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公開番号2025011348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113376
出願日2023-07-11
発明の名称バンド及び時計
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類A44C 5/00 20060101AFI20250117BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】樹脂製のバンドを本体ケースに強固に固定する。
【解決手段】バンド2は、時計100等の本体ケース10に取り付けられるバンド2であって、バンド本体20とインサート部品3とを備えている。バンド本体20は、例えばフッ素ラバー等の比較的軟質の樹脂材料により形成されており、バンド本体20における本体ケース10に対する取付け側には金属材料等で形成されたインサート部品3が配置されている。そして、インサート部品3は、バンド本体20の樹脂材料によって全体が覆われている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
本体ケースに取り付けられるバンドであって、
樹脂材料により形成されたバンド本体と、
前記バンド本体における前記本体ケースに対する取付け側に配置されたインサート部品と、
を備え、
前記インサート部品は、前記バンド本体の樹脂材料によって全体が覆われている、
ことを特徴とするバンド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記インサート部品は、インサート成形時に前記バンド本体の樹脂材料が充填される第1の孔部が複数形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のバンド。
【請求項3】
前記インサート部品の前記第1の孔部は、前記バンドを平面視した場合に、前記バンドの長手方向の長さよりも前記バンドの幅方向の長さが長い長孔である、
ことを特徴とする請求項2に記載のバンド。
【請求項4】
前記インサート部品は、本体と連結部とを含み、
前記本体は、前記バンドの長手方向よりも前記バンドの幅方向に長い部品である、
ことを特徴とする請求項2に記載のバンド。
【請求項5】
前記インサート部品の前記第1の孔部は、前記バンドを平面視した場合に、前記バンドの幅方向の長さよりも前記バンドの長手方向の長さが長い長孔である、
ことを特徴とする請求項2に記載のバンド。
【請求項6】
前記インサート部品は、本体と連結部とを含み、
前記本体は、前記バンドの長手方向よりも前記バンドの幅方向に長い部品である、
ことを特徴とする請求項5に記載のバンド。
【請求項7】
前記インサート部品は、前記バンドを側面から見た場合に、第2の孔部が形成されており、
前記第2の孔部は、前記本体の幅方向に貫通している、
ことを特徴とする請求項6に記載のバンド。
【請求項8】
前記インサート部品の前記第1の孔部は、前記第1の孔部の長手方向が、前記バンドの長手方向に対して傾斜するように形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のバンド。
【請求項9】
前記インサート部品は、格子状の中空構造部を有し、
前記中空構造部はインサート成形時に前記バンド本体の樹脂材料が充填される前記第1の孔部を含んでいる、
ことを特徴とする請求項2に記載のバンド。
【請求項10】
前記中空構造部はインサート成形時に前記バンド本体の樹脂材料が充填される前記第1の孔部、第2の孔部及び第3の孔部を含み、
前記インサート部品の前記第1の孔部は、前記バンドを平面視した場合に視認できる複数の孔部であり、
前記インサート部品の前記第2の孔部は、前記バンドを一方の側面から見た場合に視認できる複数の孔部であり、
前記インサート部品の前記第3の孔部は、前記バンドを前記一方の側面と直交する他方の側面から見た場合に視認できる複数の孔部である、
ことを特徴とする請求項9に記載のバンド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バンド及び時計に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、腕時計等に取り付けられるバンドとして各種樹脂材料により成型される樹脂製のバンドが広く用いられている。バンドにおいては、時計等の本体ケースに取り付けられる取付け部分(連結部分)に大きな負担がかかる。このため、樹脂製のバンドの場合、取付け部分(連結部分)を補強しなければ、安定した品質で強固に本体ケースに固定することが難しい。
【0003】
この点、例えば特許文献1には、樹脂製(特許文献1では「ウレタン製」)の時計バンドの一端に、樹脂材料より硬い材料で形成された先かん部材をインサートすることにより、本体ケースへの取付け部分(特許文献1において「先かん部分」)を薄肉としつつ、強度を持たせることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭63-140212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように各種樹脂で形成されたバンドの本体部の端部に、樹脂材料より硬い材料で形成された部品(「インサート部品」とする)等をインサートする場合、インサート部品とバンドの本体部を構成する樹脂材料とを強固に接合させることが必要である。
しかしながら、樹脂材料より硬い材料で形成されたインサート部品と樹脂材料との接着性は悪く、強固に接合させることが困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、本体ケースに強固に固定することのできる樹脂製のバンドを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明に係るバンドは、
本体ケースに取り付けられるバンドであって、
樹脂材料により形成されたバンド本体と、
前記バンド本体における前記本体ケースに対する取付け側に配置されたインサート部品と、
を備え、
前記インサート部品は、前記バンド本体の樹脂材料によって全体が覆われていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、樹脂製のバンドを本体ケースに強固に固定することができるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る時計の模式的な平面図である。
第1実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの表面側から見た要部平面図である。
第1実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの裏面側から見た要部平面図である。
第1実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺の要部側面図である。
第1実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの表面側から見た要部斜視図である。
図2において一点鎖線で囲んで示すVI部分の拡大図である。
図4において一点鎖線で囲んで示すVII部分の拡大図である。
図5において一点鎖線で囲んで示すVIII部分の拡大図である。
第2実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの表面側から見た要部平面図である。
第2実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの裏面側から見た要部平面図である。
第2実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺の要部側面図である。
図9において一点鎖線で囲んで示すXII部分の拡大図である。
図11において一点鎖線で囲んで示すXIII部分の拡大図である。
第3実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの表面側から見た要部平面図である。
第3実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの裏面側から見た要部平面図である。
第3実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺の要部側面図である。
第3実施形態に係るバンドの本体ケースへの取り付け部分周辺をバンドの表面側から見た要部斜視図である。
図14において一点鎖線で囲んで示すXVIII部分の拡大図である。
図16において一点鎖線で囲んで示すIXX部分の拡大図である。
図17において一点鎖線で囲んで示すXX部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
図1から図8を参照しつつ、本発明に係るバンド及び時計の第1実施形態について説明する。
なお、以下に述べる第1実施形態では、バンドが腕に装着される腕時計(以下において「時計100」とする)に設けられるバンドである場合を例として説明する。また、以下の第1実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の第1実施形態及び図示例に限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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