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公開番号
2025001868
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101600
出願日
2023-06-21
発明の名称
開閉器
出願人
株式会社東光高岳
代理人
個人
主分類
H01H
31/02 20060101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】固定電極において健全な接点部を確保することができる開閉器を提供する。
【解決手段】固定電極と、前記固定電極に対して移動可能な可動電極とを備え、前記固定電極に前記可動電極が接触している接点投入状態と、前記固定電極と前記可動電極とが接触していない接点遮断状態と、を前記可動電極の移動を制御することで切り替える開閉器であって、前記固定電極は、第1接点部と、前記第1接点部とは異なる第2接点部と、を備え、前記接点遮断状態から前記接点投入状態に切り替わる際には、前記可動電極は、前記第2接点部よりも先に前記第1接点部に接触し、前記第1接点部に接触した状態で前記第2接点部に接触し、前記接点投入状態から前記接点遮断状態に切り替わる際には、前記可動電極は、前記第2接点部から先に離間し、その後に前記第1接点部から離間する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
固定電極と、前記固定電極に対して移動可能な可動電極とを備え、前記固定電極に前記可動電極が接触している接点投入状態と、前記固定電極と前記可動電極とが接触していない接点遮断状態と、を前記可動電極の移動を制御することで切り替える開閉器であって、
前記固定電極は、
第1接点部と、
前記第1接点部とは異なる第2接点部と、を備え、
前記接点遮断状態から前記接点投入状態に切り替わる際には、前記可動電極は、前記第2接点部よりも先に前記第1接点部に接触し、前記第1接点部に接触した状態で前記第2接点部に接触し、
前記接点投入状態から前記接点遮断状態に切り替わる際には、前記可動電極は、前記第2接点部から先に離間し、その後に前記第1接点部から離間する、開閉器。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記固定電極は、一対の固定接触子を備え、
一対の前記固定接触子は、それぞれ前記第1接点部と前記第2接点部とを備え、
前記可動電極が一対の前記固定接触子の間に挿入されることで前記接点投入状態となり、前記可動電極が一対の前記固定接触子の間から離間することで前記接点遮断状態となる、
請求項1に記載の開閉器。
【請求項3】
前記第1接点部と前記第2接点部とは、前記可動電極が一対の前記固定接触子の間に挿入される際の挿入方向に沿って設けられ、
前記第1接点部は、前記第2接点部よりも前記挿入方向の上流側に設けられている、
請求項2に記載の開閉器。
【請求項4】
固定電極と、前記固定電極に対して移動可能な可動電極とを備え、前記固定電極に向けて前記可動電極を移動させて前記固定電極の接点部に前記可動電極を接触させる投入動作と、前記可動電極が前記接点部に接触している状態から前記可動電極を前記接点部から離間させる遮断動作とを行う開閉器であって、
前記接点部は、
第1接点部と、
前記第1接点部とは異なる第2接点部と、を備え、
前記第1接点部及び前記第2接点部は、前記固定電極において、前記固定電極への接触方向に沿って設けられ、
前記第1接点部は、前記第2接点部よりも、前記投入動作時の前記接触方向の上流側に設けられている、開閉器。
【請求項5】
前記固定電極は、一対の固定接触子を備え、
前記投入動作において、前記可動電極が一対の前記固定接触子の間に挿入され、
前記遮断動作において、前記可動電極が一対の前記固定接触子の間から離間され、
一対の前記固定接触子のそれぞれには、前記可動電極の挿入方向に沿って前記第1接点部と前記第2接点部とが設けられ、
前記第1接点部は、前記第2接点部よりも前記挿入方向の上流側に設けられている、
請求項4に記載の開閉器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、開閉器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
固定電極と、この固定電極に対して移動可能な可動電極とを備える開閉器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この開閉器は、固定電極の接点部と可動電極とが接触している接点投入状態と、固定電極の接点部と可動電極とが接触していない接点遮断状態と、を可動電極の移動を制御することで切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-170973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接点遮断状態から接点投入状態に切り替えたり、接点投入状態から接点遮断状態に切り替えたりする際には、固定電極の接点部と可動電極との間でアーク放電が発生する場合がる。このアーク放電によって、接点部が溶損して接点部の表面が荒れてしまう、いわゆる接点荒れが発生する場合がある。ここで、固定電極の接点部が一箇所のみである場合には、接点部の接点荒れによって健全な接点部を確保することができない場合がある。
【0005】
本開示は、固定電極において健全な接点部を確保することができる開閉器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様は、固定電極と、前記固定電極に対して移動可能な可動電極とを備え、前記固定電極に前記可動電極が接触している接点投入状態と、前記固定電極と前記可動電極とが接触していない接点遮断状態と、を前記可動電極の移動を制御することで切り替える開閉器であって、前記固定電極は、第1接点部と、前記第1接点部とは異なる第2接点部と、を備え、前記接点遮断状態から前記接点投入状態に切り替わる際には、前記可動電極は、前記第2接点部よりも先に前記第1接点部に接触し、前記第1接点部に接触した状態で前記第2接点部に接触し、前記接点投入状態から前記接点遮断状態に切り替わる際には、前記可動電極は、前記第2接点部から先に離間し、その後に前記第1接点部から離間する。
【0007】
本開示の第2態様は、固定電極と、前記固定電極に対して移動可能な可動電極とを備え、前記固定電極に向けて前記可動電極を移動させて前記固定電極の接点部に前記可動電極を接触させる投入動作と、前記可動電極が前記接点部に接触している状態から前記可動電極を前記接点部から離間させる遮断動作とを行う開閉器であって、前記接点部は、第1接点部と、前記第1接点部とは異なる第2接点部と、を備え、前記第1接点部及び前記第2接点部は、前記固定電極において、前記固定電極への接触方向に沿って設けられ、前記第1接点部は、前記第2接点部よりも、前記投入動作時の前記接触方向の上流側に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る開閉器の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係る開閉器の内部の主要な構成を説明する図である。
本実施形態に係る固定電極の斜視図である。
本実施形態に係る固定電極をX方向から見た図である。
本実施形態に係る回転機構の概略構成図である。
本実施形態に係る接点投入状態を示す図である。
本実施形態に係る回転機構の動作を説明する図である。
本実施形態に係る機構遮断状態を説明する図である。
本実施形態に係る接点遮断状態を示す図である。
本実施形態に係る接点投入状態のときの接点部の様子の模式図である。
本実施形態に係る半投入状態を示す模式図である。
本実施形態に係る第一接点部離間状態を示す模式図である。
本実施形態に係る固定電極の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きく又は強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現しており、実際の製品と寸法、形状が異なっている場合がある。
【0010】
図面において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する場合がある。XYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面における一方向をX方向と表記し、X方向に直交する方向をY方向と表記する。また、XZ平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+(プラス)方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-(マイナス)方向であるとして説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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