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公開番号2025011421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113526
出願日2023-07-11
発明の名称シールドコネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 24/38 20110101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】シールド端子によるハウジングへの傷付けを防止する。
【解決手段】第1シールドコネクタは、第1内導体21と第1誘電体22と第1外導体23とを有するシールド端子20と、後方からシールド端子20が挿入されるハウジング11と、を備え、第1外導体23は、金属板材25からなり、軸線を前後方向に向けた前側筒状部材24と後側筒状部材50を前後方向に連ねて構成され、前側筒状部材24には、片持ち状に延出し、且つ径方向外方へ突出するように屈曲した形状をなし、前面が剪断面25S,25R以外の面のみから構成された誤挿入防止部35が一体に形成され、後側筒状部材50には、誤挿入防止部35の延出端部35Eを支持する支持部55が形成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
内導体と誘電体と外導体とを有するシールド端子と、
後方から前記シールド端子が挿入されるハウジングと、を備え、
前記外導体は、金属板材からなり、軸線を前後方向に向けた2つの筒状部材を前後方向に連ねて構成され、
前記2つの筒状部材のうち一方の前記筒状部材には、片持ち状に延出し、且つ径方向外方へ突出するように屈曲した形状をなし、前面が剪断面以外の面のみから構成された誤挿入防止部が一体に形成され、
前記2つの筒状部材のうち他方の前記筒状部材には、前記誤挿入防止部の延出端部を支持する支持部が形成されているシールドコネクタ。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記一方の筒状部材の後端部が、前記他方の筒状部材の前端部に外嵌され、
前記誤挿入防止部が、後方へ片持ち状に延出し、且つV字形に屈曲した形状をなし、
前記誤挿入防止部の前記延出端部が、前記他方の筒状部材の外周面によって支持されている請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記2つの筒状部材が、前記2つの筒状部材の端部同士を同軸状に嵌合させた状態でスポット溶接部において固着されており、
前記一方の筒状部材の前記端部に、前後方向に延びる一対のスリットが形成され、
前記誤挿入防止部が、前記一方の筒状部材のうち前記一対のスリットによって区画された部位からなる請求項1又は請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項4】
前記一方の筒状部材の端部が、前記他方の筒状部材の端部に外嵌されており、
前記一方の筒状部材の前記端部に、前後方向に延びる一対のスリットが形成され、
前記誤挿入防止部が、前記一方の筒状部材のうち前記一対のスリットによって区画された部位からなり、
前記他方の筒状部材の前記端部が、前記一対のスリットの間に形成された開口部の少なくとも一部を閉塞している請求項1又は請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項5】
前記外導体の外周面のうち、前記外導体の軸線に関して前記誤挿入防止部とは反対の領域には、径方向外方へ突出した形状のがた詰め突起が形成されている請求項1又は請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項6】
前記シールド端子の外周面のうち前記誤挿入防止部よりも後方の位置には、係止部が形成され、
前記ハウジング内には、前記係止部に係止することによって、挿入状態の前記シールド端子を抜止めするランスが形成され、
前記誤挿入防止部が、周方向において前記ランスとは異なる領域に配置されている請求項1又は請求項2に記載のシールドコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シールドコネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シールド電線の端末部に接続した端子金具と、端子金具が挿入される合成樹脂製のハウジングとを備えたコネクタが開示されている。端子金具は、内導体と、内導体が収容される誘電体と、誘電体を包囲する外導体とを備えている。端子金具は円柱形をなすため、外導体の外周面には、径方向外方へ突出した第1のスタビライザと第2のスタビライザが形成されている。ハウジングに対する端子金具の挿入姿勢が適正である場合は、第1のスタビライザと第2のスタビライザがハウジングの第1の案内溝と第2の案内溝に挿入される。挿入された端子金具は、ランスに対して第2のスタビライザが係止することによって抜止状態に保持される。