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公開番号2025014302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116765
出願日2023-07-18
発明の名称スキャン制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類G05F 1/67 20060101AFI20250123BHJP(制御;調整)
要約【課題】スキャン処理の実施を好適に制御してソーラー充電システム全体の発電効率を向上させるスキャン制御装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載されるソーラーパネルおよびソーラーパネルの発電を制御する発電制御部を備えたソーラーモジュールにおいて、発電制御部が実行するソーラーパネルの出力電圧を走査して最大電力点を探索するスキャン処理を制御するスキャン制御装置であって、車両の走行に関する情報を取得する取得部と、車両の走行に関する情報に基づいて、発電制御部によるスキャン処理の実施頻度を指示する指示部と、を備え、指示部は、車両の走行に関する情報に含まれる車速が第1の閾値以下である場合に発電制御部に実施させるスキャン処理の頻度である第1の頻度を、車速が第1の閾値を超える場合に発電制御部に実施させるスキャン処理の頻度である第2の頻度よりも低くする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるソーラーパネルおよび前記ソーラーパネルの発電を制御する発電制御部を備えたソーラーモジュールにおいて、前記発電制御部が実行する前記ソーラーパネルの出力電圧を走査して最大電力点を探索するスキャン処理を制御するスキャン制御装置であって、
前記車両の走行に関する情報を取得する取得部と、
前記車両の走行に関する情報に基づいて、前記発電制御部による前記スキャン処理の実施頻度を指示する指示部と、を備え、
前記指示部は、前記車両の走行に関する情報に含まれる車速が第1の閾値以下である場合に前記発電制御部に実施させる前記スキャン処理の頻度である第1の頻度を、前記車速が前記第1の閾値を超える場合に前記発電制御部に実施させる前記スキャン処理の頻度である第2の頻度よりも低くする、スキャン制御装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記取得部は、前記ソーラーパネルの発電に関する情報をさらに取得し、
前記指示部は、前記ソーラーパネルで発生させる電力の目標値として設定された目標電力と前記ソーラーパネルの発電電力との差分が第2の閾値以下であり、かつ、前記ソーラーパネルの発電電力の変動値が第3の閾値以下である状態が所定の期間継続している場合、前記発電制御部に実施させる前記スキャン処理の頻度を前記第2の頻度よりも低い第3の頻度に制御する、請求項1に記載のスキャン制御装置。
【請求項3】
前記発電に関する情報は、前記ソーラーパネルの温度の情報、前記ソーラーパネルによる過去の発電状況の情報、および前記ソーラーパネルが存在する位置と前記位置における天気を含んだ環境の情報の少なくともいずれか1つを含む、請求項2に記載のスキャン制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両などに搭載されるソーラー充電システムが備えるスキャン制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、ソーラーパネルを設けた車載のソーラー充電システムが開示されている。この特許文献1に記載されたソーラー充電システムでは、ソーラー制御装置がソーラーパネルについて最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御を実行する。このMPPT制御では、日射状態の変化などの環境変化によってソーラーパネルの出力電圧が変化した場合において高精度で最大電力点を探索するために、ソーラーパネルの出力電圧を走査させるスキャン処理を実施して、P-V曲線上の最適なポイントを探し出すことが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-141545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ソーラーパネルが発電可能な最大電力は、日射状態や外気温などのソーラーパネルが置かれる環境に依存して常に変化するものである。特に、ソーラー充電システムが車両に搭載されている場合、車両の走行状況(トンネル内、建物の影が当たっているなど)に応じてソーラーパネルへの太陽光の照射量が変化すると考えられる。
【0005】
ソーラーパネルのスキャン処理を実施している間は、通常の発電時よりも獲得できる電力が小さくなる。このため、ソーラーパネルの日射状況によっては、新たなスキャン処理を実施することによって発電できる電力が増加する場合もあれば、発電できる電力が変化しない場合もある。特に後者の場合、新たなスキャン処理で得られる電力が前回のスキャン処理の実施によって得られた電力とほぼ変わらないような場合には、新たなスキャン処理の実施によって獲得できる電力量よりもスキャン処理を実施したことによって損失する(獲得できない)電力量が多くなって、ソーラー充電システム全体として発電効率が低下するという課題がある。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、スキャン処理の実施を好適に制御して、ソーラー充電システム全体の発電効率を向上させることができる、スキャン制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両に搭載されるソーラーパネルおよびソーラーパネルの発電を制御する発電制御部を備えたソーラーモジュールにおいて、発電制御部が実行するソーラーパネルの出力電圧を走査して最大電力点を探索するスキャン処理を制御するスキャン制御装置であって、車両の走行に関する情報を取得する取得部と、車両の走行に関する情報に基づいて、発電制御部によるスキャン処理の実施頻度を指示する指示部と、を備え、指示部は、車両の走行に関する情報に含まれる車速が第1の閾値以下である場合に発電制御部に実施させるスキャン処理の頻度である第1の頻度を、車速が第1の閾値を超える場合に発電制御部に実施させるスキャン処理の頻度である第2の頻度よりも低くする、スキャン制御装置である。
【発明の効果】
【0008】
上記本開示のスキャン制御装置によれば、車両の走行に関する情報に基づいてソーラーパネルのスキャン処理を実施する頻度を制御するため、スキャン処理によって損失する発電電力を低減させることができ、ソーラー充電システム全体としての発電効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るスキャン制御装置を含むソーラー充電システムの構成例を示すブロック図
スキャン制御装置が実施する第1例のスキャン処理制御のフローチャート
スキャン制御装置が実施する第2例のスキャン処理制御のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示のスキャン制御装置は、ソーラー充電システムを搭載する車両が停止(駐車)しているなどの高出力の発電が安定的に行われている状態であれば、ソーラーパネルのスキャン処理を実施する頻度を低くする。これにより、スキャン処理の実施中に獲得できない発電電力量を低減し、ソーラー充電システム全体の発電効率を向上させる。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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