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公開番号2025013562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024194962,2021023916
出願日2024-11-07,2021-02-18
発明の名称開閉チャックおよびそのフィンガの製造方法
出願人SMC株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類B25J 15/08 20060101AFI20250117BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】フィンガに作用する荷重および3次元の様々な軸回りのモーメントによってフィンガに生じる応力集中を緩和することで、ワークの把持力を高めるとともにフィンガの支持位置からより離れた位置でワークを把持することを可能とした開閉チャックおよびそのフィンガの製造方法を提供する。
【解決手段】フィンガ14は、本体部20から側方に突出する一対の張出部16、18を有し、張出部の外周面は、上面16a、18a、側面16b、18b、下面16c、18c、第1端面16d、18dおよび第2端面16e、18eの5つの面からなり、これらの面同士の交差部にクラウニングが施されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
開閉チャックのボデイのガイド溝内を摺動し、相互に接近および離間する方向にスライド自在に支持される一対のフィンガの製造方法であって、
前記フィンガは、本体部から側方に突出する一対の張出部を有し、前記張出部の外周面は、上面、側面、下面、第1端面および第2端面の5つの面からなり、前記上面および前記下面は、前記側面と垂直であり、
第1加工具による前記側面に対する研削と、第2加工具による前記上面および前記下面に対する研削とを組み合わせることで、上記5つの面同士の交差部にクラウニングを施す工程を含み、該クラウニングにより、前記張出部と前記ガイド溝の壁面との間に、両者の接触部から連続して緩やかに広がる隙間が形成されるフィンガの製造方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
開閉チャックのボデイのガイド溝内を摺動し、相互に接近および離間する方向にスライド自在に支持される一対のフィンガの製造方法であって、
前記フィンガは、本体部から側方に突出する一対の張出部を有し、前記張出部の外周面は、上面、側面、下面、第1端面および第2端面の5つの面からなり、前記上面および前記下面は、前記側面に向かうほど互いに近接するテーパ面となっており、
単一の加工具を用いて、前記側面に対する研削と、前記上面および前記下面に対する研削とを同時に行い、それにより、上記5つの面同士の交差部にクラウニングを施す工程を含み、該クラウニングにより、前記張出部と前記ガイド溝の壁面との間に、両者の接触部から連続して緩やかに広がる隙間が形成されるフィンガの製造方法。
【請求項3】
請求項2記載のフィンガの製造方法であって、
前記上面、前記側面および前記下面の長手方向中央には、凹部が設けられるとともに、前記凹部の両端にクラウニング領域が設けられ、前記上面に設けられた前記凹部の底面に開口するグリース溜りが設けられ、
前記工程により、前記クラウニング領域のクラウニングが施されるフィンガの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを把持するための一対のフィンガを備えた開閉チャックおよびそのフィンガの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ワークを把持するための一対のフィンガを相互に接近および離間する方向にスライド自在に支持した開閉チャックが知られている。例えば、特許文献1には、ハウジングに移動可能にガイドされる二つのベースジョーを互いに接近または離間せしめる楔形フック伝動部を設け、楔形フック伝動部をピストンによって調整するパラレルグリッパが記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、一対のスライドを備えたグリップ装置において、各スライドのガイドフランクにランプを設けることによって、スライドの端面に向かって拡がるウエッジギャップを形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2003-526528号公報
欧州特許出願公開第3563989号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スライド自在に支持された一対のフィンガを利用してワークを把持するとき、フィンガには、ワークからの反力により、所定方向(垂直方向または横方向)の荷重が作用するほか、フィンガを3次元の様々な軸回りで回転させようとするモーメントが作用する。フィンガに作用する荷重やモーメントは、ワークの把持力を高くするほど大きくなる。また、フィンガに作用するモーメントは、フィンガから延長して設けられる把持部材(アタッチメント)におけるワークの把持位置と、フィンガの支持位置との距離が長くなるほど、大きくなる。フィンガに作用する荷重やモーメントが大きいと、フィンガとボデイの接触面に応力集中が生じて過大な面圧が発生し、フィンガおよびボデイ摺動面が損傷する。
【0006】
然るに、上記フィンガおよびボデイに生じる応力集中について配慮がなされた技術は、まだ十分に開発されていない。特許文献2に記載された技術は、一対のスライドの対向する端部が角度をもって開くように回転しようとする際に生じる応力集中を緩和し、過大な面圧を防ぐにはある程度有効であるが、3次元の様々な軸回りのモーメントがスライドに作用することは考慮されていない。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、フィンガに作用する垂直方向等の荷重および3次元の様々な軸回りのモーメントによってフィンガとボデイの接触面に生じる応力集中を緩和することで、ワークの把持力を高めるとともにフィンガの支持位置からより離れた位置でワークを把持することを可能とした開閉チャックおよびそのフィンガの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る開閉チャックは、ボデイのガイド溝内を摺動し、相互に接近および離間する方向にスライド自在に支持される一対のフィンガを含み、フィンガは、本体部から側方に突出する一対の張出部を有し、張出部の外周面は、上面、側面、下面、第1端面および第2端面の5つの面からなり、これらの面同士の交差部にクラウニングが施されている。
【0009】
上記開閉チャックによれば、フィンガに作用する垂直方向等の荷重および3軸回りのモーメントによってフィンガに生じる応力集中を緩和し、最大面圧を下げることができる。
【0010】
また、本発明に係るフィンガの第1の製造方法は、開閉チャックのボデイのガイド溝内を摺動し、相互に接近および離間する方向にスライド自在に支持され、本体部から側方に突出する一対の張出部を有し、張出部の外周面は、上面、側面、下面、第1端面および第2端面の5つの面からなり、上面および下面は側面と垂直であるフィンガに関するものであって、第1加工具による側面に対する研削と、第2加工具による上面および下面に対する研削とを組み合わせることで、上記5つの面同士の交差部にクラウニングを施す工程を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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