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公開番号
2025006634
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107551
出願日
2023-06-29
発明の名称
衝撃吸収積層構造体
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
7/022 20190101AFI20250109BHJP(積層体)
要約
【課題】物品の外部から受ける衝撃を吸収して、物品の内部に設置された部品又は部材等を衝撃から保護するための衝撃吸収積層構造体を提供する。
【解決手段】第1のプレート部材、衝撃吸収部材、及び第2のプレート部材をこの順に積層して含む、衝撃吸収積層構造体であって、前記衝撃吸収部材の平均厚みtと、前記第1のプレート部材と前記第2のプレート部材との間のスペースのうち前記衝撃吸収部材が存在する部分の平均距離Xの比(t/X)が、t/X≧0.3である、衝撃吸収積層構造体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のプレート部材、
衝撃吸収部材、及び
第2のプレート部材
をこの順に積層して含む、衝撃吸収積層構造体であって、
前記衝撃吸収部材の平均厚みtと、
前記第1のプレート部材と前記第2のプレート部材との間のスペースのうち前記衝撃吸収部材が存在する部分の平均距離Xの比(t/X)が、
t/X≧0.3である、
衝撃吸収積層構造体。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記衝撃吸収部材の少なくとも一部の表面に凹凸形状を有する、請求項1に記載の衝撃吸収積層構造体。
【請求項3】
前記衝撃吸収部材の少なくとも一部が、前記第1のプレート部材及び前記第2のプレート部材のいずれか一方又は両方に取り付けられている、請求項1に記載の衝撃吸収積層構造体。
【請求項4】
前記衝撃吸収部材は、圧縮弾性率が30MPa以上であり、かつ50%圧縮応力が1MPa以上10MPa以下である、請求項1に記載の衝撃吸収積層構造体。
【請求項5】
前記衝撃吸収部材の圧縮弾性率Pの-40℃から60℃の温度依存変化率(P(60℃)/P(-40℃))が0.5以上である、請求項1に記載の衝撃吸収積層構造体。
【請求項6】
前記衝撃吸収部材が、ビーズ発泡成形体を含む、請求項1に記載の衝撃吸収積層構造体。
【請求項7】
前記第1のプレート部材が、自動車の下部に装着されるパネルであり、
前記第2のプレート部材が、自動車に積載されたバッテリーのベースプレート又は前記ベースプレートに取り付けられた自動車用プレート部材であり、
前記衝撃吸収積層構造体が、自動車に積載されたバッテリーを衝撃から保護するために用いられる、
請求項1~6のいずれか一項に記載の衝撃吸収積層構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収積層構造体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の車体の下側には、アンダーカバーが取り付けられている(特許文献1~3)。近年の自動車の電気自動車(EV)化の潮流から、アンダーカバーの上側に取り付けられた板状部材上にリチウムイオン二次電池等の蓄電池が積載された設計が検討されている。特許文献4には、車載用としても用いられるバッテリーパックが記載されている。
【0003】
一方、車両の走行中には、小石などのアンダーカバーへの跳ね返りや、アンダーカバーと路面突起の接触等により、アンダーカバーに衝撃を受ける場合が考えられ、その際にアンダーカバーの上側に板状部材を介して積載された蓄電池に対する衝撃を抑制することが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-188569号公報
特開2021-133623号公報
特開2014-159219号公報
特開2021-118051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、物品の外部から受ける衝撃を吸収して、物品の内部に設置された部品又は部材等を衝撃から保護するための衝撃吸収積層構造体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、第1のプレート部材、衝撃吸収材、及び第2のプレート部材をこの順に積層して含み、前記衝撃吸収部材の衝撃吸収積層構造体中に配置されている時の平均厚みと、前記第1のプレート部材と前記第2のプレート部材との間のスペースのうち前記衝撃吸収部材が存在する部分の平均距離の比が、所定値以上である積層構造体であれば、物品の外部から受ける衝撃を吸収して、物品の内部に設置された部品又は部材等を衝撃から保護することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]
第1のプレート部材、
衝撃吸収部材、及び
第2のプレート部材
をこの順に積層して含む、衝撃吸収積層構造体であって、
前記衝撃吸収部材の平均厚みtと、
前記第1のプレート部材と前記第2のプレート部材との間のスペースのうち前記衝撃吸収部材が存在する部分の平均距離Xの比(t/X)が、
t/X≧0.3である、
衝撃吸収積層構造体。
[2]
前記衝撃吸収部材の少なくとも一部の表面に凹凸形状を有する、[1]に記載の衝撃吸収積層構造体。
[3]
前記衝撃吸収部材の少なくとも一部が、前記第1のプレート部材及び前記第2のプレート部材のいずれか一方又は両方に取り付けられている、[1]又は[2]に記載の衝撃吸収積層構造体。
[4]
前記衝撃吸収部材は、圧縮弾性率が30MPa以上であり、かつ50%圧縮応力が1MPa以上10MPa以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の衝撃吸収積層構造体。
[5]
前記衝撃吸収部材の圧縮弾性率Pの-40℃から60℃の温度依存変化率(P(60℃)/P(-40℃))が0.5以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の衝撃吸収積層構造体。
[6]
前記衝撃吸収部材が、ビーズ発泡成形体を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の衝撃吸収積層構造体。
[7]
前記第1のプレート部材が、自動車の下部に装着されるパネルであり、
前記第2のプレート部材が、自動車に積載されたバッテリーのベースプレート又は前記ベースプレートに取り付けられた自動車用プレート部材であり、
前記衝撃吸収積層構造体が、自動車に積載されたバッテリーを衝撃から保護するために用いられる、
[1]~[6]のいずれかに記載の衝撃吸収積層構造体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、物品の外部から受ける衝撃を吸収して、物品の内部に設置された部品又は部材等を衝撃から保護するための衝撃吸収積層構造体を提供することができ、特に、自動車の下部に装着され、自動車に積載されたバッテリーを衝撃から保護するためのアンダーカバーとして、好適に用いることができる。さらに、第1のプレート部材のみによる衝撃吸収の場合、第1のプレートの厚みを大きくすることが必要であり重量増が生じることに加え、荷重による変形で第2のプレートと接触した場合に荷重が急激に立ち上がるため、第2のプレートの破損につながる。衝撃吸収部材を適切な厚みで、第一のプレート部材と第2のプレート部材の間に配置すると、第1のプレートと第2のプレート距離を短くすることも可能であり、従来の設計よりも少ない空間で同等のエネルギーを吸収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の衝撃吸収積層構造体の一例を示す模式図である。
本発明の衝撃吸収積層構造体の一例を示す模式図である。
本発明の衝撃吸収積層構造体の一例を示す模式図である。
本発明の衝撃吸収積層構造体の一例を示す模式図である。
実施例での評価方法を示す模式図(a:上面図、b:側面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(衝撃吸収積層構造体)
本発明の衝撃吸収積層構造体(1)は、第1のプレート部材(2)、衝撃吸収部材(3)、及び第2のプレート部材(4)をこの順に積層して含み、ここで、前記衝撃吸収部材(3)の平均厚みtと、前記第1のプレート部材(2)と前記第2のプレート部材(4)との間のスペースのうち前記衝撃吸収部材(3)が存在する部分の平均距離Xの比(t/X)が、t/X≧0.3である。本発明の衝撃吸収積層構造体(1)の幾つかの例を、図1~4に示す。
(【0011】以降は省略されています)
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