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公開番号
2025012021
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114538
出願日
2023-07-12
発明の名称
状態提示制御装置、方法およびプログラム
出願人
日本電信電話株式会社
,
公立大学法人名桜大学
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
B63B
79/30 20200101AFI20250117BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】この発明の課題は、走行中に識別される複数種類の不良状態のうち走行速度を高める上で効果の高い不良状態をリアルタイムに提示できるようにすることである。
【解決手段】この発明の一態様は、ユーザの操作に応じて水上を走行する乗り物の動作状態を識別して前記ユーザに提示する際に、先ず乗り物の移動軌跡および乗り物を構成する用具の動きを表す情報を含むセンシングデータを取得し、取得したセンシングデータに含まれる移動軌跡を表す情報に基づいて乗り物の走行状態を識別する。次に、センシングデータに含まれる用具の動きを表す情報と、上記走行状態の識別結果とに基づいて、乗り物の走行速度に影響する複数種類の不良状態を識別し、この不良状態の種類に対応する情報提示の種類のうちから優先度条件を満たす情報提示の種類を選択し、選択した情報提示の種類に対応する提示情報をユーザに向けて出力する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザの操作に応じて水上を走行する乗り物の移動軌跡および前記乗り物を構成する用具の動きを表す情報を含むセンシングデータを取得する第1の処理部と、
前記センシングデータに含まれる前記移動軌跡を表す情報に基づいて、前記乗り物の走行状態を識別する第2の処理部と、
前記センシングデータに含まれる前記用具の動きを表す情報と、前記走行状態の識別結果とに基づいて、前記乗り物の走行速度に影響する複数種類の不良状態を識別する第3の処理部と、
前記不良状態の種類に対応する情報提示の種類を判定し、判定した前記情報提示の種類のうち予め設定した優先度条件を満たす前記情報提示の種類を選択し、選択した前記情報提示の種類に対応する提示情報を前記ユーザに向けて出力する第4の処理部と
を備える状態提示制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記乗り物がウインドサーフィンの場合に、
前記第3の処理部は、前記不良状態の種類として、セイルのレイキ量が第1の条件を満たさない第1の状態と、アンヒール量が第2の条件を満たさない第2の状態と、風上方向に対する前記ウインドサーフィンの進行方向の角度差が第3の条件を満たさない第3の状態と、前記走行速度に応じたセイルの角度が第4の条件を満たさない第4の状態のうちの、少なくとも2つの状態を識別する
請求項1に記載の状態提示制御装置。
【請求項3】
前記第4の処理部は、前記第3の処理部により識別される前記第1乃至第4の状態のうち前記優先度条件により定義される優先度が最も高い状態を選択し、選択した前記状態に対応する提示情報を前記ユーザに向けて出力する、請求項2に記載の状態提示制御装置。
【請求項4】
前記第4の処理部は、前記提示情報として、前記情報提示の種類に対応付けて異なる音階に設定された鳴音情報を生成して前記ユーザに向け出力する、請求項1に記載の状態提示制御装置。
【請求項5】
前記第4の処理部は、前記鳴音情報の周波数を、前記ユーザの可聴帯域のうち風切り音を含む帯域を除いた帯域内で設定する、請求項4に記載の状態提示制御装置。
【請求項6】
ユーザの操作に応じて水上を走行する乗り物の動作状態を識別して前記ユーザに提示する処理を情報処理装置により実行する状態提示制御方法であって、
前記乗り物の移動軌跡および前記乗り物を構成する用具の動きを表す情報を含むセンシングデータを取得する過程と、
前記センシングデータに含まれる前記移動軌跡を表す情報に基づいて、前記乗り物の走行状態を識別する過程と、
前記センシングデータに含まれる前記用具の動きを表す情報と、前記走行状態の識別結果とに基づいて、前記乗り物の走行速度に影響する複数種類の不良状態を識別する過程と、
前記不良状態の種類に対応する情報提示の種類を判定し、判定した前記情報提示の種類のうち予め設定した優先度条件を満たす前記情報提示の種類を選択し、選択した前記情報提示の種類に対応する提示情報を前記ユーザに向けて出力する過程と
を備える状態提示制御方法。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の状態提示制御装置が備える第1乃至第4の処理部が実行する各処理の少なくとも1つを、前記状態提示制御装置が備えるプロセッサに実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明の一態様は、例えばウインドサーフィンの艇速不足の原因となる状態をユーザに提示するために用いる状態提示制御装置、方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
スポーツの競技力向上のため、センサーデータの活用が進んでいる。例えば、センサにより得られる加速度や角速度の値を用いて身体活動量を推定するものや、動作特性を評価するものが提案されている。これは、ウインドサーフィンにおいても例外ではなく、各種センサにより得られるデータをもとに帆走能力やセイル操作をデータ化する技術が提案されている。例えば、非特許文献1では、ウインドサーフィン競技の一種であるウインドフォイルにおいて、GPS(Global Positioning System)により得られる航跡をもとに艇速と進行方向を求めたり、慣性センサによりボードのロールとピッチを計測して姿勢情報を得る技術が提案されている。
【0003】
