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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025013928
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-28
出願番号
2024186426,2021534708
出願日
2024-10-23,2019-12-20
発明の名称
KIF18A阻害剤として有用なヘテロアリールアミド
出願人
アムジエン・インコーポレーテツド
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C07D
401/14 20060101AFI20250121BHJP(有機化学)
要約
【課題】がん、炎症、又は毛様体病変を含むKIF18A媒介症状及び/又は疾患を治療するための、単独又は微小管との結合複合体中でKIF18Aタンパク質の調節に有用な新規な部類の化合物を提供する。
【解決手段】一般式(I)を有する化学化合物が提供される。
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(式中、X
1
はN又は-CR
6
であり、X
2
は、N又はCR
7
であり、X
3
は、N又はCR
8
であり、X
4
は、N又はCR
9
であり、R
6
~R
9
はH、ハロ等であり、X
1
、X
2
、X
3
、及びX
4
のうちの1つ、2つ、又は3つがNである)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式Iの化合物:
TIFF
2025013928000066.tif
40
170
又は任意のその薬学的に許容される塩であって、
X
1
はN又は-CR
6
であり、
X
2
は、N又はCR
7
であり、
X
3
は、N又はCR
8
であり、
X
4
は、N又はCR
9
であり、
X
1
、X
2
、X
3
、及びX
4
のうちの1つ、2つ、又は3つがNであり、
X
2
、X
3
、及びX
4
の全てがNではない場合、Lは、-(C=O)-NR
3
-であり、
X
2
、X
3
、及びX
4
のうちのいずれかがNである場合、Lは、-(C=O)-NR
3
-又は-NR
3
-(C=O)-であり、
R
1
は、-CN又は基-Z-R
12
であり、式中、Zは、-C
0-4
alk-、-NR
11
-、-NR
11
SO
2
-、-SO
2
NR
11
-、-NR
11
-S(=O)(=NH)、-S(=O)(=NH)-、-S-、-S(=O)-、-SO
2
-、C
0-4
alk-O-、-(C=O)-、-(C=O)NR
11
-、-C=N(OH)-、又は-NR
11
(C=O)であるか、或いは
基-Z-R
12
は、-N=S(=O)-(R
12
)
2
であり、式中、2つのR
12
の対は、択一的にこれらのそれぞれに結合した硫黄原子と組み合わさって、0、1、2、又は3個のN原子、並びにO及びSから選択される0、1、又は2個の原子を含有する、飽和又は部分飽和3、4、5、又は6員単環式環を形成することができ、
R
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
Lは、-NR
3
-(C=O)であり、X
1
は、Nであり、X
2
は、CR
7
であり、X
3
は、Nであり、X
4
は、CR
9
であり、式(Ia):
TIFF
2025013928000068.tif
45
170
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Lは、-(C=O)-NR
3
-であり、X
1
は、CR
6
であり、X
2
は、CR
7
であり、X
3
は、CR
8
であり、X
4
は、CR
9
であり、式(Ib):
TIFF
2025013928000069.tif
53
170
を有する、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Lは、-(C=O)-NR
3
-であり、X
1
は、Nであり、X
2
は、CR
7
であり、X
3
は、CR
8
であり、X
4
は、CR
9
であり、式(Ic):
TIFF
2025013928000070.tif
50
170
を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
Lは、-(C=O)-NR
3
-であり、X
1
は、Nであり、X
2
は、CR
7
であり、X
3
は、Nであり、X
4
は、CR
9
であり、式(Id):
TIFF
2025013928000071.tif
45
170
を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
R
3
は、H又はメチルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R
10c
、R
10d
、R
10e
、R
10f
、R
10g
、R
10h
、R
10i
、及びR
10j
のそれぞれが、H、ハロ、C
1-6
alk、又はC
1-4
ハロalkであり、R
10a
及びR
10b
の対のそれぞれが、これらのそれぞれに結合した炭素原子と組み合わさって、R
x
環に対してスピロである飽和3、4、又は5員単環式環を形成し、前記環は、0、1、2、又は3個のN原子、並びにO及びSから選択される0、1、又は2個の原子を含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
R
10c
、R
10d
、R
10e
、R
10f
、R
10g
、R
10h
、R
10i
、及びR
10j
のそれぞれが、H、メチル、又はエチルであり、R
10a
及びR
10b
の対のそれぞれが、これらのそれぞれに結合した炭素原子と組み合わさって、R
x
環に対してスピロであるシクロプロピル、シクロブチル、又はシクロペンチル環を形成する、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
R
x
は、
TIFF
2025013928000072.tif
39
170
から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
R
x
は、
TIFF
2025013928000073.tif
36
170
である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品の分野に関し、より具体的には、KIF18Aを調節するのに有用な化合物及び組成物、並びに細胞増殖を管理し、がんを治療するための使用及び方法を対象とする。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
