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公開番号2025030702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136218
出願日2023-08-24
発明の名称飲食物状態管理システム、飲食物状態管理方法及びプログラム
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/02 20060101AFI20250228BHJP(測定;試験)
要約【課題】飲食物の保管状態の管理や熟成度の作り込みを容易にすることが可能な飲食物状態管理システム等を提供する。
【解決手段】飲食物の保管状態を管理する飲食物状態管理システムであり、複数のガスセンサチャネルを有し複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つは複数のターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対する感度を有するガス信号取得部、飲食物から発生したガスに応じてガスセンサチャネルから出力された測定信号を含む測定信号群、複数のターゲットガスの夫々に対するガスセンサチャネルの感度情報を含む感度情報群、測定信号群に含まれる各測定信号の強度及び各測定信号間の強度比と感度情報群とを用いて複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの濃度を示す予測ガス濃度を出力する予測部を有し、複数のターゲットガスの少なくとも一つは飲食物の鮮度又は熟成度と関連するガスである飲食物状態管理システム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
飲食物の保管状態を管理する飲食物状態管理システムであって、
複数のガスセンサチャネルを有し、前記複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つは複数のターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対する感度を有するガス信号取得部と、
前記飲食物から発生したガスに応じて前記ガスセンサチャネルから出力された測定信号を含む測定信号群と、
前記複数のターゲットガスのそれぞれに対する前記ガスセンサチャネルの感度情報を含む感度情報群と、
前記測定信号群に含まれる各測定信号の強度及び各測定信号間の強度比と、前記感度情報群と、を用いて前記複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの濃度を示す予測ガス濃度を出力する予測部と、
を有し、
前記複数のターゲットガスの少なくとも一つは前記飲食物の鮮度又は熟成度と関連するガスである、飲食物状態管理システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記予測部は、前記予測ガス濃度に基づいて前記飲食物の鮮度又は熟成度を示す情報を出力する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項3】
前記複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つは、全ての前記ターゲットガスの濃度に対して感度を有する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項4】
前記複数のガスセンサチャネルの全てが、前記ターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対して感度を有する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項5】
前記複数のターゲットガスの少なくとも一つは、前記複数のガスセンサチャネルのうち2つ以上のガスセンサチャネルに応答する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項6】
前記複数のターゲットガスの少なくとも一つは、前記複数のガスセンサチャネルの全てに応答する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項7】
前記複数のターゲットガスの全てが、前記複数のガスセンサチャネルのうち2つ以上のガスセンサチャネルに応答する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項8】
前記ガス信号取得部が存在する外部環境の温度、又は、前記ガス信号取得部の内部環境の温度を取得する環境温度取得部を有し、
前記予測部は、前記測定信号群を、前記外部環境の温度又は前記内部環境の温度を用いて補正する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項9】
前記飲食物の温度に変換可能な飲食物温度情報を取得する飲食物温度取得部を有し、
前記予測部は、前記複数のターゲットガスの少なくとも一つである対象ガスの前記予測ガス濃度と、前記飲食物温度情報とから、前記対象ガスと同一成分物質の前記飲食物内における濃度を予測する、
請求項1に記載の飲食物状態管理システム。
【請求項10】
前記予測部は、複数の前記測定信号のうちの少なくとも一つを参照信号とし、前記参照信号を用いて、複数の前記測定信号のうちの他の測定信号、前記複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの前記予測ガス濃度、前記対象ガスと同一成分物質の前記飲食物内における濃度、のうちの少なくとも一つを補正する、