ハウジングへの端子金具の挿入姿勢が不正である場合は、第1のスタビライザの前端面と第2のスタビライザの前端面がハウジングの後面に突き当たることによって、端子金具の不正な姿勢での挿入が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-114489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外導体は、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工等を施すことによって成形されたものである。第1のスタビライザと第2のスタビライザは、金属板材の一部を軸線方向の折り目に沿って曲げ加工した部位である。第1のスタビライザの前端面には、金属板材を打ち抜いたときの剪断面が露出している。そのため、第1のスタビライザの前端面がハウジングの後面に突き当たったときに、第1のスタビライザの剪断面のエッジがハウジングの後面に食い込むおそれがある。
【0005】
本開示のシールドコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド端子によるハウジングへの傷付けを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシールドコネクタは、
内導体と誘電体と外導体とを有するシールド端子と、
後方から前記シールド端子が挿入されるハウジングと、を備え、
前記外導体は、金属板材からなり、軸線を前後方向に向けた2つの筒状部材を前後方向に連ねて構成され、
前記2つの筒状部材のうち一方の前記筒状部材には、片持ち状に延出し、且つ径方向外方へ突出するように屈曲した形状をなし、前面が剪断面以外の面のみから構成された誤挿入防止部が一体に形成され、
前記2つの筒状部材のうち他方の前記筒状部材には、前記誤挿入防止部の延出端部を支持する支持部が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のシールドコネクタによれば、シールド端子によるハウジングへの傷付けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1のシールドコネクタにおいてシールド端子をハウジングに挿入した状態を斜め上前方から視た斜視図である。
図2は、シールド端子を斜め下前方から視た斜視図である。
図3は、シールド端子の正面図である。
図4は、シールド端子の平面図である。
図5は、シールド端子の底面図である。
図6は、ハウジングにシールド端子を挿入した状態をあらわす側断面図である。
図7は、誤挿入防止部がハウジングの後面に突き当たった状態をあらわす部分拡大断面図である。
図8は、ハウジングに対してシールド端子が適正な姿勢で挿入された状態をあらわす模式的背面図である。
図9は、ハウジングに対してシールド端子が不正な姿勢で挿入された状態をあらわす模式的背面図である。
図10は、シールド端子と相手側端子とを接続した状態をあらわす側断面図である。
図11は、シールド端子と相手側端子とを接続した状態をあらわす正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の実施形態を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
本開示のシールドコネクタは、
(1)内導体と誘電体と外導体とを有するシールド端子と、後方から前記シールド端子が挿入されるハウジングと、を備え、前記外導体は、金属板材からなり、軸線を前後方向に向けた2つの筒状部材を前後方向に連ねて構成され、前記2つの筒状部材のうち一方の前記筒状部材には、片持ち状に延出し、且つ径方向外方へ突出するように屈曲した形状をなし、前面が剪断面以外の面のみから構成された誤挿入防止部が一体に形成され、前記2つの筒状部材のうち他方の前記筒状部材には、前記誤挿入防止部の延出端部を支持する支持部が形成されている。この構成によれば、ハウジングに対するシールド端子の挿入姿勢が不正な姿勢である場合は、誤挿入防止部の前面がハウジングの後面に突き当たる。ここで、誤挿入防止部の前面は剪断面以外の面のみで構成されているので、ハウジングの後面には、誤挿入防止部の剪断面は接触しない。したがって、ハウジングの後面が誤挿入防止部の剪断面によって傷付けられることを防止できる。
【0010】
(2)(1)において、前記一方の筒状部材の後端部が、前記他方の筒状部材の前端部に外嵌され、前記誤挿入防止部が、後方へ片持ち状に延出し、且つV字形に屈曲した形状をなし、前記誤挿入防止部の前記延出端部が、前記他方の筒状部材の外周面によって支持されていることが好ましい。この構成によれば、誤挿入防止部がハウジングの後面に突き当たり、ハウジング側から誤挿入防止部に対して後向きの反力が作用すると、誤挿入防止部がその前端を支点として径方向内側へ変位しようとするので、誤挿入防止部の延出端部が他方の筒状部材の外周面に対して食い込むように当接する。したがって、ハウジング側からの反力に起因する誤挿入防止部の変形を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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