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公開番号2024176276
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094718
出願日2023-06-08
発明の名称ブロックイソシアネート化合物の製造方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07C 263/00 20060101AFI20241212BHJP(有機化学)
要約【課題】副生成物の生成量増加が少ないブロックイソシアネート化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物と、有機アミンとを反応させる反応工程を含む、ブロックイソシアネート化合物の製造方法。一般式(I)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、1価の有機基である。R1及びR2は互いに独立して、炭素-炭素結合、炭素-酸素-炭素結合又は炭素-窒素-炭素結合により環構造を形成していてもよい。R3は脂肪族炭化水素基又は芳香族基を有する炭化水素基である。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024176276000017.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(I)で表される化合物と、有機アミンとを反応させる反応工程を含む、ブロックイソシアネート化合物の製造方法。
TIFF
2024176276000014.tif
35
170
(一般式(I)中、R

及びR

はそれぞれ独立に、1価の有機基である。R

及びR

は互いに独立して、炭素-炭素結合、炭素-酸素-炭素結合又は炭素-窒素-炭素結合により環構造を形成していてもよい。R

は脂肪族炭化水素基又は芳香族基を有する炭化水素基である。)
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記有機アミンは下記一般式(II)で表されるアミン化合物である、請求項1に記載のブロックイソシアネート化合物の製造方法。
TIFF
2024176276000015.tif
16
170
(一般式(II)中、R
21
は、1価の有機基である。n21は1以上12以下の整数である。)
【請求項3】
前記一般式(I)中のR

は、下記一般式(R3)-1で表される基である、請求項1又は2に記載のブロックイソシアネート化合物の製造方法。
TIFF
2024176276000016.tif
27
170
(一般式(R3)-1中、環A
31
は、炭素数6以上20以下の芳香族炭化水素環である。R
31
は水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、炭素数1以上20以下のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1以上20以下のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6以上20以下のアリール基、炭素数6以上20以下のアリールオキシ基、炭素数7以上20以下のアラルキル基、又は炭素数7以上20以下のアラルキルオキシ基である。R
31
は、環A
31
と結合して環構造を形成してもよい。また、n31は0以上10以下の整数である。*は酸素原子との結合箇所を示す。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックイソシアネート化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
イソシアネートは、ポリウレタンフォーム、塗料、接着剤等の製造原料として広く用いられている。イソシアネートの主な工業的製造方法は、アミン化合物とホスゲンとの反応(ホスゲン法)であり、全世界の生産量のほぼ全量がホスゲン法により生産されている。しかしながら、ホスゲン法には、原料のホスゲン及び副生成物の塩化水素に関して、多くの問題がある。
【0003】
このような背景から、ホスゲンを使用しないイソシアネートの製造方法が望まれている。例えば、特許文献1には、特定の触媒の存在下に、1,6-ヘキサメチレンジカルバミン酸エステルを熱分解して、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネートを製造する方法が記載されている。また、特許文献2には、アルカリ触媒の存在下、ジアミンとジメチルカーボネートとを反応させてウレタン化合物を合成し、次いでウレタン化合物を触媒存在下で熱分解させて、ジイソシアネート化合物を製造する方法が記載されている。
【0004】
また、イソシアネートは反応性が高く、水等の化合物と容易に反応する。このため安定性を向上させる目的で、ブロックイソシアネートに変換し、使用に際して加熱によりブロック化剤を解離させてイソシアネートを再生させて用いられる場合が有る。ブロックイソシアネートは活性水素化合物との反応性が低く、安定に貯蔵可能で、加えてイソシアネートと比較して毒性も低いことから、一液型塗料、接着剤や成型用コンパウンドとして有用である。
【0005】
また、ブロックイソシアネートは熱分解によってイソシアネートとブロック剤に解離する性質を有する。このため、ブロックイソシアネートを熱分解によりイソシアネートとブロック剤に分解し、得られたイソシアネートとブロック剤を熱分解後、又は熱分解と同時に分離することができる。分離したイソシアネートとブロック剤はイソシアネートを製造する場合の原料としても使用できるため有用である。
【0006】
ブロックイソシアネートの製造方法としては、種々知られている。例えば、イソシアネートとブロック剤を直接反応させてブロックイソシアネートを製造する方法、アミンとホスゲンを反応させて得られるカルバミン酸クロリドとブロック剤を反応させてブロックイソシアネートを製造する方法、カルバミン酸とブロック剤と縮合剤を反応させてブロックイソシアネートを製造する方法、アミンと炭酸誘導体を反応させて炭酸誘導体に由来する化合物を含むブロックイソシアネートを製造する方法、アミンと炭酸誘導体とブロック剤を反応させてブロックイソシアネートを製造する方法が挙げられる。
【0007】
アミンと炭酸誘導体を反応させて炭酸誘導体に由来する化合物を含むブロックイソシアネートを製造する方法では、特許文献3で記述されているように、生じたブロックイソシアネートと残存する原料のアミンが反応し、ウレイレン基を生成する副反応が生じる。そのため、高効率にブロックイソシアネートを製造するためにはこの副反応を抑制することが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平6-239826号公報
特開昭64-85956号公報
特開2022-180170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ウレイレン基を有する副生物の生成を抑制しながら、効率的にブロックイソシアネート化合物を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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