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公開番号2025011701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113962
出願日2023-07-11
発明の名称オーディオシステム用のインピーダンス調整装置
出願人株式会社ビートソニック
代理人個人
主分類H04R 3/00 20060101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】音声信号出力装置から出力される音声信号を伝達することができ且つ音声信号出力装置の出力先を低インピーダンス状態にすることができる装置を、消費電流を抑制し得る形で実現する。
【解決手段】インピーダンス調整装置1は、第1信号線121と第2信号線122の間のインピーダンスを調整する調整部10と、第1信号線121及び第2信号線122を介して入力される音声信号を伝送する伝送部40とを備える。調整部10は、アンプ部112が動作を開始した後の初期期間に第1信号線121と第2信号線122の間を低インピーダンスとし、初期期間の経過後に第1信号線121と第2信号線122の間を上記低インピーダンスよりも高い高インピーダンスに変化させる。伝送部40は、初期期間の経過後に第1信号線121と第2信号線122の間が高インピーダンスとされた状態で音声信号を伝送し得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アンプ部を備えた音声信号出力装置から第1信号線及び第2信号線を備えた信号伝送路を介して音声信号が伝送されるオーディオシステムに用いられ、
前記第1信号線と前記第2信号線の間のインピーダンスを調整する調整部と、
前記第1信号線及び前記第2信号線を介して入力される前記音声信号を伝送する伝送部と、
を有し、
前記調整部は、前記アンプ部が動作を開始した後の初期期間に前記第1信号線と前記第2信号線の間を所定の低インピーダンスとし、前記初期期間の経過後に前記第1信号線と前記第2信号線の間を前記低インピーダンスよりも高い高インピーダンスに変化させ、
前記伝送部は、前記初期期間の経過後に前記第1信号線と前記第2信号線の間が前記高インピーダンスとされた状態で前記音声信号を伝送し得る
オーディオシステム用のインピーダンス調整装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記音声信号出力装置は、前記アンプ部の動作が停止している期間には前記第1信号線及び前記第2信号線を第1電位状態とし、前記アンプ部の動作が開始することに応じて前記第1信号線及び前記第2信号線を第2電位状態に変化させ、
前記調整部は、前記第1信号線及び前記第2信号線が前記第2電位状態に変化してから所定時間後に前記第1信号線と前記第2信号線の間を前記高インピーダンスに変化させる
請求項1に記載のオーディオシステム用のインピーダンス調整装置。
【請求項3】
前記調整部は、前記音声信号出力装置に対して電源が投入されていない電源オフ期間の間、前記第1信号線と前記第2信号線との間を前記低インピーダンスで維持し、前記音声信号出力装置に電源が投入された場合に、前記第1信号線と前記第2信号線との間を前記低インピーダンスで維持した後、前記初期期間の経過後に前記高インピーダンスに切り替える
請求項1又は請求項2に記載のオーディオシステム用のインピーダンス調整装置。
【請求項4】
前記調整部は、前記音声信号出力装置に対して電源が投入されない電源オフ期間の間、前記第1信号線と前記第2信号線の間を前記低インピーダンスよりも高いインピーダンスとし、前記音声信号出力装置に電源が投入された場合に、前記第1信号線と前記第2信号線との間を前記低インピーダンスで維持した後、前記初期期間の経過後に前記高インピーダンスに切り替える
請求項1又は請求項2に記載のオーディオシステム用のインピーダンス調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、オーディオシステム用のインピーダンス調整装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるオーディオシステムは、ヘッドユニットに音源部やBTL増幅器が設けられている。このオーディオシステムでは、音源部で生成されたオーディオ信号をBTL増幅器によって増幅して出力し、その信号がスピーカに入力されることによりスピーカから音声が出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-12370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的なオーディオシステムとして図5のような構成が広く知られている。図5のオーディオシステムは、車載デッキや車載ナビゲーションシステムなどの音声信号出力装置からスピーカに対して音声信号を与え、その音声信号に応じた音声をスピーカから発するように構成される。このようなシステムでは、例えばインピーダンスが2Ω~8Ω程度のスピーカに対して音声信号を与えることを想定しているため、アンプ部からの音声出力は出力先が低インピーダンスであることを前提としてなされる。
【0005】
一方、オーディオシステムは、音声信号出力装置とは別で外部アンプを設けることが望まれる場合もあり、このような要求に応える構成としては、図6のように、音声信号出力装置とスピーカの間にアンプ機能を有する中間機器を設ける構成が考えられる。図6のオーディオシステムは、中間機器として変換装置とアンプ装置(外部アンプ装置)とを備えており、変換装置は、音声信号出力装置から出力された音声信号のレベルを落とすように変換を行い、変換後の信号をアンプ装置に与える。アンプ装置は、変換装置から与えられる変換後の音声信号を増幅してスピーカに出力する。なお、図6の例はあくまで一例であり、このような例以外でも、音声信号出力装置と外部アンプ装置を新たに組み合わせてオーディオシステムを構築する場面があり得る。一例としては、純正の外部アンプ装置が搭載された車両に対し、非純正の音声信号出力装置を新たに組み合わせてオーディオシステムを構築する場合などがあり得る。
【0006】
しかしながら、音声信号出力装置と外部アンプ装置を組み合わせてオーディオシステムを構築する場合、音声信号出力装置によっては、自身が備えるアンプ部からの出力先が高インピーダンス状態であると、アンプ部から音声信号が適切に出力されない機器もある。音声信号出力装置がこのような機器であると、新たな組み合わせでオーディオシステムを構築しても、アンプ部からの出力先が高インピーダンス状態であることを原因として音声信号出力装置から適切に音声信号が出力されず、スピーカから正常に音が出ない事態が生じる。
【0007】
本願の発明者は、このような問題を解消する方法として、アンプ部からの出力経路を常に低インピーダンスにする方法を想定した。図7の構成はその一例であり、図6の例に対して上記解決策を適用したものである。図7の構成では、アンプ部からの出力経路に低インピーダンスの部品(例えば抵抗値が低い抵抗素子)が常時接続されており、このような低インピーダンス部品の存在により、アンプ部の出力先が低インピーダンスであることを音声信号出力装置に認識させることができる。しかし、図7の構成は、アンプ部の動作中に抵抗値の低い抵抗素子が常に導通状態となってしまうため、消費電流の増大が避けられず、発熱が生じやすいという問題がある。
【0008】
本開示の目的の一つは、音声信号出力装置から出力される音声信号を伝達することができ且つ音声信号の出力先を低インピーダンス状態にすることができる装置を、消費電流を抑制し得る形で実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一つであるオーディオシステム用のインピーダンス調整装置は、
アンプ部を備えた音声信号出力装置から第1信号線及び第2信号線を備えた信号伝送路を介して音声信号が伝送されるオーディオシステムに用いられ、
前記第1信号線と前記第2信号線の間のインピーダンスを調整する調整部と、
前記第1信号線及び前記第2信号線を介して入力される前記音声信号を伝送する伝送部と、
を有し、
前記調整部は、前記アンプ部が動作を開始した後の初期期間に前記第1信号線と前記第2信号線の間を所定の低インピーダンスとし、前記初期期間の経過後に前記第1信号線と前記第2信号線の間を前記低インピーダンスよりも高い高インピーダンスに変化させ、
前記伝送部は、前記初期期間の経過後に前記第1信号線と前記第2信号線の間が前記高インピーダンスとされた状態で前記音声信号を伝送し得る。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る技術によれば、音声信号出力装置から出力される音声信号を伝達することができ且つ音声信号の出力先を低インピーダンス状態にすることができる装置を、消費電流を抑制し得る形で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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