これらの技術を利用すると、練習後に各種計測データをもとに操作や姿勢等を振返り、その結果を競技力の向上に生かすことが可能である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
穴見知典、和田智仁、「GPS・慣性センサーを用いたウインドフォイルのパフォーマンス分析」、スポーツパフォーマンス研究、12,137-145,2020年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、振り返りによる操作や姿勢の確認結果は、時間経過により次の練習や競技に生かし切れないことが多い。より高い効果を得るには、練習中に得られる各種データをリアルタイムにユーザにフィードバックすることである。しかし、練習中にリアルタイムにフィードバックできる情報量には限りがあり、またフィードバックする情報の種類によっては逆に練習を妨げる場合がある。
【0006】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、走行中に識別される複数種類の不良状態のうち走行速度を高める上で効果の高い不良状態をリアルタイムにユーザに提示できるようにする技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためにこの発明に係る状態提示制御装置または情報提示制御方法の一態様は、ユーザの操作に応じて水上を走行する乗り物の動作状態を識別して前記ユーザに提示する際に、先ず前記乗り物の移動軌跡および前記乗り物を構成する用具の動きを表す情報を含むセンシングデータを取得し、前記センシングデータに含まれる前記移動軌跡を表す情報に基づいて前記乗り物の走行状態を識別する。次に、前記センシングデータに含まれる前記用具の動きを表す情報と、前記走行状態の識別結果とに基づいて、前記乗り物の走行速度に影響する複数種類の不良状態を識別する。そして、前記不良状態の種類に対応する情報提示の種類を判定して、この情報提示の種類のうち予め設定した優先度条件を満たす前記情報提示の種類を選択し、選択した前記情報提示の種類に対応する提示情報を前記ユーザに向けて出力するようにしたものである。
【0008】
この発明の一態様によれば、ユーザは、乗り物の走行中に当該乗り物の動作が走行速度に影響する不良状態となった場合に、この不良状態の種類を識別してリアルタイムにユーザに提示することが可能となる。さらに、複数種類の不良状態が同時に発生している場合には、これらの不良状態の種類のうち優先度条件を満たす不良状態の種類が提示情報によりユーザに提示される。このため、ユーザは、複数種類の不良状態が同時に発生している場合に、例えば優先度の最も高い不良状態の種類を明確に認識することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
すなわちこの発明の一態様によれば、走行中に識別される複数種類の不良状態のうち走行速度を高める上で有効性の高い不良状態をリアルタイムにユーザに提示できるようにする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、この発明の一実施形態に係る状態提示制御装置を備えるシステムの構成の一例を示す図である。
図2は、この発明の一実施形態に係る状態提示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3は、この発明の一実施形態に係る状態提示制御装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4は、図3に示した状態提示制御装置の制御部が実行する状態提示制御の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図5は、走行状態識別処理の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図6は、不良状態識別処理の第1の例を示すフローチャートである。
図7は、不良状態識別処理の第2の例を示すフローチャートである。
図8は、不良状態識別処理の第3の例を示すフローチャートである。
図9は、不良状態識別処理の第4の例を示すフローチャートである。
図10は、情報提示判定処理の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
図11は、計測対象となるボードの動きの一例を説明するための図である。
図12は、計測対象となるマストの動きの一例を説明するための図である。
図13は、走行状態識別処理において算出対象となる進行方向とVMGとの関係を説明するための図である。
図14は、走行状態識別処理において算出対象となるレイキ量について説明するための図である。
図15Aは、不良状態識別処理において不良状態(1)の判定の説明に用いるVMGの一例を示す図である。
図15Bは、不良状態識別処理において不良状態(1)の判定の説明に用いるレイキ量の一例を示す図である。
図16Aは、不良状態識別処理において不良状態(2)の判定の説明に用いるVMGの一例を示す図である。
図16Bは、不良状態識別処理において不良状態(2)の判定の説明に用いるアンヒール量の一例を示す図である。
図16Cは、不良状態識別処理において不良状態(2)の判定の説明に用いるカイト量の一例を示す図である。
図17Aは、不良状態識別処理において不良状態(4)の判定の説明に用いる、ボードに対するマストの傾き量と平均速度との関係の一例を示す図である。
図17Bは、不良状態識別処理において不良状態(4)の判定の説明に用いる、直線からの距離と平均VMGとの関係の一例を示す図である。
図18は、情報判定処理において用いる不良状態の種類と情報提示の種類および優先度との対応関係の一例を示す図である。
図19は、提示情報出力処理において用いる情報提示の種類と鳴音の種類との対応関係の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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