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公開番号
2025010517
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-21
出願番号
2024108634
出願日
2024-07-05
発明の名称
有機化合物、発光デバイス、発光装置、電子機器、および照明装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
C07F
7/10 20060101AFI20250110BHJP(有機化学)
要約
【課題】耐熱性の高い有機化合物を提供する。
【解決手段】一般式(G1)で表される有機化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025010517000058.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">69</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">167</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、Qは炭素またはケイ素を表し、R
1
、R
2
はアルキル基、アリール基等、nは1乃至3の整数を表す。α
1
乃至α
4
は、フェニレン基等を表す。R
15
、R
25
、R
31
の少なくともいずれか一、およびR
45
、R
55
、R
61
の少なくともいずれか一は、単結合を表し、その他はH、アルキル基等を表し、R
11
~R
14
、R
21
~R
24
、R
32
~R
35
、R
41
~R
45
、R
51
~R
55
、R
61
~R
65
はH、アルキル基等を表す。)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(G1)で表される有機化合物。
JPEG
2025010517000055.jpg
70
167
(一般式(G1)中、Qは炭素またはケイ素を表し、R
1
およびR
2
は各々独立に炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至8のシクロアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基を表し、nは1乃至3の整数を表し、α
1
乃至α
4
は各々独立に、置換もしくは無置換のフェニレン基又は置換もしくは無置換のビフェニレン基を表し、R
15、
R
25
、R
31
、R
45
、R
55
およびR
61
の少なくともいずれか一は、単結合を表し、その他は各々独立に水素、炭素数1乃至6のアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基を表し、R
11
乃至R
14
、R
21
乃至R
24
、R
32
乃至R
35
、R
41
乃至R
44
、R
51
乃至R
54
、およびR
62
乃至R
65
は各々独立に水素、炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至8のシクロアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基を表す。ただし、R
15
が単結合の場合、R
15
はα
2
と結合して環を形成する。R
45
が単結合の場合、R
45
はα
4
と結合して環を形成する。また、R
25
およびR
31
の両方が単結合の場合、R
25
およびR
31
は互いに結合して環を形成する。R
55
およびR
61
の両方が単結合の場合、R
55
およびR
61
は互いに結合して環を形成する。また、R
25
およびR
31
の一方が単結合であって、他方が水素、炭素数1乃至6のアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基である場合、α
2
は置換または無置換のビフェニレン基であって、R
25
およびR
31
の一方はα
2
と結合して環を形成する。R
55
およびR
61
の一方が単結合であって、他方が水素、炭素数1乃至6のアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基である場合、α
4
は置換または無置換のビフェニレン基であって、R
55
およびR
61
の一方はα
4
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1において、
α
1
およびα
3
は、各々独立に置換または無置換のm-フェニレン基である、有機化合物。
【請求項3】
下記一般式(G2-1)、(G1-2-2)および(G2-3)のいずれか一で表される有機化合物。
JPEG
2025010517000056.jpg
202
167
(一般式(G2-1)、(G1-2-2)および(G2-3)中、Qは炭素またはケイ素を表し、R
1
およびR
2
は各々独立に炭素数1乃至6のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数6乃至8のシクロアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基を表し、nは1乃至3の整数を表し、α
1
乃至α
4
は各々独立に、置換もしくは無置換のフェニル基または置換もしくは無置換のビフェニル基を表し、R
11
乃至R
15
、R
21
乃至R
25
、R
31
乃至R
35
、R
41
乃至R
45
、R
51
乃至R
55
、R
61
乃至R
65
、R
71
乃至R
74
、R
81
乃至R
84
、R
91
乃至R
96
およびR
101
乃至R
106
は各々独立に水素、炭素数1乃至6のアルキル基、または置換もしくは無置換の炭素数6乃至12のアリール基を表す。)
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
ガラス転移温度が100℃以上である、有機化合物。
【請求項5】
下記構造式(100)、(101)、(102)および(114)のいずれか一で表される有機化合物。
JPEG
2025010517000057.jpg
117
167
【請求項6】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極と、の間に位置し、
前記有機化合物層は、請求項1乃至請求項3および請求項5のいずれか一に記載の有機化合物を有する、発光デバイス。
【請求項7】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極と、の間に位置し、
前記有機化合物層は、有機化合物を含む複数の層から構成され、1層以上の発光層を含み、
前記有機化合物を含む複数の層のうち、前記第1の電極に接する層から少なくとも前記発光層までの各層のいずれかが、請求項1乃至請求項3および請求項5のいずれか一に記載の有機化合物を有する、発光デバイス。
【請求項8】
第1の電極と、第2の電極と、有機化合物層と、を有し、
前記有機化合物層は、前記第1の電極と、前記第2の電極と、の間に位置し、
前記有機化合物層は、有機化合物を含む複数の層から構成され、1層以上の発光層を含み、
前記発光層は、請求項1乃至請求項3および請求項5のいずれか一に記載の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記第2の有機化合物は、π電子不足型複素芳香環を有する、発光デバイス。
【請求項9】
請求項6に記載の発光デバイスと、トランジスタ、または、基板と、を有する発光装置。
【請求項10】
請求項9に記載の発光装置と、検知部、入力部、または、通信部と、を有する電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、発光デバイス、発光装置、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)を利用する発光デバイス(有機ELデバイス)の実用化が進んでいる。これら発光デバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光材料を含む有機化合物層(EL層)を挟んだものである。このデバイスに電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリアの再結合エネルギーを利用することにより、発光材料からの発光を得ることができる。
【0003】
このような発光デバイスは自発光型であるためディスプレイの画素として用いると、液晶に比べ、視認性が高く、バックライトが不要である等の利点があり、フラットパネルディスプレイに用いるデバイスとして好適である。また、このような発光デバイスを用いたディスプレイは、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
また、これらの発光デバイスは発光層を二次元に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球やLEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
このように発光デバイスを用いたディスプレイや照明装置はさまざまな電子機器に適用可能であるが、より良好な特性を有する発光デバイスを求めて研究開発が進められている。
【0006】
発光デバイスの特性を向上させる上で、発光デバイスを構成する有機化合物、金属、金属化合物などの物質に依存した問題が多く、これらを克服するために、物質開発、デバイス構造の改良等が行われている。特許文献1では、発光デバイスに用いることで、発光デバイスの発光効率を高めることのできる有機化合物の一種である正孔輸送性材料が開示されている。
【0007】
また、発光デバイスの耐熱性に関しては、発光デバイスに用いる有機化合物のガラス転移温度(T
g
)が十分高くない場合、結晶化などに起因して発光デバイスの輝度劣化が生じるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2009-298767号公報
【非特許文献】
【0009】
Nicholas J. Turro,V.Ramamurthy,J.C. Scaiano著,「MODERN MOLECULAR PHOTOCHEMISTRY OF ORGANIC MOLECULES」,UNIVERSITY SCIENCE BOOKS,2010年2月10日発行,pp.204-208
Daisaku TANAKA他,「Ultra High Efficiency Green Organic Light-Emitting Devices」,Japanese Journal of Applied Physics,Vol.46,No.1,2007,pp.L10-L12
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
有機化合物の耐熱性を向上させる方法として、分子量を大きくする方法が挙げられる。有機化合物のキャリア輸送性などへの影響を考慮すると、分子量を大きくするためにアリール基、ヘテロアリール基などの置換基の導入が考えられるが、その場合にはS
1
準位およびT
1
準位が低くなるという別の問題が生じる。
(【0011】以降は省略されています)
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