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公開番号
2025059823
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170147
出願日
2023-09-29
発明の名称
分析用セル及びX線回折装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
G01N
23/20025 20180101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約
【課題】XRDその場分析に使用できる分析用セルを提供する。
【解決手段】X線透過用窓材14は樹脂フィルムを有し、第1の外装体11及び第3の外装体13に挟持される第2の外装体12はOリングを介して3の外装体と接し、第1の外装体は第1の開口21を有し、第2の外装体は第1の開口よりも面積が小さい第2の開口22を有し、第2の開口は第1の開口の内側に位置し、第1の外装体と第2の外装体と第3の外装体とOリングとに囲まれた空間においてX線透過用窓材と積層体と台座とバネとは第2の開口と重なる位置に設けられ、X線透過用窓材は第2の開口の全体を覆うように第2の外装体の空間側の面に固定され、積層体はX線透過用窓材及び台座に挟持され、台座はバネを介して第3の外装体と接し、積層体はX線透過用窓材から台座に向かってリチウム金属負極とセパレータと正極とを順に有し、リチウム金属負極は第2の外装体と接する領域を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の外装体と、第2の外装体と、第3の外装体と、Oリングと、X線透過用窓材と、積層体と、台座と、バネと、を有する分析用セルであって、
前記X線透過用窓材は、樹脂フィルムを有し、
前記第1の外装体及び前記第3の外装体に挟持される前記第2の外装体は、前記Oリングを介して前記3の外装体と接し、
前記第1の外装体は、第1の開口を有し、
前記第2の外装体は、前記第1の開口よりも面積が小さい第2の開口を有し、
前記第2の開口は、前記第1の開口の内側に位置し、
前記第1の外装体と、前記第2の外装体と、前記第3の外装体と、前記Oリングと、に囲まれた空間において、前記X線透過用窓材と、前記積層体と、前記台座と、前記バネと、は、前記第2の開口と重なる位置に設けられ、
前記X線透過用窓材は、前記第2の開口の全体を覆うように、前記第2の外装体の前記空間側の面に固定され、
前記積層体は、前記X線透過用窓材及び前記台座に挟持され、
前記台座は、前記バネを介して前記第3の外装体と接し、
前記積層体は、前記X線透過用窓材から前記台座に向かって、リチウム金属負極と、セパレータと、正極と、を順に有し、
前記リチウム金属負極は、前記第2の外装体と接する領域を有する、分析用セル。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記樹脂フィルムは、ポリイミドを有する、分析用セル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれか一に記載の分析用セルを有する、X線回折装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記X線回折装置は、X線源と、X線検出器と、を有し、
前記X線源から照射されるX線は、前記分析用セルの内部で反射し、
反射された前記X線は、前記X線検出器で計測され、
前記第2の開口の形状は、前記X線源と、前記X線検出器と、を結ぶ方向に長辺を有する長方形である、X線回折装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記長方形は、短辺が2.2mm以上5.0mm以下、且つ、長辺が6.0mm以上10.0mm以下の長方形である、X線回折装置。
【請求項6】
請求項4において、
前記長方形は、短辺が2.2mm以上5.0mm以下、且つ、長辺が6.0mm以上10.0mm以下であり、短辺の1/2の長さを半径とする角部を有する角丸長方形である、X線回折装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、分析用のセル、分析方法、又は分析用セルの製造方法に関する。または、本発明の一態様は、上記の分析用セルを有するX線回折(XRD:X-ray Diffraction)装置、上記の分析用セルを用いたX線回折装置の測定方法、又は上記の分析用セルを用いたX線回折装置の作製方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタ、空気電池、全固体電池等、種々の蓄電装置の開発が盛んに行われている。特に高出力、高容量であるリチウムイオン二次電池は半導体産業の発展と併せて急速にその需要が拡大し、充電可能なエネルギーの供給源として現代の情報化社会に不可欠なものとなっている。
【0003】
なかでもモバイル電子機器向け等のリチウムイオン二次電池では、重量あたりの放電容量が大きく、サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池の需要が高い。これらの需要に応えるため、リチウムイオン二次電池の正極が有する正極活物質の改良が盛んに行われており、正極活物質の結晶構造に関する研究も行われている(特許文献1)。
【0004】
活物質の結晶構造の分析方法としては、XRD、電子線回折、又は中性子回折等の分析方法が知られている。なかでも、XRDでは、分析対象の活物質を用いて作製した電極を組み込んだセルを、充電しながら又は放電しながら分析する、その場(in-Situ)分析(オペランド分析とも呼ぶ)が可能であり、XRDその場分析のための分析用セルの改良も進められている(特許文献2、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-195581
特開2019-2887
【非特許文献】
【0006】
G. G. Amatucci, J. M. Tarascon, L. C. Klein, “CoO2, The End Member of the LiCoO2 Solid Solution”, Journal of The Electrochemical Society, 143(3), 1114,1996
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
XRDその場分析のための分析用セルは、XRD装置の製造会社などから販売されている分析用セルのほか、特許文献2のように、独自に分析用セルを開発している事例がある。
【0008】
XRDその場分析のための分析用セルが有するX線透過用窓材に関して、XRD装置の製造会社などから販売されている分析用セルでは、ベリリウムを用いる場合が多い。しかしながら、ベリリウムを用いるX線透過用窓材は破損し易いうえに、ベリリウムを用いるX線透過用窓材は、変質により酸化ベリリウムになった場合に、健康被害の懸念がある。そこで、特許文献2では、ベリリウムを用いないX線透過用窓材として、2枚のポリイミド樹脂の間に、アルミニウム箔を挟み、エポキシ樹脂によって互いに貼り合わされて構成されるX線透過用窓材が開示されている。
【0009】
上記の特許文献2の構成において、X線透過用窓材はアルミニウム箔を含むため、XRD測定において、アルミニウムに由来する回折ピークが測定データに含まれることになる。アルミニウムに由来する回折ピークが含まれる測定データでは、コバルト酸リチウム、ニッケル-コバルト-マンガン酸リチウム等の正極活物質の結晶構造の解析に支障がでる場合がある。例えば、アルミニウム箔に由来する(111)回折と、コバルト酸リチウムの(006)回折及び(10-2)回折とは、何れも2θ=38.5°付近に観測される。また、アルミニウム箔の(200}回折と、コバルト酸リチウムの(104)回折とは、いずれも2θ=45.0°付近に観測される。また、アルミニウム箔の(220)回折と、コバルト酸リチウムの(108)回折とは、いずれも2θ=65.0°付近に観測される。そのため、コバルト酸リチウムに由来する微弱な回折ピークを検出しようとする場合に、当該コバルト酸リチウムの回折ピークと、アルミニウム箔の回折ピークとが重なって、解析の障害になることがある。
【0010】
そのため、コバルト酸リチウム、ニッケル-コバルト-マンガン酸リチウム等の正極活物質の結晶構造の解析に供するXRD測定データは、アルミニウムに由来する回折ピークを含まないことが好ましい。つまり、コバルト酸リチウム、ニッケル-コバルト-マンガン酸リチウム等の正極活物質の結晶構造のXRD測定に用いる分析用セルは、X線透過用窓材にアルミニウムを有さないことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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