が上記他端側突出部に接続され、
上記電流ヒューズエレメントの他端が上記他端側基部に接続される請求項1に記載の保護素子。
【請求項3】
上記温度ヒューズエレメントが、上記一端接続体および上記他端接続体の一方が支持され他方が支持されないとき上記電流ヒューズエレメントの塑性変形を防止できる機械的強度を有しており、
上記一端接続体および上記他端接続体の上記機械的強度が上記温度ヒューズエレメントの上記機械的強度以上であることを特徴とする請求項2に記載の保護素子。
【請求項4】
温度ヒューズエレメントと、
上記温度ヒューズエレメントよりも融点の高い電流ヒューズエレメントとを有し、
上記温度ヒューズエレメントの抵抗値は、上記電流ヒューズエレメントの抵抗値以下であり、
上記温度ヒューズエレメントと上記電流ヒューズエレメントとが並列に接続されている保護素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高圧直流送電に用いられる保護素子に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電流ヒューズを開示する。この電流ヒューズは、メインヒューズエレメントと、メインヒューズエレメントよりも融点の高いサブヒューズエレメントとを有し、メインヒューズエレメントの抵抗値は、サブヒューズエレメントの抵抗値以下であり、メインヒューズエレメントとサブヒューズエレメントとが並列に接続されているものである。特許文献1に開示された電流ヒューズによると、定格の向上を図ることができ、かつ、アーク放電に伴う低融点金属の爆発的な飛散を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-76295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された電流ヒューズには、偶発的に大きな電流が流れた場合に誤動作として電流を遮断してしまう恐れがあるという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するものである。本発明の目的は、偶発的に大きな電流が流れた場合に誤動作が生じる恐れが軽減された保護素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
図面を参照し本発明の保護素子を説明する。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためであって内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、保護素子14は、ケース42と、温度ヒューズエレメント34と、電流ヒューズエレメント36とを有する。温度ヒューズエレメント34は、ケース42に収容される。電流ヒューズエレメント36は、ケース42に収容される。電流ヒューズエレメント36は、温度ヒューズエレメント34よりも融点が高い。温度ヒューズエレメント34と電流ヒューズエレメント36とが並列に接続されている。
【0008】
本発明のある局面に従う保護素子14は任意の負荷12に接続され得る。その保護素子14が負荷12に接続されたとき、その負荷12に異常な熱が生じることがある。その異常な熱の少なくとも一部はケース42を介して温度ヒューズエレメント34に伝わる。その熱が伝えられたことにより温度ヒューズエレメント34が溶断すると、本発明のある局面に従う保護素子14を流れる電流の経路のうち温度ヒューズエレメント34を経由するものが遮断される。この時点では、その電流の経路のうち電流ヒューズエレメント36を経由するものは遮断されていない。温度ヒューズエレメント34と電流ヒューズエレメント36とが並列に接続されており、かつ、温度ヒューズエレメント34は電流ヒューズエレメント36よりも融点が低いためである。本発明のある局面に従う保護素子14を流れる電流の経路のうち温度ヒューズエレメント34を経由するものが遮断されると、その分、その電流の経路を流れる電流は電流ヒューズエレメント36に流れることとなる。これにより電流ヒューズエレメント36に定格を超える電流が流れるとその電流ヒューズエレメント36は自己発熱により溶断する。すなわち、本発明のある局面に従う保護素子14は、熱に加え大きな電流を受けた場合に電流の経路を遮断する。一方、温度ヒューズエレメント34が溶断するまで、電流ヒューズエレメント36は溶断し難い。保護素子14を流れる電流の一部が温度ヒューズエレメント34を流れる分、電流ヒューズエレメント36に流れる電流は小さくなるためである。電流ヒューズエレメント36に流れる電流は小さくなる分、電流ヒューズエレメント36へ一時的に大きな電流が流れたとしてもそれによって電流ヒューズエレメント36が溶断する可能性は小さくなる。本発明のある局面に従う保護素子14は、熱に加え大きな電流を受けた場合に電流の経路を遮断する。その結果、偶発的に大きな電流が流れた場合に誤動作が生じる恐れが軽減された保護素子14が提供されることとなる。さらに、本発明のある局面に従う保護素子14は、ケース42を有する。温度ヒューズエレメント34も電流ヒューズエレメント36もケース42に収容される。これにより、温度ヒューズエレメント34および電流ヒューズエレメント36の溶断の際に生じるアークが本発明のある局面に従う保護素子14の周囲に拡がる可能性は小さくなる。
【0009】
また、上述された保護素子14が、金属製の一端接続体38と、金属製の他端接続体40とをさらに有することが望ましい。一端接続体38には、温度ヒューズエレメント34の一端および電流ヒューズエレメント36の一端が接続される。他端接続体40には、温度ヒューズエレメント34の他端および電流ヒューズエレメント36の他端が接続される。この場合、温度ヒューズエレメント34と電流ヒューズエレメント36とは、一端接続体38と他端接続体40とにより並列に接続されていることが望ましい。この場合、一端接続体38が、一端側基部100と、一端側突出部102とを有していることが望ましい。一端側突出部102は、一端側基部100の一端から突出する。この場合、温度ヒューズエレメント34の一端が一端側突出部102に接続される。電流ヒューズエレメント36の一端が一端側基部100に接続される。この場合、他端接続体40が、他端側基部104と、他端側突出部106とを有していることが望ましい。他端側突出部106は、他端側基部104の一端から突出する。この場合、温度ヒューズエレメント34の他端が他端側突出部106に接続される。電流ヒューズエレメント36の他端が他端側基部104に接続される。
【0010】
温度ヒューズエレメント34が溶断するまでの間、保護素子14が接続された負荷12からの熱は一端接続体38および他端接続体40を介して電流ヒューズエレメント36へ伝わる。一端接続体38および他端接続体40が金属製である。これにより、一端接続体38および他端接続体40の熱伝導率が高いので、保護素子14が接続された負荷12からの熱は電流ヒューズエレメント36へ効率よく伝わる。熱が電流ヒューズエレメント36へ伝わることに伴い、電流ヒューズエレメント36の温度は上昇する。これにより、例えば過酷な環境において電流ヒューズエレメント36が十分な温度上昇を達成できないため大きな電流が流れているにも関わらず電流ヒューズエレメント36が溶断しないという事態の発生確率は小さくなる。さらに、温度ヒューズエレメント34が溶断した後、一端側突出部102と他端側突出部106とは保護素子14が接続された負荷12からの熱を受けることとなる。一端側突出部102は、一端側基部100の一端から突出する。他端側突出部106は、他端側基部104の一端から突出する。これにより、一端接続体38が一端側突出部102を有しておらず他端接続体40が他端側突出部106を有していない場合に比べ、一端接続体38および他端接続体40は保護素子14が接続された負荷12からの熱を多く受け得ることとなる。その熱を多く受け得ることとなるので、電流ヒューズエレメント36が十分な温度上昇を達成できないという事態の発生確率はより小さくなる。その結果、大きな電流が流れているにも関わらず回路が遮断されないという誤動作が生じる恐れが軽減された保護素子14が提供されることとなる。
(【0011】以降は省略されています)
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