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公開番号2025007801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109434
出願日2023-07-03
発明の名称RFタグ及び包装物の製造方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01Q 1/24 20060101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】磁界金属探知とX線金属探知の両方に対して検知されにくいRFタグ、及びそれを用いた、包装物の製造方法、並びに、商品流通に係る方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基材と、前記基材上に配設されたアンテナ部と、前記基材上に配設され、前記アンテナ部と電気的に接合された半導体素子と、を備え、前記アンテナ部が、0.25μm以上200μm以下の線幅を有する金属細線により構成され、前記アンテナ部の導電率が、4.2×10²S/m以上4.2×10⁶S/m以下である、RFタグ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
基材と、
前記基材上に配設されたアンテナ部と、
前記基材上に配設され、前記アンテナ部と電気的に接合された半導体素子と、を備え、
前記アンテナ部が、０．２５μｍ以上２００μｍ以下の線幅を有する金属細線により構成され、
前記アンテナ部の導電率が、４．２×１０
2
Ｓ／ｍ以上４．２×１０
6
Ｓ／ｍ以下である、
ＲＦタグ。
続きを表示（約 870 文字）【請求項２】
前記金属細線が、銅、アルミ、銀、金、及び亜鉛から選ばれる少なくとも一種以上の金属を含む、
請求項１に記載のＲＦタグ。
【請求項３】
前記金属細線が、メッシュパターンを構成する、
請求項１に記載のＲＦタグ。
【請求項４】
前記金属細線のピッチが１．０μｍ以上３００μｍ以下である、
請求項１に記載のＲＦタグ。
【請求項５】
請求項１～４のいずれか１項に記載のＲＦタグが付された、内容物が封入された包装物に対して、金属探知検査を行う工程を有する、
包装物の製造方法。
【請求項６】
前記金属探知検査を行う工程の前に、
包装材に前記ＲＦタグを付す工程と、
前記ＲＦタグが付された前記包装材に、前記内容物を封入して前記包装物を得る工程と、をさらに有する、
請求項５に記載の包装物の製造方法。
【請求項７】
前記内容物が、経口品である、
請求項６に記載の包装物の製造方法。
【請求項８】
前記金属探知検査を行う工程の前に、
包装材に前記内容物を封入して前記包装物を得る工程と、
前記包装物に前記ＲＦタグを付す工程と、をさらに有する、
請求項５に記載の包装物の製造方法。
【請求項９】
請求項１～４のいずれか１項に記載のＲＦタグが付され、内容物が封入された包装物に対する金属探知の検査結果を取得する工程と、
前記包装物に付された前記ＲＦタグのＩＣ情報を取得する工程と、
前記検査結果と前記ＩＣ情報とを対応付けて記録する工程と、を有する、
方法。
【請求項１０】
請求項１～４のいずれか１項に記載のＲＦタグが付され、内容物が封入された包装物に対する金属探知の検査結果を取得する工程と、
前記包装物に付された前記ＲＦタグのＥＰＣメモリに前記検査結果を書き込む工程と、を有する、
方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＲＦタグ及び包装物の製造方法に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
透明アンテナが様々な場面で用いられている。透明アンテナとしては、例えば、自動車において、テレビ電波やＦＭ電波等の各種電波、カーナビゲーションシステムに用いられるＧＰＳ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）衛星からの位置座標情報に関する電波等を受信するためのアンテナとして、フロントガラス等に設置されるフィルムアンテナが知られている。
【０００３】
また、フィルムアンテナは、輸送、搬送、製造、廃棄物管理、郵便物の追跡、航空機での手荷物照合、及び有料道路の通行料金管理を含む、多くの産業において幅広く使用される無線周波数識別（ＲＦＩＤ）で使用される。ＲＦタグは、供給元から顧客に、及び顧客のサプライチェーンを通じて、配送を追跡するために有用である。
【０００４】
特許文献１には、食品に関連してＲＦタグを利用するにあたり、金属探知機耐性のあるＲＦタグを提供することを目的として、標準検出閾値未満の金属質量を有する導電性構造体をＲＦＩＤチップに接続したＲＦＩＤ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特表2023-509436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
商品のトレーサビリティや在庫管理の効率化の観点から、ＲＦタグによる管理が望まれている。しかし、品質保証検査の一つである金属探知工程では、ＲＦタグが異物として検知されてしまうため、金属探知工程の前に商品やその包装体へＲＦタグを貼付することはできない。そのため、金属探知で検知されないＲＦタグの開発が望まれる。
【０００７】
金属探知方法には、主に金属を探知する磁界金属探知と、非金属も含め探知可能なＸ線金属探知とがある。商品流通過程では、両方の金属探知方法が使用される可能性が高く、流通過程で異物とみなされないようにするためには、磁界金属探知とＸ線金属探知の両方に対して検知されにくいＲＦタグの開発が望まれる。
【０００８】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、磁界金属探知とＸ線金属探知の両方に対して検知されにくいＲＦタグ、及びそれを用いた、包装物の製造方法、並びに、商品流通に係る方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
〔１〕
基材と、
前記基材上に配設されたアンテナ部と、
前記基材上に配設され、前記アンテナ部と電気的に接合された半導体素子と、を備え、
前記アンテナ部が、０．２５μｍ以上２００μｍ以下の線幅を有する金属細線により構成され、
前記アンテナ部の導電率が、４．２×１０
2
Ｓ／ｍ以上４．２×１０
6
Ｓ／ｍ以下である、
ＲＦタグ。
〔２〕
前記金属細線が、銅、アルミ、銀、金、及び亜鉛から選ばれる少なくとも一種以上の金属を含む、
〔１〕に記載のＲＦタグ。
〔３〕
前記金属細線が、メッシュパターンを構成する、
〔１〕又は〔２〕に記載のＲＦタグ。
〔４〕
前記金属細線のピッチが１．０μｍ以上３００μｍ以下である、
〔１〕～〔３〕のいずれか１項に記載のＲＦタグ。
〔５〕
〔１〕～〔４〕のいずれか１項に記載のＲＦタグが付された、内容物が封入された包装物に対して、金属探知検査を行う工程を有する、
包装物の製造方法。
〔６〕
前記金属探知検査を行う工程の前に、
包装材に前記ＲＦタグを付す工程と、
前記ＲＦタグが付された前記包装材に、前記内容物を封入して前記包装物を得る工程と、をさらに有する、
〔５〕に記載の包装物の製造方法。
〔７〕
前記内容物が、経口品である、
〔５〕又は〔６〕に記載の包装物の製造方法。
〔８〕
前記金属探知検査を行う工程の前に、
包装材に前記内容物を封入して前記包装物を得る工程と、
前記包装物に前記ＲＦタグを付す工程と、をさらに有する、
〔５〕～〔７〕のいずれか１項に記載の包装物の製造方法。
〔９〕
〔１〕～〔４〕のいずれか１項に記載のＲＦタグが付され、内容物が封入された包装物に対する金属探知の検査結果を取得する工程と、
前記包装物に付された前記ＲＦタグのＩＣ情報を取得する工程と、
前記検査結果と前記ＩＣ情報とを対応付けて記録する工程と、を有する、
方法。
〔１０〕
〔１〕～〔４〕のいずれか１項に記載のＲＦタグが付され、内容物が封入された包装物に対する金属探知の検査結果を取得する工程と、
前記包装物に付された前記ＲＦタグのＥＰＣメモリに前記検査結果を書き込む工程と、を有する、
方法。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、磁界金属探知とＸ線金属探知の両方に対して検知されにくいＲＦタグ、及びそれを用いた、包装物の製造方法、並びに、商品流通に係る方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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