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公開番号2025013834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-28
出願番号2024177279,2023133441
出願日2024-10-09,2019-06-25
発明の名称熱伝導シート
出願人日本ゼオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250121BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】表面が変形し易く、優れた熱伝導性を発揮し得ると共に、引張強度に優れている熱伝導シートを提供する。
【解決手段】樹脂と熱伝導性充填材とを含む熱伝導シート(ただし、所定のベースシートの両面に所定の樹脂層が形成された熱伝導シートを除く)であって、厚み方向の熱伝導率が12W/m・K以上であり、JIS K7113に準拠して測定した引張強度が0.40MPa以上であり、所定の方法でナノインデンテーション試験を行った際の押込み深さが20μm以上である、熱伝導シートである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂と熱伝導性充填材とを含む熱伝導シート
(ただし、担持用熱伝導性フィラーを担持した繊維が面状に交絡し、かつ、当該繊維間に樹脂が充填されてなるベースシートの両面に分散用熱伝導性フィラーが分散されている樹脂層が形成された熱伝導シートを除く)
であって、
厚み方向の熱伝導率が12W/m・K以上であり、
JIS K7113に準拠して測定した
引張強度が0.40MPa以上であり、
所定の方法でナノインデンテーション試験を行った際の押込み深さが20μm以上である、熱伝導シート。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
温度70℃におけるアスカーC硬度が60以上である、請求項1に記載の熱伝導シート。
【請求項3】
0.9MPaの圧力を加えた時の熱抵抗値が0.060℃/W以下である、請求項1または2に記載の熱伝導シート。
【請求項4】
0.1MPaの圧力を加えた時の熱抵抗値が0.096℃/W以下である、請求項1~3の何れかに記載の熱伝導シート。
【請求項5】
0.1MPaの圧力を加えた時の熱抵抗値を0.9MPaの圧力を加えた時の熱抵抗値で除した値が1.78以下である、請求項1~4の何れかに記載の熱伝導シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導シートに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラズマディスプレイパネル(PDP)や集積回路(IC)チップ等の電子部品は、高性能化に伴って発熱量が増大している。その結果、電子部品を用いた電子機器では、電子部品の温度上昇による機能障害対策を講じる必要が生じている。
【0003】
電子部品の温度上昇による機能障害対策としては、一般に、電子部品等の発熱体に対し、金属製のヒートシンク、放熱板、放熱フィン等の放熱体を取り付けることによって、放熱を促進させる方法が採られている。そして、放熱体を使用する際には、発熱体から放熱体へと熱を効率的に伝えるために、熱伝導率が高いシート状の部材(熱伝導シート)を介在させた状態で発熱体と放熱体とを密着させている。
【0004】
従って、発熱体と放熱体との間に挟み込んで使用される熱伝導シートには、優れた熱伝導性を発揮することが求められている。
【0005】
そして、優れた熱伝導性を発揮し得る熱伝導シートの製造方法としては、樹脂および粒子状炭素材料を含むプレ熱伝導シートの積層体よりなる樹脂ブロックをカンナ等の切断具を用いてスライスして熱伝導シートを得る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-129377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、樹脂および熱伝導性充填材を含む樹脂ブロックをカンナ等の切断具でスライスして熱伝導シートを得る上記従来の製造方法では、得られる熱伝導シートがカールしてしまい、熱伝導シートの引張強度や表面平滑性が低下してしまう場合があった。
【0008】
このような問題に対し、本発明者は、樹脂ブロックをスライスする際に、逃げ面およびすくい面の交差角部よりなる刃先を有する片刃の切断刃と、切断刃のすくい面に対向配置されたガイド部材とを備えるスライス機構を使用し、樹脂ブロックから切り出された部分が切断刃のすくい面とガイド部材との間を通過するようにすれば、熱伝導シートがカールするのを抑制し得ることを新たに見出した。
【0009】
しかし、本発明者が更に検討を重ねたところ、上記スライス機構を用いた場合、得られる熱伝導シートの面積が樹脂ブロックのスライス面の面積よりも減少したり、熱伝導シートの表面が変形し難くなったりするという問題が生じ得ることが明らかとなった。
【0010】
そこで、本発明は、カールの発生および面積の減少を抑制しつつ、表面が変形し易い熱伝導シートを製造する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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