TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025002549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102793
出願日2023-06-22
発明の名称トリオキサン又はメチラールの製造方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07C 41/56 20060101AFI20241226BHJP(有機化学)
要約【課題】装置への腐食の影響が小さい、効率的なトリオキサン又はメチラールの製造方法を提供すること。
【解決手段】トリオキサン又はメチラールの製造方法であって、蒸留塔および触媒充填槽を有し、触媒(A)と酸触媒(B)の存在下、ホルムアルデヒドを反応させて、トリオキサンまたはメチラールを製造する工程を含み、触媒(A)は、酸触媒(B)と異なり、触媒(A)が、電子求引性基を有するスチレン系樹脂であり、触媒充填槽に触媒(A)が充填されており、蒸留塔のボトム液における酸触媒(B)の濃度が50~10000ppmである、トリオキサン又はメチラールの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トリオキサン又はメチラールの製造方法であって、
蒸留塔および触媒充填槽を有し、
触媒(A)と酸触媒(B)の存在下、ホルムアルデヒドを反応させて、トリオキサンまたはメチラールを製造する工程を含み、
前記触媒(A)は、前記酸触媒(B)と異なり、
前記触媒(A)が、電子求引性基を有するスチレン系樹脂であり、
前記触媒充填槽に前記触媒(A)が充填されており、
前記蒸留塔のボトム液における前記酸触媒(B)の濃度が50~10000ppmである、トリオキサン又はメチラールの製造方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記スチレン系樹脂が、陽イオン交換樹脂である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記スチレン系樹脂が、下記式(I)及び(II)で表される構成単位を含む、請求項1に記載の製造方法。
TIFF
2025002549000005.tif
165
149
(式(I)及び(II)中、


、R

及びR

は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基又はハロゲン原子であり;
Xは、電子求引性基であり、複数あるXは互いに異なってもよく;
Yは、アルキレン基、アリーレン基又は単結合であり;
aは、各々独立に1~5の整数であり;
bは、各々独立に1~4の整数である。)
【請求項4】
前記工程におけるホルムアルデヒドの反応が、連続反応である、請求項1に記載のトリオキサン又はメチラールの製造方法。
【請求項5】
前記触媒充填槽における、ホルムアルデヒドの滞留時間が、0.01~50分である、請求項1に記載のトリオキサン又はメチラールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリオキサン又はメチラールの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
トリオキサンは、ホルムアルデヒドの環状三量体であり、主にポリオキシメチレン製造の原料として使用されている。また、メチラールは、ホルムアルデヒドとメタノールを反応させて得られ、メチラールを酸化することで高濃度のホルムアルデヒドが得られる。
【0003】
トリオキサンとメチラールの製造方法は、いずれも、ホルムアルデヒドを原料として、酸触媒(例えば、硫酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、シリカアルミナ、ゼオライト、陽イオン交換樹脂等)を使用しており、共通する問題がある。
【0004】
工業的なトリオキサンの製造方法としては、硫酸を用いる方法が一般的であるが、装置等の腐食、多量の副生成物、パラホルムアルデヒドの生成等の問題がある。
【0005】
これらの問題を解決する方法として、スチレン系樹脂、特に陽イオン交換樹脂を用いる方法が提案されている。陽イオン交換樹脂を用いてホルムアルデヒドからトリオキサンを製造する方法としては、特許文献1に-SO

H基を交換基とする陽イオン交換樹脂を用いる方法が開示されている。
【0006】
また、特許文献2にトリオキサンの選択率が良好な方法として、巨大網目状陽イオン交換樹脂を用いる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特公昭40-12794号公報
特公昭64-11025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
陽イオン交換樹脂を用いてトリオキサンを製造するに際して、トリオキサンを効率良く製造するためには、ホルムアルデヒド水溶液を陽イオン交換樹脂に接触させることが好ましい。
【0009】
しかし、ホルムアルデヒド水溶液を陽イオン交換樹脂に接触させて反応を継続すると、陽イオン交換樹脂からスルホン酸基が脱離してイオン交換容量が低下し、トリオキサンの合成活性が低下するという問題がある。
【0010】
さらに、長期間反応を継続すると、陽イオン交換樹脂からスルホン酸基が脱離してプロセス系内の硫酸濃度が上昇し、装置の腐食が生じる問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
16日前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
2か月前
築野グループ株式会社
脂肪酸エステル
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
日本精化株式会社
ホスホコリン誘導体の製造方法
3か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン吸着剤の製造方法
3か月前
田岡化学工業株式会社
多環芳香族化合物の製造方法
22日前
学校法人近畿大学
アミロイド線維検出プローブ
1か月前
株式会社トクヤマ
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
24日前
三菱ケミカル株式会社
アセトキシアリル化合物の製造方法
3か月前
個人
希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
15日前
ヤマナカヒューテック株式会社
反応生成物の製造方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
2か月前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス結合性タンパク質の精製方法
29日前
公立大学法人大阪
尿素化合物の製造方法
1日前
東亞合成株式会社
ペプチドフラグメント及びその利用
1か月前
グリーンケミカルズ株式会社
4-ヒドロキシ安息香酸組成物
17日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
22日前
サンアプロ株式会社
金属錯塩色素
1か月前
ノーベルファーマ株式会社
ヒスチジン亜鉛2水和物の製造方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
ポリシロキサン及びその製造方法
2か月前
国立大学法人富山大学
抗がん作用を有する化合物
1か月前
株式会社Kyulux
有機発光素子
17日前
ポリプラスチックス株式会社
ホルムアルデヒドの回収方法
3か月前
株式会社日本触媒
アクリル酸の製造方法
3か月前
興和株式会社
新規ニコチンアミド化合物
1か月前
東ソー株式会社
抗体結合性タンパク質固定化担体を用いた抗体精製方法
3か月前
ポリプラスチックス株式会社
ホルムアルデヒドの回収方法
3か月前
積水化学工業株式会社
オレフィン系化合物の製造装置
1日前
積水メディカル株式会社
アルギニン誘導体
2日前
学校法人日本大学
化合物、腫瘍崩壊剤及び医薬組成物
2か月前
東洋エンジニアリング株式会社
尿素の製造方法及び製造装置
2か月前
田岡化学工業株式会社
ホウ素含有多環芳香族化合物及び該化合物の製造方法
22日前
東レ株式会社
ε-カプロラクタムの製造方法およびポリアミド6の製造方法
2か月前
続きを見る