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公開番号2025059832
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170163
出願日2023-09-29
発明の名称スパン調整法
出願人株式会社オーケープランニング
代理人個人,個人
主分類G01G 23/01 20060101AFI20250403BHJP(測定;試験)
要約【課題】ホッパー式等のロードセルが一端部にある重量測定機において、偏値誤差を減らし、より正確な重量測定を行う。
【解決手段】台秤あるいは一般的なロードセル秤等、ロードセル直上に重量測定対象物を積載することにより正確な重量測定を行える重量測定機を用い、スパン調整を行うための基準物の重量測定を行ったうえで、かかる基準物をホッパー式等のロードセルが一端部にある重量測定機の重量測定部に積載しスパン調整を行うことにより、可及的に正確な重量測定を可能とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
大きさ、長さ、形状が同一種類の物品において多様に異なる、農作物物品を重量測定対象物品とし、
ホッパー式等の、ロードセルが装置の一端部に配設された重量測定装置を用い重量測定を行う際、
該重量測定対象物品と同一種類の物品を用い予めスパン調整を行った上で、
遅滞なく該種類の該重量測定対象物物品を連続し測定していくことで、
偏置誤差を軽減させ可及的に正確な重量測定を可能としたスパン調整法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホッパー式重量測定機による、農作物物品を対象とした重量測定時におけるスパン調整方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
重量測定装置の一つであるロードセル秤は、重量測定対象物の重量測定時に校正のためのスパン調整を行う。このスパン調整は、測定環境下における正確な重量を重量測定装置に認識させる意味合いを持つ。
【0003】
この時、一般的には校正用の基準分銅を用いスパン調整を行う。しかしこの手法では、基準分銅と重量測定対象物の大きさや形状等が異なれば、偏置誤差により測定値と本来の重量値に誤差が生じる。この誤差は、微々たるものであるため、一般の重量測定では大きな問題とはならない。
【0004】
しかし、重量測定対象物の重量が増大し、更には長い計量物に対応するための長い計量皿機構を片持ち構造にすると、計量センサーの支点と実際の重量がかかる作用点の距離が離れてしまい偏値誤差は増大することとなる。その結果、実際の重量よりも多い量を排出することになる。
【0005】
かかる問題は、例えば農作物物品の重量計測において顕著になる。というのも、農作物物品は各々形状が様々で測定条件を単一化出来ず、また一物品あたりの重量も比較的大きいためである。そのため、スパン調整を行う上での基準が重要となり、測定誤差が生じにくいように調整する必要がある。
【0006】
この偏置誤差の解消には、片持ち構造の長い計量ゲートをやめ両持ち構造の計量ゲートにするか、あるいは計量ゲートの中心に計量センサーの支点が来るような構造にすることで解消される。しかしながら、かかる構造を採用すると、構造が複雑化し高コストとなり、また掃除などのメンテナンスが困難になり作業性が下がるという課題がある。
【0007】
農作物物品の正確な重量測定により、出荷時におけるトラブルを未然に防ぐことが出来る。特に、規定重量に満たない出荷はトラブルの元となり、一方で過重量であると無駄なコストとなる。このため、正確な重力測定は重要である。
【0008】
また、正確な重量測定により、重量に基づいた規格分けによるミスを未然に防ぐことが可能となる。かかる内容は、重量測定値に基づき、規格分けや組み合わせ計量等が頻繁に行われる農作物物品の重量測定に対し、より望ましい技術であるといえる。
【0009】
本発明では、農作物物品等形状が不均一の物品や長い計量物の重量測定に際し、従来のスパン調整法を改良し、重量測定誤差が極力生じにくいような、新たな測定方法を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
秤等で重量測定を行う前には、一般的にゼロ点補正やスパン調整を行い校正し、基準を設定する。これらの校正を行う目的は、緯度や高度等測定環境により測定値が変動するためである。このため、測定環境下における荷重に基づく重量を正確に秤に認識させておく必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

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