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公開番号
2025013127
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024007066
出願日
2024-01-19
発明の名称
束ね基礎杭構造の構成方法
出願人
三谷セキサン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
5/30 20060101AFI20250117BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】
隣接する各既製杭の間隔を確保して、大径の杭穴に応じたより大きな支持力を確実に発揮できる
【解決手段】
予め必要な支持力などから、杭穴40、縦連結既製杭10A・・・の構造などを決め、杭穴40内に仮想の区画線15a・・・を設定して、4つの杭保持区画17A・・・を形成する。杭穴掘削ロッド1で杭穴40を掘削し(a)(b)杭穴掘削ロッド1を引き上げる。杭穴40内に、4つの杭保持区画17A・・・を形成した杭挿入ロッド20を挿入する(d)。第一の杭保持区画17A内に、既製杭9を連結しながら降下させ、縦連結既製杭10Aを構成する(e)。同様に各杭保持区画17B・・・内に、縦連結既製杭10B・・・を設置する(f)(g)。杭挿入ロッド20を地上38に回収しながらセメントミルクを充填する(g)。セメントミルク層44水平耐力部材30を挿入し、束ね杭基礎構造50とする(i)。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
以下のようにして、水硬性材料が充填された杭穴内に複数の既製杭を埋設して構築することを特徴とする束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 地上から掘削手段で、下端部に支持地盤を含む前記杭穴を掘削する。
(2) 平面視で前記杭穴水平断面を仮想の区画線で複数に分割して杭保持区画を形成し、前記杭保持区画を前記地上から杭穴底付近まで縦方向に設定する。
(3) 前記区画線に沿って配置される杭保持区画分割手段を備えた杭挿入ロッドを形成し、前記杭挿入ロッドを前記杭穴内に挿入する。
(4) 前記各杭保持区画内で、前記地上から前記杭穴内に、既製杭を降下する。
(5) 続いて、杭穴内から杭挿入ロッドを前記地上に引き上げる。
(6) 前記杭挿入ロッドを前記杭穴へ挿入する前後または挿入しながら、あるいは
前記既製杭を降下させる前後に、あるいは
前記杭挿入ロッドを前記杭穴から引き上げる前後または引き上げながら、
前記杭穴内に水硬性材料を注入する。
(7) 前記水硬性材料が固化発現したならば、前記杭穴の前記各杭保持区画内に前記縦連結既製杭が配置された束ね基礎杭構造を構成する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記各杭保持区画内への既製杭の降下の工程を、
前記各杭保持区画内で、地上から前記杭穴内に最下部既製杭を降下しつつ、前記最下部既製杭から最上部の既製杭まで必要数の既製杭を通常の手段で連結しながら降下して、必要数の既製杭を連結した縦連結既製杭を形成して、前記縦連結既製杭を杭穴内に埋設する。
ことを特徴とした請求項1に記載の束ね基礎杭構造の構築方法。
【請求項3】
区画線に沿ってかつ杭穴の上端部に配置できる高さの板鋼材を備えた水平耐力部材を形成し、
前記杭挿入ロッドを地上に引き上げた後で、水硬性材料が固化する前に、
前記水平耐力部材を杭前記穴内に挿入することを特徴とする請求項1に記載の束ね基礎杭構造の構築方法。
【請求項4】
杭挿入ロッドを、杭穴の軸方向に位置する基部と、前記基部に、前記区画線に沿って配置される棒状材料からなる区画形成手段を放射状に連結して構成し、前記区画形成手段は上下方向で複数個所に配置して構成した請求項1に記載の束ね基礎杭構造の構築方法。
【請求項5】
以下のように構築したことを特徴とする請求項4に記載する束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 杭挿入ロッドの本体部を中空として、その上端部に水硬性材料の注入口を形成して、その下端部に水硬性材料の吐出口を形成して構成し、
