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公開番号
2025020229
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-12
出願番号
2024189455,2019191935
出願日
2024-10-29,2019-10-21
発明の名称
繊維状物質分散液、及び繊維強化樹脂組成物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
1/02 20060101AFI20250204BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】配管及び/又はポンプ中での凝集塊の発生が極めて少ないために、製造プロセスの安定化及び樹脂中での繊維状物質の良好な分散が可能であり、良好かつ安定した物性の樹脂組成物を与えることができる、繊維状物質分散液を提供する。
【解決手段】分散媒100質量部と、前記分散媒中に分散している繊維状物質0.01~20質量部と、を含む繊維状物質分散液であって、前記繊維状物質分散液から調製された試験用分散液の、下記式(1):α=1-([A]/[B])・・・(1)(式(1)中、[A]は分散液底面から分離界面までの高さであり、[B]は分散液底面から分散液上面までの高さである。)に従って求められる沈降度αが、80%以下である、繊維状物質分散液。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
分散媒100質量部と、
前記分散媒中に分散している繊維状物質0.01~20質量部と、
を含む繊維状物質分散液であって、
前記繊維状物質がセルロース繊維であり、
前記繊維状物質分散液から調製された試験用分散液の、下記式(1):
α=1-([A]/[B])・・・(1)
(式(1)中、[A]は分散液底面から分離界面までの高さであり、[B]は分散液底面から分散液上面までの高さである。)
に従って求められる沈降度αが、80%以下であり、
前記試験用分散液は、前記繊維状物質分散液中の前記繊維状物質の濃度が0.05質量%である場合には前記繊維状物質分散液自体であり、前記濃度が0.05質量%でない場合には、前記濃度が0.05質量%となるように前記繊維状物質分散液が濃縮又は前記分散媒と同じ分散媒で希釈されて調製されている、繊維状物質分散液。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維状物質分散液、及び繊維状物質を含有する樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂は、軽く、加工特性に優れるため、自動車部材、電気・電子部材、事務機器ハウジング、精密部品等の多方面に広く使用されている。しかしながら、樹脂単体では、機械特性、寸法安定性等が不十分である場合が多く、樹脂と各種繊維状物質をコンポジットしたものが一般的に用いられている。
【0003】
近年、繊維状物質として、セルロースナノファイバー(CNF)をはじめとしたナノ繊維が用いられるようになってきている。CNFをはじめとしたナノ繊維は、乾燥状態では凝集する性質があるため、安定分散が可能な水分散液として製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許文献1には、化粧料や、スプレー品などの性能向上を目的として、増粘性の高い親水性セルロース繊維と、増粘剤とを併用した水分散液が、特許文献2には、紙おむつ等の吸収性物品からリサイクルされた成型体の表面光沢の向上を目的として、パルプ繊維と高吸収性ポリマーとを含む熱可塑性樹脂が、特許文献3及び特許文献4には、セルロース繊維と増粘剤とを食品及び保冷剤において併用した例が、それぞれ記載されている。
【0005】
特開2014-141675号公報
特開2016-069543号公報
特開2013-236585号公報
特開2014-133826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、熱可塑性樹脂のための新たな繊維強化材として、疎水変性CNFをはじめとした疎水性繊維が用いられるようになってきている。疎水性繊維は、熱可塑性樹脂との親和性が高いため、樹脂中での分散性が高く、機械特性、寸法安定性を大きく改良することが期待されている。
【0007】
疎水性繊維は乾燥状態で凝集する性質があるため、安定分散が可能な水分散液として製造される。しかしながら疎水性繊維は本質的に水との親和性が高くないため、配管中の狭い流路、ポンプ内での往復運動により形成される隙間等で疎水性繊維分散液が圧搾され、疎水性繊維の凝集塊が形成されるといった課題がある。圧搾された凝集塊は、疎水性繊維を主成分とするために、水の再浸透がほとんど起こらず、水を媒体として膨潤・分散をさせることは困難である。
【0008】
圧搾によって形成された疎水性繊維凝集塊は、配管詰まりやポンプ詰まりといった製造プロセス上の問題を招くだけでなく、樹脂組成物の組成のばらつき、凝集塊の樹脂中への混入によって、樹脂組成物の密度及び強度を不安定にするという問題を招く。
【0009】
また、疎水性繊維を含む分散液は、保水性が低く、親水性繊維の分散液と比較して短時間で乾燥してしまうという課題もあった。前述の通り、乾燥した疎水性繊維の凝集塊は、樹脂中で再分散することが困難であるため、樹脂組成物中での分散不良、及びこれによる不十分な物性を招来する。
【0010】
特許文献1~4に記載される技術は、分散液の送液性、及び樹脂組成物の機械特性に関する上記のような問題に対処するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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