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公開番号2025013635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024196248,2023122378
出願日2024-11-08,2018-12-07
発明の名称粘膜表面における活性薬剤の増強された輸送のための低張性ヒドロゲル製剤
出願人ザ・ジョンズ・ホプキンス・ユニバーシティー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 9/06 20060101AFI20250117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】粘膜表面における活性薬剤の増強された輸送のための低張性ヒドロゲル製剤の提供。
【解決手段】低張性ゲル化ビヒクルは、薬物のための可溶化剤として、および粘膜組織への持続性薬物送達を提供する手段として使用される。より高濃度での薬物の可溶化は、身体の組織への薬物透過を増強する一方で、上記低張性ゲル化ビヒクルは、低減した副作用およびより長い作用持続期間のために増大した吸収および持続した放出のためのより大きな表面積にわたるその薬物の分配をさらに改善する。本発明は、粘膜への病原体輸送に対するバリアとして作用する粘膜表面に、より大きな有効性および安全性で活性薬剤を送達するための改善された組成物を提供し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
治療薬剤、予防薬剤、診断薬剤または機能性栄養因子の送達のための製剤であって、前記製剤によって眼の中または上の上皮表面または粘膜表面において、眼の疾患を処置、予防、または、診断するための前記治療薬剤、予防薬剤、診断薬剤または機能性栄養因子の有効な濃度
が維
持され、前記製剤は、
治療薬剤、予防薬剤、機能性栄養因子または診断薬剤、
前記眼への適用のためのゲル形成ポリマーであって、前記ゲル形成ポリマーが等張性条件および25℃と37℃の間の温度の下で、前記ポリマーの臨界ゲル濃度(CGC)未満の濃度にあるように、製剤化されたゲル形成ポリマー、ならびに
必要性のある個体の前記眼への送達のために適した前記ポリマーの薬学的に受容可能な低張性製剤を形成するための賦形剤、
を含み、
ここで、前記ポリマーはポロキサマーであり、前記製剤は、低張性であり、
前記製剤は、前記眼の中または上の上皮表面または粘膜表面に投与されることを特徴とする製剤。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記ゲル形成ポリマーは、温度感受性ゲル形成ポリマーである、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記温度感受性ゲル形成ポリマーは、30℃未満の下限臨界溶液温度を有する、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
前記温度感受性ゲル形成ポリマーは、21℃未満の下限臨界溶液温度を有する、請求項3に記載の製剤。
【請求項5】
賦形剤との組み合わせでの前記ポリマーは、前記眼の中または上の粘膜表面上または上皮表面上にゲルを形成する、請求項1~4のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項6】
前記
治療薬剤、予防薬剤、診断薬剤または機能性栄養因子
は水溶性である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項7】
前記
治療薬剤、予防薬剤、診断薬剤または機能性栄養因子
は、水溶性が不十分である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項8】
前記ゲル形成ポリマーは、水性賦形剤中に12%超~24%未満の間のPLURONIC(登録商標)F98である、請求項1~7のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項9】
前記ゲル形成ポリマーは、10~18%の間のPLURONIC(登録商標)F127である、請求項1~7のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項10】
前記ゲル形成ポリマーは、前記上皮表面上への投与のときに、均一に厚い層を形成する、請求項1~9のいずれか1項に記載の製剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2017年12月8日出願の米国仮出願第62/596,578号および2018年2月7日出願の米国仮出願第62/627,559号(これらは、その全体において本明細書に参考として援用される)に基づく利益および優先権を主張する。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
連邦政府が資金提供した研究または開発に関する陳述