(2) 前記杭挿入ロッドが杭穴内に位置している間または前記杭挿入ロッドを地上に引き上げながら、前記吐口から前記杭穴内に、水硬性材料を注入する。
【請求項6】
以下のように杭挿入ロッドを構成したことを特徴とする請求項4に記載する束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 所定高さに「上方の区画形成手段」を形成し、かつその下方に位置する「下方の区画形成手段」とを形成し、
(2) 前記「上方の区画形成手段」の棒状材料と、前記「下方の区画形成手段」の棒状材料とを、平面視で略同一位置に配置し、
(3) 前記「上方の区画形成手段」の各棒状材料と、直下で対応する前記「下方の区画形成手段」の各棒状部材とを、垂直方向の案内手段で連結した。
(4) 前記各案内手段は両側に隣接する各杭保持区画内に、その側縁を配置した。
【請求項7】
以下のように杭挿入ロッドを構成したことを特徴とする請求項6に記載する束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 案内手段を、棒状材料の長さ方向と直交する方向に配置した板状とし、かつ前記板状の鉛直方向の両側縁を隣接する各杭保持区間内に突出させた。
(2) かつ前記案内手段の前記側縁を、上端部から下端部に向けて幅が広がる案内斜面を形成した。
【請求項8】
以下のように杭挿入ロッドを構成したことを特徴とする請求項6に記載する束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 各杭保持区間内に配置される案内手段の案内斜面を、各杭保持区間内に既製杭を配置した状態で、所定の形状および位置に配置し、
(2) 前記所定形状および位置は、前記既製杭が棒状材料に接触せず、
かつ前記案内斜面に当接して案内された前記既製杭の外周が杭穴から突出しないような
構成とした。
【請求項9】
以下のように杭挿入ロッドを構成したことを特徴とする請求項6に記載する束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 各杭保持区間内に配置される案内手段の案内斜面を、各杭保持区間内に既製杭を配置した状態で、所定の形状および位置に配置し、
(2) 前記所定形状および位置は、前記案内斜面が既製杭の降下を案内して前記既製杭を下降させた際に、前記既製杭の下端が、下方に位置する棒状材料に乗らないように構成した。
【請求項10】
以下のように構築することを特徴とする請求項5に記載する束ね基礎杭構造の構築方法。
(1) 杭挿入ロッドの下端部に吐出口を形成して、前記吐出口が杭穴の下端部にある間に、本体部の吐出口からまず通常の固化強度の通常水硬性材料を吐出し、続いて固化強度の高い高強度水硬性材料を注入して、
(2) 杭穴底部に高強度水硬性材料層を形成し、前記高強度水硬性材料層の上方に続けて通常強度水硬性材料層を形成する。
(3) その後、前記杭挿入ロッドを地上に回収する。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、既製杭を上下に連結した縦連結既製杭を、杭穴を平面視で複数に分割した杭保持区画内に埋設して構成する束ね基礎杭構造の構成方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
1つの杭穴内に、複数の既製杭を、間隙を設けて建て込んで、その間隙にセメントミルクなどを充填する工法は多々提案されている(特許文献1~3)。
特許文献1では、既製杭の径は300mm程度の外径を想定しており、既製杭間に距離をあけて施工をしていた。とりわけ、各既製杭の間隔を保つ工夫は無かった。
また、特許文献2では、例えば、杭穴径3000mmに径300のコンクリート製の既製杭を12本~径900mmの既製杭を5本埋設する例が提案されており、必要数の既製杭を所定の間隔を保つためのその杭頭をスペーサーで、束ねていた。また、セメントミルクが充填された杭穴内に束ねた既製杭をまとめて埋設するために、既製杭の下端に浮力の調整装置を設けていた。
また、特許文献3では、具体的な口径の想定は記載されていないが、複数の既製杭を接着などの方法により、複数の既製杭を束ねて一体にして簡易にまとめて埋設する工法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-19340号公報