請求項9に記載の飲食物状態管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食物の保管状態を管理するための飲食物状態管理システム、飲食物状態管理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品や清酒などの鮮度の管理や熟成度の制御のために、それらが保管される環境の管理が重要であることが知られている。近年では保管中の飲食物のリアルタイムな監視のためにIoT(Internet of Things)技術を活用した、飲食物の状態管理システムが開発されている。
【0003】
特許文献1には、食材庫の内部に保管される食材の鮮度を管理するための鮮度管理システムが提案されている。当該システムでは、撮像モジュールを用いて食材庫の内部を撮影し、食材の種類、水分分布、油分分布、脂肪分分布、糖酸度分布および蛋白質分布を分析することで食材庫内にある各食材の鮮度を推定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-98763公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、画像データを用いていることから、撮影できない箇所の情報を得ることが出来ない。一つの食材に対して、様々な角度から複数の画像データを取得しても、必ず陰になる部分が存在する上に、複数の食材が近接してまとめて置かれている場合などは、撮像モジュールの側にある食材しか撮影できないため、食材庫の内部状態をマクロ的に捉えることは難しい。また、撮像するという事は光が必要であり、仮に特許文献1の方法でリアルタイムに鮮度を監視しようとしたら、常に光を当てておく必要があるため、消費電力の観点でも課題がある。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決すべく、食品や清酒などの飲食物から発生する香気成分を含む複数のガスから、飲食物の鮮度や熟成度を可視化し、飲食物の保管状態の管理や熟成度の作り込みを容易にすることが可能な飲食物状態管理システム、飲食物状態管理方法及びプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
<1> 飲食物の保管状態を管理する飲食物状態管理システムであって、
複数のガスセンサチャネルを有し、前記複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つは複数のターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対する感度を有するガス信号取得部と、
前記飲食物から発生したガスに応じて前記ガスセンサチャネルから出力された測定信号を含む測定信号群と、
前記複数のターゲットガスのそれぞれに対する前記ガスセンサチャネルの感度情報を含む感度情報群と、
前記測定信号群に含まれる各測定信号の強度及び各測定信号間の強度比と、前記感度情報群と、を用いて前記複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの濃度を示す予測ガス濃度を出力する予測部と、
を有し、
前記複数のターゲットガスの少なくとも一つは前記飲食物の鮮度又は熟成度と関連するガスである、飲食物状態管理システム。
<2> 前記予測部は、前記予測ガス濃度に基づいて前記飲食物の鮮度又は熟成度を示す情報を出力する、
前記<1>に記載の飲食物状態管理システム。
<3> 前記複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つは、全ての前記ターゲットガスの濃度に対して感度を有する、
前記<1>又は<2>に記載の飲食物状態管理システム。
<4> 前記複数のガスセンサチャネルの全てが、前記ターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対して感度を有する、
前記<1>~<3>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<5> 前記複数のターゲットガスの少なくとも一つは、前記複数のガスセンサチャネルのうち2つ以上のガスセンサチャネルに応答する、
前記<1>~<4>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<6> 前記複数のターゲットガスの少なくとも一つは、前記複数のガスセンサチャネルの全てに応答する、
前記<1>~<5>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<7> 前記複数のターゲットガスの全てが、前記複数のガスセンサチャネルのうち2つ以上のガスセンサチャネルに応答する、
前記<1>~<6>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<8> 前記ガス信号取得部が存在する外部環境の温度、又は、前記ガス信号取得部の内部環境の温度を取得する環境温度取得部を有し、
前記予測部は、前記測定信号群を、前記外部環境の温度又は前記内部環境の温度を用いて補正する、
前記<1>~<7>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<9> 前記飲食物の温度に変換可能な飲食物温度情報を取得する飲食物温度取得部を有し、
前記予測部は、前記複数のターゲットガスの少なくとも一つである対象ガスの前記予測ガス濃度と、前記飲食物温度情報とから、前記対象ガスと同一成分物質の前記飲食物内における濃度を予測する、
前記<1>~<8>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<10> 前記予測部は、複数の前記測定信号のうちの少なくとも一つを参照信号とし、前記参照信号を用いて、複数の前記測定信号のうちの他の測定信号、前記複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの前記予測ガス濃度、前記対象ガスと同一成分物質の前記飲食物内における濃度、のうちの少なくとも一つを補正する、
