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公開番号2025011960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114437
出願日2023-07-12
発明の名称樹脂付着アルミニウム顔料、塗料、及びインキ
出願人旭化成株式会社
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C09C 1/64 20060101AFI20250117BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた意匠性を有し、優れた密着性及び耐薬品性を有する樹脂付着アルミニウム顔料を提供することを目的とする
【解決手段】アルミニウム粒子の表面が、ラジカル重合性二重結合を1個以上有する単量体/又はオリゴマーの重合体を含有する樹脂層で被覆された扁平状の樹脂付着アルミニウム顔料であって、前記樹脂付着アルミニウム顔料の任意のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が付着している、樹脂付着アルミニウム顔料。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム粒子の表面が、ラジカル重合性二重結合を1個以上有する単量体/又はオリゴマーの重合体を含有する樹脂層で被覆された扁平状の樹脂付着アルミニウム顔料であって、
前記樹脂付着アルミニウム顔料の任意のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が付着している、樹脂付着アルミニウム顔料。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
アルミニウム粒子の表面が、ラジカル重合性二重結合を1個以上有する単量体/又はオリゴマーの重合体を含有する樹脂層で被覆された扁平状の樹脂付着アルミニウム顔料であって、
前記樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が、前記エッジ部位の長さ5μmあたりに3~1000個付着している、樹脂付着アルミニウム顔料。
【請求項3】
前記樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が、前記エッジ部位の長さ5μmあたりに3~100個付着している、請求項2に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
【請求項4】
前記樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が、前記エッジ部位の長さ5μmあたりに10~100個付着している、請求項2に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
【請求項5】
前記樹脂層の平均表面粗さRaが2.0~7.0nmである、請求項2に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
【請求項6】
前記樹脂層のうち、前記樹脂付着アルミニウム顔料の断面観察によって観察される、前記樹脂層の厚みτが5nm以下である部分の割合が5%以下である、請求項2に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
【請求項7】
前記アルミニウム粒子の平均断面厚みτ’が、0.03~0.18μmであり、かつ前記アルミニウム粒子の平均粒子径d50が、5~15μmである、請求項2に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
【請求項8】
請求項2~7のいずれか一項に記載の樹脂付着アルミニウム顔料を含有する、塗料。
【請求項9】
請求項2~7のいずれか一項に記載の樹脂付着アルミニウム顔料を含有する、インキ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂付着アルミニウム顔料、並びに当該樹脂付着アルミニウム顔料を含有する塗料及びインキに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、メタリック塗料用、印刷インキ用、プラスチック練り込み用等に、メタリック感を重視する美粧効果を得る目的でアルミニウム顔料が使用されている。特に、平均粒子径が20μm以下、かつ粒子厚みが0.1μm以下の薄膜アルミニウムは意匠性に優れる。一方で、これらのアルミニウム顔料に樹脂を被覆することで、耐アルカリ性などの薬品に対する耐薬品性を改善できる。
【0003】
上述したような、アルミニウム顔料の耐アルカリ性を図る方法として、アルミニウム顔料に所定の表面処理を施す方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、アルミニウム粒子表面を被覆する被覆樹脂の表面の、面積円相当径が25nm以上の樹脂粒の総面積の割合を特定の範囲とすることにより、アルカリ等の薬品に対する耐薬品性に優れた顔料を提供できることが記載されている。しかし、アルミニウム粒子間の相互作用による凝集性や、塗料中の顔料の分散性については記載されていない。
【0004】
特許文献2には、金属顔料粒子の表面を一部残し、それ以外の金属顔料粒子の表面の所々に合成樹脂による突起物を形成することにより、ほとんど光沢度を低下させずに、塗料等のバインダー樹脂との親和性、密着性を改善し、塗膜や印刷面の耐剥離性を改善した金属顔料を提供できることが記載されている。しかし、アルカリ等の薬品に対する耐薬品性については記載されておらず、アルミニウム粒子間の相互作用による凝集性や、塗料中の顔料の分散性についても記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/047360号
特開2001-115061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような従来技術では必ずしも十分に実現できていなかった樹脂付着アルミニウム顔料を提供することを目的とし、塗料中の樹脂付着アルミニウム顔料の分散性を改善することで、優れた意匠性を有し、優れた密着性及び耐薬品性を有する樹脂付着アルミニウム顔料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ付近に樹脂粒を配置させることで、塗料分散性が改善され、意匠性に優れ、密着性及びアルカリなどの薬品に対する耐薬品性にも優れる樹脂付着アルミニウム顔料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]アルミニウム粒子の表面が、ラジカル重合性二重結合を1個以上有する単量体/又はオリゴマーの重合体を含有する樹脂層で被覆された扁平状の樹脂付着アルミニウム顔料であって、
前記樹脂付着アルミニウム顔料の任意のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が付着している、樹脂付着アルミニウム顔料。
[2]アルミニウム粒子の表面が、ラジカル重合性二重結合を1個以上有する単量体/又はオリゴマーの重合体を含有する樹脂層で被覆された扁平状の樹脂付着アルミニウム顔料であって、
前記樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が、前記エッジ部位の長さ5μmあたりに3~1000個付着している、樹脂付着アルミニウム顔料。
[3]前記樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が、前記エッジ部位の長さ5μmあたりに3~100個付着している、上記[2]に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
[4]前記樹脂付着アルミニウム顔料のエッジ部位上に、円相当径5~50nmの樹脂粒が、前記エッジ部位の長さ5μmあたりに10~100個付着している、上記[2]に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
[5]前記樹脂層の平均表面粗さRaが2.0~7.0nmである、上記[2]に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
[6]前記樹脂層のうち、前記樹脂付着アルミニウム顔料の断面観察によって観察される、前記樹脂層の厚みτが5nm以下である部分の割合が5%以下である、上記[2]に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
[7]前記アルミニウム粒子の平均断面厚みτ’が、0.03~0.18μmであり、かつ前記アルミニウム粒子の平均粒子径d50が、5~15μmである、上記[2]に記載の樹脂付着アルミニウム顔料。
[8]上記[2]~[7]のいずれか一項に記載の樹脂付着アルミニウム顔料を含有する、塗料。
[9]上記[2]~[7]のいずれか一項に記載の樹脂付着アルミニウム顔料を含有する、インキ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従来技術では必ずしも十分に実現できていなかった樹脂付着アルミニウム顔料を提供することができ、塗料中の樹脂付着アルミニウム顔料の分散性が改善され、優れた意匠性を有し、優れた密着性及び耐薬品性を有する樹脂付着アルミニウム顔料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の樹脂付着アルミニウム顔料のSEM写真の一例である。
実施例1の樹脂付着アルミニウム顔料のSEM写真の一例であり、図1のSEM写真の倍率を高くしたものである。
(a)、(b)ともに、実施例1の樹脂付着アルミニウム顔料のAFM写真の一例であり、(a)は鳥瞰図を、(b)はHeight像を表す。
実施例1の樹脂付着アルミニウム顔料の断面のTEM写真の一例である。
実施例1の樹脂付着アルミニウム顔料を用いたメタリックベース塗装板のマイクロスコープ写真の一例である。
比較例1の樹脂付着アルミニウム顔料のSEM写真の一例である。
比較例1の樹脂付着アルミニウム顔料の断面のTEM写真の一例である。
比較例1の樹脂付着アルミニウム顔料を用いたメタリックベース塗装板のマイクロスコープ写真の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施する好ましい形態の一例について説明する。ただし、下記の実施形態は本発明を説明するための例示であり、本発明は下記の実施形態に何ら限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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