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公開番号2025014107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-29
出願番号2024086214
出願日2024-05-28
発明の名称整形外科用の人工膝関節
出願人エースクラップ・アクチェンゲゼルシャフト,Aesculap AG
代理人個人,個人
主分類A61F 2/38 20060101AFI20250122BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】整形外科用人工膝関節のための大腿骨インプラントパーツ、又は、または脛骨インプラントパーツを提供する。
【解決手段】整形外科用人工膝関節(2)のための大腿骨インプラントパーツ(4)または脛骨インプラントパーツは、移植された状態で骨に面して該骨に接触する少なくとも1つの表面領域(10)を有する。インプラントパーツ(4)は、前記表面領域(10)において立体的表面構造およびリブ構造(26)を備える。前記表面領域(10)の表面上において平面内に延在する第1のリブ部(30)、又は、前記表面領域(10)の前記表面上において前記平面内に延在する第1のリブ(28)と、第2のリブ部(30)、又は、前記表面領域(10)の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブ(28)とは、前記平面内において、少なくとも部分的に複数の異なる方向に延びている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
整形外科用の人工膝関節(2)のための大腿骨インプラントパーツ(4)であって、
前記大腿骨インプラントパーツ(4)は、移植された状態で骨に面して該骨に接触する少なくとも1つの表面領域(10)を有し、
前記大腿骨インプラントパーツ(4)の少なくとも一部は、少なくとも、前記骨に接触する前記表面領域(10)において、プラスチック材料、特に、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)複合材料からなり、
前記大腿骨インプラントパーツ(4)は、前記骨に面する前記表面領域(10)において立体的表面構造(22)を備え、
前記立体的表面構造(22)は、少なくとも1つのリブ構造(26)を含み、
前記リブ構造(26)において、
前記表面領域(10)の表面上において平面内に延在する少なくとも1つの第1のリブ部(30)、又は、前記表面領域(10)の前記表面上において前記平面内に延在する第1のリブ(28,28-1)と、
前記表面領域(10)の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブ部(30)、又は、前記表面領域(10)の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブ(28,28-2)とは、
前記平面内において、少なくとも部分的に複数の異なる方向に延びている、
大腿骨インプラントパーツ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記立体的表面構造(22)は、前記リブ構造(26)のリブ(28,28-1,28-2,28-3)及び/又はリブ部(30)のうちの少なくとも2つの間に形成された少なくとも1つの中間空間(38)を備える、
請求項1に記載の大腿骨インプラントパーツ。
【請求項3】
前記平面内に延在する基準軸(34)に関して、前記リブ(28,28-1,28-2,28-3)又は前記リブ部(30)は、前記平面内で前記基準軸(34)に対して長手方向に延びるか、前記基準軸(34)に対して横方向に延びるか、又は、前記基準軸(34)に対して斜めに、特に、前記基準軸(34)に対して0°よりも大きく180°よりも小さな角度で、曲線状または一定角度で延びている、
請求項1または請求項2に記載の大腿骨インプラントパーツ。
【請求項4】
前記リブ構造(26)における2つ以上のリブ(28,28-1,28-2,28-3)又は2つ以上のリブ部(30)は、少なくとも1つの交差部(32)、特に、T字状、Y字状、十字状、又は星形の交差部を形成している、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の大腿骨インプラントパーツ。
【請求項5】
前記リブ構造(26)のリブ(28)及び/又はリブ部(30)は、合計6つのリブ(28)及び/又はリブ部(30,30-1,30-2,30-3,30-4,30-5,30-6)がハニカムパターンの各セル(40)を画定するように、前記ハニカムパターンに従って配置されている、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の大腿骨インプラントパーツ。
【請求項6】
前記リブ構造(26)のリブ(28,28-4)及び/又はリブ部(30)は、前記平面内において螺旋形状を有する、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の大腿骨インプラントパーツ。
【請求項7】
整形外科用の人工膝関節(2)のための脛骨インプラントパーツ(6)であって、
前記脛骨インプラントパーツ(6)は、移植された状態で骨に面して該骨に接触する少なくとも1つの表面領域(12)を有し、
前記脛骨インプラントパーツ(6)の少なくとも一部は、少なくとも、前記骨に接触する前記表面領域(12)において、プラスチック材料、特に、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)複合材料からなり、
前記脛骨インプラントパーツ(6)は、前記骨に面する前記表面領域(12)において立体的表面構造(24)を備え、
前記立体的表面構造(24)は、少なくとも1つのリブ構造(26)を含み、
前記リブ構造(26)において、
前記表面領域(12)の表面上において平面内に延在する少なくとも1つの第1のリブ部(30)、又は、前記表面領域(12)の前記表面上において前記平面内に延在する第1のリブ(28,28-1)と、
前記表面領域(12)の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブ部(30)、又は、前記表面領域(12)の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブ(28,28-2)とは、