特開平11-6147号公報
特開2004-162348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、各既製杭の間隔を保つ手段、先端にセメントミルクを注入する手段について、記載がなく、実際の施工は難しかった。とりわけ、支持層が深く既製杭を上下に連結して埋設しなければならない場合には、適用できなかった。
また、特許文献2では、スペーサーで、既製杭の杭頭を所定の間隔に保ち、まとめた既製杭の全体を杭穴内に埋設するので、束ねた既製杭の下端で所定の間隔が保たれていることを確認する何らかの手段が必要であった。また、束ねた既製杭をまとめて埋設せずに、1本づつまたは2~3本づつ埋設することができる旨の記載があるが具体的には、提案されていない。また、既製杭を縦方向に打ち継ぐ場合には、まとめた既製杭の全体を地上で支持しなければならず、特殊な治具を必要としていた。
また、特許文献3では、接着により簡易な連結が可能であるが、まとめた既製杭の外周が接触しているので、縦方向の打ち継ぐ際に、溶接や治具による接続作業ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、杭穴を水平面視で区画線により複数の杭保持区画に区分し、杭穴内に区画線に沿った杭保持区画分割手段を備えた杭挿入ロッドを杭穴内に挿入し、各杭保持区画内に、既製杭を挿入するので、前記各問題点を解決した。
【0006】
即ちこの基本発明は、以下のようにして、水硬性材料が充填された杭穴内に複数の既製杭を埋設して構築することを特徴とする束ね基礎杭構造の構築方法である。
(1) 地上から掘削手段で、下端部に支持地盤を含む前記杭穴を掘削する。
(2) 平面視で前記杭穴水平断面を仮想の区画線で複数に分割して杭保持区画を形成し、前記杭保持区画を前記地上から杭穴底付近まで縦方向に設定する。
(3) 前記区画線に沿って配置される杭保持区画分割手段を備えた杭挿入ロッドを形成し、前記杭挿入ロッドを前記杭穴内に挿入する。
(4) 前記各杭保持区画内で、前記地上から前記杭穴内に、既製杭を降下する。
(5) 続いて、杭穴内から杭挿入ロッドを前記地上に引き上げる。
(6) 前記杭挿入ロッドを前記杭穴へ挿入する前後または挿入しながら、あるいは
前記既製杭を降下させる前後に、あるいは
前記杭挿入ロッドを前記杭穴から引き上げる前後または引き上げながら、
前記杭穴内に水硬性材料を注入する。
(7) 前記水硬性材料が固化発現したならば、前記杭穴の前記各杭保持区画内に前記縦連結既製杭が配置された束ね基礎杭構造を構成する。
【0007】
前記基本発明において、前記各杭保持区画内への既製杭の降下の工程を、
前記各杭保持区画内で、地上から前記杭穴内に最下部既製杭を降下しつつ、前記最下部既製杭から最上部の既製杭まで必要数の既製杭を通常の手段で連結しながら降下して、必要数の既製杭を連結した縦連結既製杭を形成して、前記縦連結既製杭を杭穴内に埋設する。
ことを特徴とした束ね基礎杭構造の構築方法である。
【0008】
また、前記基本発明において、区画線に沿ってかつ杭穴の上端部に配置できる高さの板鋼材を備えた水平耐力部材を形成し、
前記杭挿入ロッドを地上に引き上げた後で、水硬性材料が固化する前に、
前記水平耐力部材を杭前記穴内に挿入することを特徴とする束ね基礎杭構造の構築方法である。
【0009】
また、前記基本発明において、杭挿入ロッドを、杭穴の軸方向に位置する基部と、前記基部に、前記区画線に沿って配置される棒状材料からなる区画形成手段を放射状に連結して構成し、前記区画形成手段は上下方向で複数個所に配置して構成した束ね基礎杭構造の構築方法である。
【0010】
また、前記において、以下のように構築したことを特徴とする束ね基礎杭構造の構築方法である。
(1) 杭挿入ロッドの本体部を中空として、その上端部に水硬性材料の注入口を形成して、その下端部に水硬性材料の吐出口を形成して構成し、
(2) 前記杭挿入ロッドが杭穴内に位置している間または前記杭挿入ロッドを地上に引き上げながら、前記吐口から前記杭穴内に、水硬性材料を注入する。
(【0011】以降は省略されています)
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