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公開番号
2025012046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114578
出願日
2023-07-12
発明の名称
揮発性硫黄化合物生成抑制剤及びそれを収容した薬剤揮散具
出願人
エステー株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
A61L
9/01 20060101AFI20250117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 新規の揮発性硫黄化合物生成抑制剤及びそれを収容した薬剤揮散具を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明により、モノテルペン(但し、アルデヒド基を含むものを除く)、特定の脂肪族エステル化合物、特定の芳香族エステル化合物、特定の脂肪族アルデヒド化合物、特定の芳香族アルデヒド化合物、特定の脂肪族アルコール化合物、特定の芳香族アルコール化合物、特定のケトン化合物、特定の脂環式化合物、特定の芳香族化合物、及び、特定の窒素含有脂肪族化合物から選択される化合物の少なくとも1つを有効成分として含有する揮発性硫黄化合物生成抑制剤が提供される。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
揮発性硫黄化合物の生成を抑制する揮発性硫黄化合物生成抑制剤であり、モノテルペン(但し、アルデヒド基を含むものを除く)、式Iで表される脂肪族エステル化合物、式IIa又は式IIbで表される芳香族エステル化合物、式IIIで表される脂肪族アルデヒド化合物、式IVで表される芳香族アルデヒド化合物、式Vで表される脂肪族アルコール化合物、式VIで表される芳香族アルコール化合物、式VIIで表されるケトン化合物、式VIIIで表される脂環式化合物、式IXで表される芳香族化合物、及び窒素含有脂肪族化合物から選択される化合物の少なくとも1つを有効成分として含有する揮発性硫黄化合物生成抑制剤。
JPEG
2025012046000043.jpg
18
170
式I中、R
11
は、炭素原子数1以上5以下のアルキル基、環式飽和脂肪族基、又は不飽和脂肪族基を表し、R
12
は、飽和脂肪族基又は不飽和脂肪族基を表し、L
11
は、単結合。エーテル結合又はエステル結合を表し、L
12
は、単結合又はアルキレン基を表し、L
13
は、単結合又は2価の連結基を表す。但し、R
11
-L
11
-L
12
-により表される基がC
6
H
13
-である場合を除く。
JPEG
2025012046000044.jpg
31
170
式IIa中、R
21
は、水素原子又は置換基を表し、R
22
は、飽和脂肪族基、不飽和脂肪族基、又はフェニル基を表し、L
21
は、単結合又は2価の連結基を表し、L
22
は、単結合又は2価の連結基を表す。
式IIb中、R
23
は飽和脂肪族基を表し、L
23
は、単結合又は2価の連結基を表し、L
24
は2価の連結基を表す。
JPEG
2025012046000045.jpg
17
170
式III中、R
3
は、飽和脂肪族基、炭素原子数2以上8以下の鎖状不飽和脂肪族基、環式不飽和脂肪族基、又はアルケニルオキシ基を表す。
JPEG
2025012046000046.jpg
26
170
式IV中、L
4
は2価の連結基を表し、R
4
は、水素原子又は置換基を表す。
JPEG
2025012046000047.jpg
7
170
式V中、R
5
は、飽和脂肪族基、炭素原子数2以上14以下の鎖式不飽和脂肪族基、環式不飽和脂肪族基を表す。
JPEG
2025012046000048.jpg
21
170
式VI中、R
6
は、連結基を表す。
JPEG
2025012046000049.jpg
17
170
式VII中、R
71
は、飽和脂肪族基又は不飽和脂肪族基を表し、R
72
は、不飽和脂肪族基又はフェニル基を表す。
JPEG
2025012046000050.jpg
29
170
式VIII中、Zは、エーテル結合、エステル結合及びカルボニル基から選択される少なくとも1つ以上を環員に含む単環又は多環の脂環を表し、R
8
は、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシル基、-L
8
-C(=O)H(式中、L
8
はアルキレン基を表す。)、及び-C(=O)OCH
3
から選択される置換基を表し、n
8
は0以上6以下の整数を表す。n
8
が2以上のとき、複数存在するR
8
は互いに同一でも異なっていてもよい。
JPEG
2025012046000051.jpg
31
170
式IX中、R
91
は、水素原子、飽和脂肪族基又は不飽和脂肪族基を表す。R
91
が飽和脂肪族基又は不飽和脂肪族基であるとき、R
92
は、ヒドロキシル基又はアルコキシル基を表し、R
91
が水素原子であるとき、R
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記モノテルペンは、ヒドロキシル基、エステル結合、カルボニル基、シクロアルケニル基、エーテル結合、エステル結合及びシクロアルケニル基からなる群から選択される少なくとも1つを含む請求項1に記載の揮発性硫黄化合物生成抑制剤。
【請求項3】
前記揮発性硫黄化合物がメチルメルカプタンであり、メチオニンからメチルメルカプタンの生成を抑制する請求項1に記載の揮発性硫黄化合物生成抑制剤。
【請求項4】
揮散型薬剤である請求項1に記載の揮発性硫黄化合物生成抑制剤。
【請求項5】