前記平面内において、少なくとも部分的に複数の異なる方向に延びている、
脛骨インプラントパーツ。
【請求項8】
前記脛骨インプラントパーツ(6)は、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のように構成されている、
請求項7に記載の脛骨インプラントパーツ。
【請求項9】
整形外科用の人工膝関節(2)であって、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の大腿骨インプラントパーツ(4)、及び/又は、請求項7または請求項8に記載の脛骨インプラントパーツ(6)を備え、
任意選択で、前記大腿骨インプラントパーツ(4)の摺動相手部を形成し且つ前記脛骨インプラントパーツ(6)上に保持される半月板代替パーツ(8)を有する、
人工膝関節。
【請求項10】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の大腿骨インプラントパーツ(4)、及び/又は、請求項7または請求項8に記載の脛骨インプラントパーツ(6)を製造する方法であって、
前記大腿骨インプラントパーツ(4)、及び/又は、前記脛骨インプラントパーツ(6)は、射出成形または積層造形によって製造される、
方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、整形外科用人工膝関節の大腿骨インプラントパーツに関する。該大腿骨インプラントパーツは、移植された状態で骨に面して該骨に接触する少なくとも1つの表面領域を有する。また、本発明は、整形外科用人工膝関節の脛骨インプラントパーツと、整形外科用の人工膝関節と、インプラントパーツまたは整形外科用人工膝関節を製造するための製造方法とに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
大腿骨インプラントパーツ、脛骨インプラントパーツ、及び、そのような人工膝関節は、従来技術から知られている。このようなインプラント製品に使用される材料は、実質的に、コバルトクロム合金若しくはコバルトクロムモリブデン(Co-Cr-Mo)合金、又は、セラミック材料からなる。プロテーゼ(人工器官)は、一般に、骨セメントを使用するか、又は骨の生着(bone engraftment)によって、骨に直接固定される。
【0003】
金属またはセラミック材料は、望ましくない臨床上の問題を引き起こす可能性がある。ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)のポリマー材料は、比較的良好な強度および安定性と、良好な生体適合性とを有するため、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)のポリマー材料からインプラント製品を製造することも知られている。
【0004】
衝撃荷重が比較的大きく、膝関節の表面形状が非常に複雑であり、適応度が比較的低いことにより、膝関節の表面にかかる圧力(10~20Mpa)は比較的高く、例えば、股関節の表面にかかる圧力(2~5Mpa)よりもはるかに高くなる。これらの比較的高い機械的環境条件および要件により、上記のようなインプラント製品はかなり摩耗しやすくなる。
【0005】
本発明の目的は、上述の欠点を克服し得る、整形外科用人工膝関節のための大腿骨インプラントパーツ、又は、整形外科用の人工膝関節を提供することである。
【発明の概要】
【0006】
この目的は、請求項1に記載の大腿骨インプラントパーツによって達成される。
【0007】
一実施形態は、整形外科用の人工膝関節のための大腿骨インプラントパーツに関し、
該大腿骨インプラントパーツは、移植された状態で骨に面して該骨に接触する少なくとも1つの表面領域を有し、
前記大腿骨インプラントパーツの少なくとも一部は、少なくとも、前記骨に接触する前記表面領域において、プラスチック材料、特にポリアリールエーテルケトン(PAEK)、特に、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)複合材料からなり、
前記大腿骨インプラントパーツは、前記骨に面する前記表面領域において立体的表面構造を備え、
前記立体的表面構造は、少なくとも1つのリブ構造を含み、
前記リブ構造において、
前記表面領域の表面上において平面内に延在する少なくとも1つの第1のリブ部、又は、前記表面領域の前記表面上において前記平面内に延在する第1のリブと、
前記表面領域の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブ部、又は、前記表面領域の前記表面上において前記平面内に延在する第2のリブとは、
前記平面内において、少なくとも部分的に複数の異なる方向に延びている。
【0008】
このように、前記表面領域の表面に前記リブ構造が形成されることで、前記立体的表面構造(三次元的表面構造)が形成される。前記リブ構造は、少なくとも2つ以上のリブ、及び/又は、少なくとも2つ以上のリブ部を含む。これらのリブ又はリブ部は、前記表面領域の表面上に配置または形成される。すなわち、リブまたはリブ部は、前記表面領域の表面から突出し、又は、延びる。前記リブ構造は、前記表面領域の表面から湾曲しながら隆起したストリップ状(帯状)の構造を意味すると理解される。
【0009】
リブまたはリブ部は、インプラントパーツの表面領域の表面から少なくとも0.5mm(特に、最大で3mm)だけ肉眼的に突出している。リブまたはリブ部が延在する平面において、リブまたはリブ部は、少なくとも0.5mm(特に、最大で3mm)の幅を有する。前記平面において、リブまたはリブ部は、任意の所望の長さ(特に、少なくとも1mm)を有する。リブまたはリブ部の最大長さは、例えば、複数のリブまたはリブ部の具体的な配置によって、且つ/又は、表面領域の延長によって制限される。
【0010】
2つのリブ部は、共通のリブに関連付けられてもよいし、2つの異なるリブに関連付けられてもよい。リブおよびリブ部は、原理的には、平面内において任意の態様で延びてもよく、特に、真っ直ぐに延びてもよいが、傾斜しながら(角度を付けて)、又は、湾曲しながら延びてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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