がんは、人類を苦しめる最も蔓延した疾患の1つであり、全世界における死亡の主な原因である。多種多様ながんの1つ以上に対する効果的な治療又は治癒を発見するための過去20~30年にわたる試みにおいて、多くのグループが多大な時間、労力、及び財源を費やしてきた。しかしながら、現在までに、利用可能ながんの治療及び療法のうちで大きな成功を収めたのはごくわずかのみである。
【0003】
がんは、多くの場合で無秩序な細胞増殖を特徴とする。細胞周期及び中心体周期全体を通して増殖の進行をコントロールする、細胞経路を司る1つ以上の遺伝子の損傷は、細胞増殖の正常な調整を喪失する原因となり得る。これらの無秩序遺伝子は、事象のカスケードに関与する様々な腫瘍抑制因子又は癌遺伝子タンパク質をコードして、抑制の効かない細胞周期進行及び細胞増殖をもたらす場合がある。細胞周期及び有糸分裂調整、並びに正常分裂細胞及びがん細胞の進行に重要な役割を果たす様々なキナーゼ及びキネシンタンパク質が特定されている。
【0004】
キネシンは、細胞分裂、並びに細胞内小胞及び細胞小器官の輸送に重要な役割を果たす分子モーターである。有糸分裂キネシンは、紡錘体集合、染色体分配、中心体分離、及び動態のいくつかの態様で役割を果たす(O.Rath and F.Kozielski,Nature Review Cancer,12:527-39,2012で考察される)。ヒトキネシンは、いわゆる「モータードメイン」内の配列相同性に基づいて14のサブファミリーに分類され、このドメインのATPアーゼ活性は、微小管(MT)に沿った一方向性運動を駆動する。これらのタンパク質の非モータードメインは、カーゴ結合を司り、「カーゴ」としては、多種多様な膜性細胞小器官、シグナル伝達足場システム(signal transduction scaffolding systems)、及び染色体のうちのいずれか1つが挙げられ得る。キネシンは、ATP加水分解のエネルギーを用いて、極性微小管に沿ってカーゴを移動させる。そのため、キネシンは、「プラス末端」又は「マイナス末端」指向性モーターと呼ばれることが多い。
【0005】
KIF18A遺伝子は、キネシン-8サブファミリーに属し、プラス末端指向性モーターである。KIF18Aは、正しい染色体の位置決め及び紡錘体張力をコントロールする、キネトコア微小管のプラス末端における動態に影響を及すものと考えられる。ヒトKIF18Aの枯渇により、HeLa子宮頸がん細胞において、より長い紡錘体、有糸分裂の中期における染色体オシレーションの増加、及び有糸分裂紡錘体集合チェックポイントの活性化がもたらされる(MI Mayr et al,Current Biology 17,488-98,2007)。KIF18Aは、がん治療のための実行可能な標的であると思われる。KIF18Aは、結腸がん、乳房がん、膵臓がん、前立腺がん、膀胱がん、頭部がん、頚部がん、子宮頚部がん、及び卵巣がんが挙げられるがこれに限定されない様々なタイプのがんにおいて過剰発現する。更に、KIF18Aの遺伝子欠失若しくはノックダウン、又は阻害は、がん細胞株中で有糸分裂紡錘体装置を生じさせる。具体的には、KIF18Aの阻害は、中間期における有糸分裂スリップ後に、有糸分裂細胞停止、アポトーシスを介した有糸分裂中の細胞死を促進し得る既知の脆弱性、有糸分裂カタストロフ、又は多極性により駆動される致命若しくは致死を誘起することが発見されている。したがって、KIF18Aタンパク質の阻害剤を発見することにおける強い関心が存在する。
【0006】
そのため、KIF18AのATPアーゼ活性の阻害は、新規な抗がん剤を開発するための有望なアプローチである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
O.Rath and F.Kozielski,Nature Review Cancer,12:527-39,2012
MI Mayr et al,Current Biology 17,488-98,2007
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、がん、炎症、又は毛様体病変(ciliopathologies)を含むKIF18A媒介症状及び/又は疾患を治療するための、単独又は微小管との結合複合体中でKIF18Aタンパク質の調節に有用な新規な部類の化合物を提供する。
【0009】
本発明によって提供される化合物は、MTベースのKIF18A調節活性、及び、特にKIF18A阻害活性を有する。この目的のために、本発明はまた、非限定的にがんが挙げられるKIF18A媒介疾患及び障害の療法的、予防的、急性、又は慢性治療のための医薬組成物又は薬剤の調製及び製造における、これらの化合物、及びその薬学的に許容される塩の使用を提供する。よって、本発明の化合物は、抗がん薬剤の製造において有用である。本発明はまた、式Iの化合物の製造プロセス、及びこうしたプロセスに有用な中間体を提供する。
【0010】
実施形態1では、本発明は式(I)の化合物、
TIFF
2025013928000001.tif
40
170
又は任意のその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
X
1
は、N又は-CR
6
であり、
X
2
は、N又はCR
7
であり、
X
3
は、N又はCR
8
であり、
X
4
は、N又はCR
9
であり、
X
1
、X
2
、X
3
、及びX
4
のうち1つ、2つ、又は3つがNであり、
X
2
、X
3
、及びX
4
の全てがNではない場合、Lは-(C=O)-NR
3
-であり、
X
2
、X
3
、及びX
4
のうちのいずれかがNである場合、Lは、-(C=O)-NR
3
-又は-NR
3
-(C=O)-であり、
R
1
は、-CN、又は基-Z-R
12
であり、式中、Zは、-C
0-4
alk-、-NR
11
-、-NR
11
SO
2
-、-SO
2
NR
11
-、-NR
11
-S(=O)(=NH)、-S(=O)(=NH)-、-S-、-S(=O)-、-SO
2
-、C
0-4
alk-O-、-(C=O)-、-(C=O)NR
11
-、-C=N(OH)-、又は-NR11(C=O)であるか、或いは
基-Z-R
12
は、-N=S(=O)-(R
12
)
2
であり、式中、2つのR
12
の対は、択一的にこれらのそれぞれに結合した硫黄原子と組み合わさって、0、1、2、又は3個のN原子、並びにO及びSから選択される0、1、又は2個の原子を含有する、飽和又は部分飽和3、4、5、又は6員単環式環を形成することができ、
R
2
は、基-Y-R
(【0011】以降は省略されています)
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