少なくとも一部が微多孔性シートで構成された容器と、前記容器に収容された請求項1乃至4の何れか1項に記載の揮発性硫黄化合物生成抑制剤とを具備し、前記微多孔性シートを介して前記揮発性硫黄化合物生成抑制剤が揮散する薬剤揮散具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、揮発性硫黄化合物生成抑制剤及びそれを収容した薬剤揮散具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
揮発性硫黄化合物は、生ごみなどの腐敗が進行したときに発生する腐敗臭に含まれる成分である。揮発性硫黄化合物は、低濃度でも腐敗臭が感じられる家庭環境内における不快なニオイ成分の一つであり、これらの化合物の有効な消臭又は防臭技術が求められている。特に、揮発性硫黄化合物は比較的安定な中性化合物であるため、化学的に分解や吸着により消臭することが困難であり、その有効な消臭又は防臭技術の要望は大きい。
【0003】
生ごみが腐敗臭である揮発性硫黄化合物を発生するのは、それらがバクテリアにより分解されて、悪臭ガスであるメチルメルカプタン又は硫化水素などの揮発性硫黄化合物が産生されることによる。例えば、揮発性硫黄化合物のうち、硫化水素は含硫アミノ酸であるシステインからシステイン脱硫黄酵素の作用により生成され、メチルメルカプタンはメチオニンからメチオニナーゼ(メチオニン-γ-リアーゼ)の作用によって生成される。また、家庭内環境における揮発性硫黄化合物の生成においては、好気性グラム陰性菌の一種である緑膿菌や通性嫌気性グラム陰性細菌の一種である大腸菌が原因菌となっている場合がある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
特許文献1は、種々の香料成分が、揮発性硫黄化合物の生成に対して抑制効果を有することを報告している。具体的には、デカナール、ヘキサナール、オクタナール、ベンズアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、β-イオノン、メチルジヒドロジャスモネート、cis-ジャスモン、リラール、ヌートカトン、グロバノン、ネロリドール、ヘリオトロピン、フェニルプロピルアルデヒド、アニスアルデヒド、バニリン、シクラメンアルデヒド、エチルバニリン、ヘリオナール、フェニルアセトアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、ウンデセナール、ウンデカナール、ドデカナール、ノナナール、デュピカール、トリプラール、マイラックアルデヒド、β-ダマスコン、γ-メチルイオノン、α-イオノン、α-ダマスコン、α-メチルイオノン、8-シクロヘキサデセン-1-オン、9-シクロヘプタデセン-1-オン、4-シクロペンタデセン、7-シクロヘキサデセノライド、10-オキサ-16-ヘキサデセノライド、及びフェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールが、システインからの揮発性硫黄化合物の生成、並びに、メチオニンからの揮発性硫黄化合物の生成を阻害することを報告している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-173441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、家庭内環境において、不快臭である揮発性硫黄化合物の発生しやすい箇所に局所的に適用することにより、揮発性硫黄化合物の生成を抑制することができる製剤を提供することを目的とするものである(特許文献1の段落0009、0023、等)。このような製剤として、具体的には、スプレー型消臭剤、食器用洗浄剤、柔軟剤を想定している(特許文献1の実施例5乃至7(段落0044乃至0049)、等)。このような製剤に含まれる上記香料は、液剤状で揮発性硫黄化合物の発生源に適用され、接触する(以下において、「液相反応」という。)。
【0007】
このため、特許文献1において、上記香料成分のスクリーニング試験では、メチオニン又はシステインを含有する基質溶液に、揮発性硫黄化合物の産生能を有する菌体又は酵素と上記香料とを含有する溶液を接触させることにより、揮発性硫黄化合物生成の抑制能を評価している(実施例1、2等)。
【0008】
ところで、例えば蓋つきのゴミ箱などに用いられる消臭剤で、薬剤溶液が充填された薬剤揮散具を蓋の内側に貼り付ける、吊るす、などして用いられる消臭剤がある。このタイプの薬剤揮散具は、ガスを透過するが液体を透過しない微多孔性シートを一部に備え、薬剤溶液から気化した有効成分が微多孔性シートを介して容器の外に揮散する。この場合、有効成分は、気体状態で揮発性硫黄化合物の発生源に接触する(以下において、「気相反応」という。)。
【0009】
本発明者らによる鋭意研究により、揮発性硫黄化合物の生成に対し抑制能を有する化合物が、揮発性硫黄化合物の発生源に対し液相反応するか、あるいは気相反応するかによって作用機序が異なることが見出された。すなわち、液相反応では揮発性硫黄化合物の生成に対し優れた抑制能を有する化合物が、気相反応では同様の抑制能を発揮しない場合があることが、本発明者らにより見出された。更に、揮発性硫黄化合物の生成に対し気相反応において特に優れた抑制能を示す新規な属性を備えた化合物があることも本発明者らにより見出された。
【0010】
本発明は、新規の揮発性硫黄化合物生成抑制剤及びそれを収容した薬剤揮散具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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