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公開番号2024176422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094938
出願日2023-06-08
発明の名称ブロックイソシアネート組成物の製造方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07C 263/00 20060101AFI20241212BHJP(有機化学)
要約【課題】連続運転性に優れたブロックイソシアネート組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】第一級アミン化合物と、炭酸誘導体と、ブロック剤とを熱処理により反応させる第1工程と、第1工程で得られた組成物中に含まれる炭酸誘導体を、一般式(I)で表される構造に変換させる第2工程を含む。
[化1]
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特許請求の範囲【請求項1】
第一級アミン化合物と、下記一般式(II)及び/又は(III)で表される炭酸誘導体と、ブロック剤とを熱処理により反応させて第1のブロックイソシアネート組成物を得る第1工程と、前記第1のブロックイソシアネート組成物中に含まれる下記一般式(II)及び/又は(III)で表される炭酸誘導体を、下記一般式(I)で表される構造に変換させて、第2のブロックイソシアネート組成物を得る第2工程を含む、ブロックイソシアネート組成物の製造方法。
TIFF
2024176422000018.tif
43
170
(一般式(I)中、R
11
は1価の有機基であり、R
12
、R
13
、R
14
及びR
15
はそれぞれ独立に、1価の有機基又は水素である。)
TIFF
2024176422000019.tif
21
170
(一般式(II)中、X

は1価の有機基である。)
TIFF
2024176422000020.tif
31
170
(一般式(III)中、X

及びX

はそれぞれ独立に水素又は一価の有機基である。)
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1工程における前記ブロック剤が、ヒドロキシ化合物、アミン化合物及びアンモニアからなる群より選ばれる1種類以上の化合物を含む、請求項1に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
【請求項3】
前記第1工程における前記第一級アミン化合物が、下記一般式(IV)で表されるアミン化合物である、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
TIFF
2024176422000021.tif
15
170
(一般式(IV)中、R
41
は、n41価の有機基である。n41は1以上12以下の整数である。)
【請求項4】
前記第1工程における前記ブロック剤が、下記一般式(V)で表される芳香族ヒドロキシ化合物である、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
TIFF
2024176422000022.tif
30
170
(一般式(V)中、環A
51
は、炭素数6以上20以下の芳香族炭化水素環である。R
51
は水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、炭素数1以上20以下のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1以上20以下のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6以上20以下のアリール基、炭素数6以上20以下のアリールオキシ基、炭素数7以上20以下のアラルキル基、又は炭素数7以上20以下のアラルキルオキシ基である。R
51
は、環A
51
と結合して環構造を形成してもよい。また、n51は1以上10以下の整数である。)
【請求項5】
前記第1工程における前記ブロック剤が、下記一般式(VI)で表される脂肪族ヒドロキシ化合物である、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
TIFF
2024176422000023.tif
11
170
(一般式(VI)中、R
61
は、置換又は無置換の、エーテル基、カルボニル基又はエステル基を有してもよい、炭素数1以上24以下の脂肪族炭化水素基である。)
【請求項6】
前記第1工程における前記ブロック剤が、下記一般式(VII)で表される第二級アミン化合物である、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
TIFF
2024176422000024.tif
22
170
(一般式(VII)中、R
71
及びR
72
はそれぞれ独立に、1価の有機基である。R
71
及びR
72
は互いに結合して、炭素-炭素結合、炭素-酸素-炭素結合又は炭素-窒素-炭素結合により環構造を形成していてもよい。)
【請求項7】
前記第2工程において、下記一般式(VIII)で表される第二級アミン化合物からなる群より選ばれる1種類以上の化合物を含む、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。
TIFF
2024176422000025.tif
23
170
(一般式(VIII)中、R
81
及びR
82
はそれぞれ独立に、1価の有機基である。R
81
及びR
82
は互いに結合して、炭素-炭素結合、炭素-酸素-炭素結合又は炭素-窒素-炭素結合により環構造を形成していてもよい。R
81
及びR
82
のうち少なくとも1つは芳香族基を有する。)
【請求項8】
前記第2工程において、ルイス酸触媒を前記一般式(II)及び/又は(III)で表される炭酸誘導体に対して1質量ppb以上含む、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックイソシアネート組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
イソシアネートは、ポリウレタンフォーム、塗料、接着剤等の製造原料として広く用いられている。イソシアネートの主な工業的製造方法は、アミン化合物とホスゲンとの反応(ホスゲン法)であり、全世界の生産量のほぼ全量がホスゲン法により生産されている。しかしながら、ホスゲン法には、原料のホスゲン及び副生成物の塩化水素に関して、多くの問題がある。
【0003】
このような背景から、ホスゲンを使用しないイソシアネートの製造方法が望まれている。例えば、特許文献1には、非芳香族アミンと、アルキルアリールカーボネートとを反応させてカルバメートを製造し、得られたカルバメートを熱分解して、イソシアネートを製造する方法が記載されている。また、特許文献2には、アルカリ触媒の存在下、ジアミンとジメチルカーボネートとを反応させてウレタン化合物を合成し、次いでウレタン化合物を触媒存在下で熱分解させて、ジイソシアネート化合物を製造する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-252846号公報
特開昭64-85956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
炭酸誘導体を用いてイソシアネートを製造する場合、炭酸誘導体の種類によっては、反応器及び配管の閉塞を誘起し、連続運転性を低下させるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、連続運転性に優れたブロックイソシアネート組成物の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
【0008】
(1) 第一級アミン化合物と、下記一般式(II)及び/又は(III)で表される炭酸誘導体と、ブロック剤とを熱処理により反応させて第1のブロックイソシアネート組成物を得る第1工程と、前記第1のブロックイソシアネート組成物中に含まれる下記一般式(II)及び/又は(III)で表される炭酸誘導体を、下記一般式(I)で表される構造に変換させて、第2のブロックイソシアネート組成物を得る第2工程を含む、ブロックイソシアネート組成物の製造方法。
【0009】
TIFF
2024176422000001.tif
43
170
【0010】
(一般式(I)中、R
11
は1価の有機基であり、R
12
、R
13
、R
14
及びR
15
はそれぞれ独立に、1価の有機基又は水素である。)
(【0011】以降は省略されています)

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