前記<9>に記載の飲食物状態管理システム。
<11> 前記参照信号は、前記複数のターゲットガスのうち1種類のガスの濃度のみに対して感度を有するガスセンサチャネルから出力された測定信号である、
前記<10>に記載の飲食物状態管理システム。
<12> 前記予測部は、前記ガスセンサチャネルからの測定信号に由来しない他の情報を用いて、前記測定信号群、前記複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの前記予測ガス濃度、前記複数のターゲットガスの少なくとも一つである対象ガスと同一成分物質の前記飲食物内における濃度、のうちの少なくとも一つを校正する、
前記<1>~<11>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<13> 前記ガス信号取得部は、前記測定信号群を、前記飲食物に非接触の状態で取得する、
前記<1>~<12>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<14> 前記飲食物温度取得部は、前記飲食物温度情報を、前記飲食物に非接触の状態で取得する、
前記<9>に記載の飲食物状態管理システム。
<15> 前記予測部は、測定値及び予測値のうちの少なくとも一つに対し、事前に設定された範囲からずれがある場合に当該ずれに関する情報を通知する、
前記<1>~<14>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<16> 前記ガス信号取得部は、前記測定信号群を取得した時刻と紐づく時刻情報をさらに取得し、
前記複数のターゲットガスの少なくとも一つのガスの前記予測ガス濃度又は前記複数のターゲットガスの少なくとも一つである対象ガスと同一成分物質の前記飲食物内における濃度と、前記時刻情報と、に基づき、利用者に推奨する行動の情報を通知する、
前記<1>~<15>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<17> 前記ターゲットガスは、ソトロン、ポリスルフィド、イソバレルアルデヒド、ピラジン類、コハク酸ジエチル、フルフラール、バニリン、エチレンのうち、少なくとも一つを含む、
前記<1>~<16>のいずれかに記載の飲食物状態管理システム。
<18> 飲食物の保管状態を管理する飲食物状態管理方法であって、
複数のターゲットガスのそれぞれに対するガスセンサチャネルの感度情報を含む感度情報群を得る工程と、
複数のガスセンサチャネルであって、前記複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つが前記複数のターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対する感度を有しており、前記複数のガスセンサチャネルから、前記飲食物から発生したガスに応じて前記ガスセンサチャネルから出力された測定信号を含む測定信号群を取得する工程と、
前記測定信号群に含まれる各測定信号の強度及び各測定信号間の強度比と、前記感度情報群と、を用いて、前記複数のターゲットガスのうちの少なくとも一つである前記飲食物の鮮度又は熟成度と関連するガスの濃度を示す予測ガス濃度を予測し、前記予測ガス濃度を出力する工程と、
を含む飲食物状態管理方法。
<19> 装置に、
複数のターゲットガスのそれぞれに対するガスセンサチャネルの感度情報を含む感度情報群と、
複数のガスセンサチャネルであって、前記複数のガスセンサチャネルの少なくとも一つが前記複数のターゲットガスのうち2種類以上のガスの濃度に対する感度を有しており、前記複数のガスセンサチャネルから取得した、飲食物から発生したガスに応じて前記ガスセンサチャネルから出力された測定信号を含む測定信号群と、
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、食品や清酒などの飲食物から発生する香気成分を含む複数のガスから、飲食物の鮮度や熟成度を可視化し、飲食物の保管状態の管理や熟成度の作り込みを容易にすることが可能な飲食物状態管理システム、飲食物状態管理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の飲食物状態管理システムの概要を示すブロック図である。
飲食物状態管理システムを構成する各装置のハードウェア構成を説明するための概略図である。
本実施形態の飲食物状態管理システムの流れの一例を示す図である。
本実施形態の飲食物状態管理システムを清酒の貯蔵に適用した際の概要を示す図である。
本実施形態の飲食物状態管理システムで用いられる感度情報群の一例を示す図である。
本実施形態の飲食物状態管理システムで取得される測定信号群y、環境温度補正された測定信号群yc、参照信号補正された測定信号群zを示す図である。
本実施形態の飲食物状態管理システムで予測された各ターゲットガス(分析ガス)の予測ガス濃度を示す図である。
本実施形態の飲食物状態管理システムで予測される各ターゲットガス(分析ガス)の予測ガス濃度の経時変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、飲食物状態管理システム及び飲食物状態管理システムを構成する各構成要件について、具体例を挙げて説明する。ただし、これら実施形態は本発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが、本発明の解決手段に必須であることを意味するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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