本発明は、米国国立衛生研究所によって与えられた助成金番号RO1DK107806の下で政府から支援を得て行われた。政府は、本発明において一定の権利を有する。
【0003】
発明の分野
本発明は一般に、増強された薬物送達、特に、粘膜表面での薬物送達のための製剤の分野にある。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
粘膜は、身体の種々の腔、例えば、口腔、消化管、子宮、膣、結腸、肛門管、気管、肺、膀胱などを裏打ちする膜である。本明細書で使用される場合、皮膚は、粘膜表面とみなされ得る。その粘膜は、上皮自体、およびまた、その上皮の直ぐ下にある粘膜固有層といわれる支持性のゆるい結合組織からなる。その粘膜を支持するより深部の結合組織は、粘膜下組織といわれる。GI管には、粘膜と粘膜下組織との間の境界に薄い平滑筋層、粘膜筋板がある。
【0005】
身体の粘膜表面は、選択的に透過性である。粘膜バリア傷害(例えば、口腔粘膜炎および消化管粘膜炎)は、がん縮小療法(cytoreductive cancer therapy)および放射線療法後の一般的な合併症である(Sonis et al.,
Cancer Supplement, 100(9):1995-2023, 2004)。いくらかのカプシドウイルスは、連続して分泌されている粘液を経て「上流に」拡散しなければならないとしても、水を経るのと同程度に迅速に粘液を経て拡散し得、それによって、上皮へと透過し得る。これらのウイルスは、粘液メッシュ感覚(mucus
mesh spacing)より小さく、粘液に貼り付かない表面を有する(Cone
R. A., Adv. Drug Deliv Rev, 61(2):75-85, 2009)。例えば、女性は、女性がコントロールする防止法がないことに一部起因して、HIVに不釣り合いに感染している(Ndesendo et al., AAPS PharmSciTech, 9:505-520, 2008)。膣HIV伝播に対して女性を防御するための容易に投与され、思慮深くかつ有効な方法は、全世界で数百万の感染を防止し得る。しかし、性交および出産の間の拡張に適応する膣のひだ、または「腟粘膜皺(rugae)」は、代表的には、腹腔内圧によって折りたたまれており、これらのひだの表面が薬物および薬物キャリアにアクセスしにくくする(Alexander
et al., Sex Transm Dis, 29:655-664, 2004)。性交をまねた後ですら、膣のひだへの分配が不十分であることは、感染しやすい膣表面を感染から防御できないことの重大な因子として挙げられてきた。感染しやすい標的表面全体にわたる分配は、感染を防止および処置するために重要であると判明している。さらに、ユーザーの利用しやすさを高めるために、膣に送達される薬物は、長期間にわたって有効な濃度で膣領域に保持されるべきである。
【0006】
持続した局所薬物濃度を達成することは、膣上皮が低分子に対して非常に透過性であることから、同様に、可溶性薬物投与量形態(ゲル、クリーム剤)が腹腔内圧および歩行によって排出され得ることから、困難である。最後に、薬物送達法は、膣上皮に対して安全かつ非毒性でなければならない。膣投与量形態の分配、保持、および安全性プロフィールにおける改善は、有効性の実質的な増大、ならびに子宮頚部膣感染症および疾患に関する大部分無効の全身的処置によって引き起こされる副作用の減少をもたらし得る(Thigpen T. Cancer J. 9:245-432, 2003; Robinson et al., Obstet Gynecol, 99:777-784, 2002)。
【0007】
身体の粘膜表面への持続した薬物送達は、多くの疾患(ほんの数例挙げれば、性感染症、炎症性腸疾患、肺炎症、および眼の変性状態が挙げられる)の処置および防止を改善する潜在的可能性を有する。旧来の可溶性投与量形態を使用して持続した予防薬または治療薬の濃度を達成することは、薬物の分解、急激な排出(shedding)、および迅速な全身性の吸収に起因して未だ困難である。病原体進入に対する物理的バリアを提供する粘膜表面への送達のための組成物に、未だ満たされていないニーズがある。また、粘膜表面における予防薬剤、治療薬剤または診断薬剤の保持および持続した放出を提供する粘膜送達のための組成物に、未だ満たされていないニーズがある。
【0008】
従って、本発明の目的は、粘膜への病原体輸送に対するバリアとして作用する粘膜表面に、より大きな有効性および安全性で活性薬剤を送達するための改善された組成物を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、粘膜表面における予防薬剤、治療薬剤または診断薬剤の保持および持続した放出を可能にする、粘膜表面への送達のための改善された組成物を提供することである。
【0010】
本発明のなおさらなる目的は、粘膜表面への送達のための改善された組成物を作製する方法を提供することである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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