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公開番号
2025010977
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023113322
出願日
2023-07-10
発明の名称
船舶推進システムおよび船舶
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
主分類
B63B
39/00 20060101AFI20250116BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船速が過度に小さくなるのを防止することが可能な船舶推進システムを提供する。
【解決手段】この船舶推進システム100は、波浪時において、船速Vの上下動に関する情報に基づいて、船速Vを調整する波浪時船速制御を行う制御部14を備える。そして、制御部14は、波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて、船速Vが予め設定された所定の最低船速V0以上になるように波浪時船速制御を行うように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
船体に設けられた推進機と、
船速を調整するように前記推進機の駆動を制御するように構成されており、波浪時において、前記船体の上下動に関する情報に基づいて、前記船速を調整する波浪時船速制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が予め設定された所定の最低船速以上になるように前記波浪時船速制御を行うように構成されている、船舶推進システム。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が、前記船体が滑走可能な最小速度以上に設定された前記最低船速以上になるように前記波浪時船速制御を行うように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が前記最低船速となった場合に、前記船速が前記最低船速となったことを、操船者に報知する報知制御を行うように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が前記最低船速よりも所定量だけ大きい予め設定された所定の船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように前記波浪時船速制御を行うように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項5】
前記制御部は、
前記船体の上下動に関する情報を所定の期間で平均化処理した値に基づいて、前記波浪時船速制御を行うように構成されており、
前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が前記船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように、前記平均化処理する所定の期間を小さくするように構成されている、請求項4に記載の船舶推進システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が所定の第1船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように、前記平均化処理する所定の期間を第1期間にするとともに、前記船速が前記第1船速閾値以下になった後に前記第1船速閾値よりも大きい所定の第2船速閾値以上になった場合に、前記平均化処理する所定の期間を前記第1期間よりも大きい第2期間にするように構成されている、請求項5に記載の船舶推進システム。
【請求項7】
前記制御部は、
前記船体の上下動に関する情報を所定の期間で平均化処理した値に基づいて、前記波浪時船速制御を行うように構成されており、
前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が前記船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように、前記船体の上下動に関する情報のうちの最新値の重み付けが前記船体の上下動に関する情報のうちの最新値以外の重み付けと比較して大きくなるように、前記船体の上下動に関する情報の重み付けを調整するための重み付け係数を変更するように構成されている、請求項4に記載の船舶推進システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が所定の第1船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように、前記船体の上下動に関する情報のうちの最新値の重み付けが前記船体の上下動に関する情報のうちの最新値以外の重み付けと比較して大きくなるように、前記重み付け係数を第1重み付け値にするとともに、前記船速が前記第1船速閾値以下になった後に前記第1船速閾値よりも大きい所定の第2船速閾値以上になった場合に、前記船体の上下動に関する情報のうちの最新値の重み付けが前記船速が前記第1船速閾値以下の場合と比較して小さくなるように、前記重み付け係数を第2重み付け値に変更するように構成されている、請求項7に記載の船舶推進システム。
【請求項9】
前記制御部は、
前記船体の上下動に関する情報を所定の期間で平均化処理した値に基づいて、前記波浪時船速制御を行うように構成されており、
前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が前記船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように、前記平均化処理する母数を小さくするように構成されている、請求項4に記載の船舶推進システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて、前記船速が所定の第1船速閾値以下になった場合に、前記船速の変化が大きくなるように、前記平均化処理する母数を第1母数値にするとともに、前記船速が前記第1船速閾値以下になった後に前記第1船速閾値よりも大きい所定の第2船速閾値以上になった場合に、前記平均化処理する母数を前記第1母数値よりも大きい第2母数値にするように構成されている、請求項9に記載の船舶推進システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、船舶推進システムおよび船舶に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、波浪時において、船体の上下動に関する情報に基づいて、船速を調整する制御を行う船舶推進システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、波浪時において、船体の上下動に関する情報に基づいて、船速を調整する制御を行う船舶の運航制御装置(船舶推進システム)が記載されている。上記特許文献1に記載の船舶の運航制御装置は、航海中に船体が受ける衝撃度を、船体の上下方向等の加速度を検出する加速度検出器で検出し、加速度検出器で検出された船体の上下方向等の加速度が予め設定された設定限度値を超えた場合に、船体を減速する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-211190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の船舶の運航制御装置は、加速度検出器で検出された船体の上下方向等の加速度が予め設定された設定限度値を超えた場合に、船体を減速するので、船体が比較的大きな波を連続的に乗り越える場合に、船体が減速され続けて、船速が過度に小さくなってしまう場合がある。船速が過度に小さくなった場合、たとえば、船体が滑走できなくなったり、船体が殆ど前進できなくなる場合がある。このため、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船速が過度に小さくなるのを防止することが可能な船舶推進システムおよび船舶が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船速が過度に小さくなるのを防止することが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による船舶推進システムは、船体に設けられた推進機と、船速を調整するように推進機の駆動を制御するように構成されており、波浪時において、船体の上下動に関する情報に基づいて、船速を調整する波浪時船速制御を行う制御部と、を備え、制御部は、船速が予め設定された所定の最低船速以上になるように波浪時船速制御を行うように構成されている。
【0008】
この発明の第1の局面による船舶推進システムでは、上記のように、制御部は、波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて、船速が予め設定された所定の最低船速以上になるように波浪時船速制御を行うように構成されている。これにより、波浪時船速制御モードにおいて、船速を予め設定された所定の最低船速以上の状態に維持しながら波浪時船速制御を行うことができる。その結果、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船速が過度に小さくなるのを防止することができる。なお、本願明細書では、「船速」は、船速を推進機の駆動源(エンジン等)の回転数に置き換えたもの、全球衛星測位システムや船舶に設けられたセンサー(対水速度センサー等)を用いて推定される船速、等を含む広い概念である。
【0009】
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、制御部は、波浪時船速制御モードにおいて、船速が、船体が滑走可能な最小速度以上に設定された最低船速以上になるように波浪時船速制御を行うように構成されている。このように構成すれば、波浪時船速制御モードにおいて、船速を船体が滑走可能な最小速度以上の状態に維持しながら波浪時船速制御を行うことができる。その結果、波浪時船速制御モードにおいて、船体が滑走することによって船体が水から受ける抵抗が小さな状態が維持されるので、波浪時船速制御が行われる間の燃費を向上させることができる。また、波浪時船速制御モードにおいて、船体が非滑走状態と滑走状態との間で変化しないので、船体が非滑走状態から滑走状態になる際の船首の上昇に伴って操船者の視界が狭まるのを抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、制御部は、波浪時船速制御モードにおいて、船速が最低船速となった場合に、船速が最低船速となったことを、操船者に報知する報知制御を行うように構成されている。このように構成すれば、波浪時船速制御モードにおいて、船速が最低船速となった場合に、船速が最低船速となったことを操船者に認識させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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