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公開番号2025007795
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109424
出願日2023-07-03
発明の名称物品、巻回体及び収納箱
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06F 3/02 20060101AFI20250109BHJP(計算;計数)
要約【課題】優れた押込性と固定性を両立しつつ、貼り付け時における上下の皺の発生を抑制する物品、巻回体及び収納箱を提供する。
【解決手段】基材と、前記基材の表面上に配される粘着部と、を備える物品であって、表面が、第1領域と第2領域と第3領域とをこの順に有し、第1領域、第2領域及び第3領域が、各々、基材が前記粘着部で被覆される被覆部と、基材が粘着部で被覆されない露出部と、を有し、第2領域における粘着部の粘着力が、第1領域及び第3領域における粘着部の粘着力よりも小さい。
【選択図】図3B
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材の表面上に配される粘着部と、を備える物品であって、
前記表面が、第1領域と第2領域と第3領域とをこの順に有し、
前記第1領域、第2領域及び第3領域が、各々、前記基材が前記粘着部で被覆される被覆部と、前記基材が前記粘着部で被覆されない露出部と、を有し、
前記第2領域における前記粘着部の粘着力が、前記第1領域及び第3領域における前記粘着部の粘着力よりも小さい、物品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1領域、第2領域及び第3領域の各々において、前記粘着部が、点状粘着部を含み、
前記第1領域、第2領域及び第3領域の各々において、面積が3×10
-4
cm
2
以上0.8cm
2
以下である点状粘着部で構成される点状粘着部群の合計面積が、各領域における粘着部の合計面積100%に対して、50%以上100%以下であり、
前記第1領域、第2領域及び第3領域の各々において、下記方法により算出される被覆面積率が、それぞれ、0.1%以上90%以下である、請求項1に記載の物品:
(被覆面積率の測定方法)
前記点状粘着部群を対象として、少なくとも1個の独立した点状粘着部が含まれるような1cm角の測定領域であって、当該1cm角内における前記点状粘着部の合計面積が最大になるような測定領域を設定し、当該測定領域における前記点状粘着部の合計面積/1cm
2
×100にて被覆面積率を算出する。
【請求項3】
前記第2領域の前記被覆面積率が、前記第1領域及び第3領域の各被覆面積率の100%以下である、請求項2に記載の物品。
【請求項4】
前記第2領域の前記被覆面積率が0.1%以上75%以下であり、
前記第1領域及び第3領域の各被覆面積率が5%以上90%以下である、請求項2に記載の物品。
【請求項5】
前記基材の裏面を被覆する剥離層を更に備える、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
装置の入力部の表面を被覆するために用いられる、請求項1に記載の物品。
【請求項7】
芯管と、
前記芯管に巻回された請求項1に記載の物品と、
を備える、巻回体。
【請求項8】
請求項1に記載の物品を連続的に形成し、巻回した、巻回体。
【請求項9】
前板、底板、後板及び側板を有し、かつ、上面において開口している本体部と、
前記本体部に収納される、請求項7に記載の巻回体と、
前記上面の開口を開閉可能に配される蓋部と、
を備え、
前記蓋部が、
前記後板の上縁部に接続される天板と、
前記天板の前縁部に接続される掩蓋片と、
を有する、収納箱。
【請求項10】
前記巻回体から引き出された物品を切断する切断部を更に備える、請求項9に記載の収納箱。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品、巻回体及び収納箱に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
パソコンのキーボードを水やホコリ等から保護し、故障を防ぐためのキーボードの専用カバーが提案されている。例えば、特許文献1には、基材フィルムと、該基材フィルム上に部分的に配された粘着層と、を有する汚れ防止フィルムが提案されており、かかる汚れ防止フィルムをキーボード等に貼り付けることで、押しボタンを有する入力部(以下、単に「入力部」ともいう。)の操作性(以下、押込性)の低下を避けつつ汚れを防止できることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7138501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者の検討によれば、特許文献1に記載の技術において、基材フィルム上に部分的に配された粘着層(粘着剤)の塗工パターンが均一である前提においては、汚れ防止フィルムのキーボードへの固定性を向上させるために粘着剤の塗工量を増加すると押込性が悪化する傾向にあることが判明している。ここで、特許文献1に記載の技術において、押込性を改善するために粘着剤の塗工量を減らすと、フィルムが剥がれ易くなる傾向にあることも判明している。
そこで、特許文献1に記載の技術において、粘着層(粘着剤)を、不均一に配置することも考えられる。例えば、基材フィルムを一端、中央、他端の3領域(帯状の3領域)に区分したとき、中央の領域(典型的には、キーボードの入力部に対応する帯状の一領域)に配される粘着層の密度を他の領域(典型的には、キーボードの入力部以外に対応する帯状の二領域)に比べて小さくすることで、押込性を確保しつつフィルム固定性の低下を防止することができるものと考えられる。しかしながら、特許文献1の図7,8,10のように、固定性を高めるべく、一端及び他端の領域(典型的には、キーボードの入力部以外に対応する領域)の全面に粘着層を配する場合、フィルム貼付け時に当該一端及び他端の領域に空気が溜まりやすく、結果として皺(以下、フィルムの一端及び他端の領域に生じ得る皺を「上下の皺」と略記する場合がある。)が生じる傾向にある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、優れた押込性と固定性を両立しつつ、貼り付け時における上下の皺の発生を抑制できる、物品等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討した結果、所定の構造を有する物品により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は下記の態様を包含する。
[1]
基材と、前記基材の表面上に配される粘着部と、を備える物品であって、
前記表面が、第1領域と第2領域と第3領域とをこの順に有し、
前記第1領域、第2領域及び第3領域が、各々、前記基材が前記粘着部で被覆される被覆部と、前記基材が前記粘着部で被覆されない露出部と、を有し、
前記第2領域における前記粘着部の粘着力が、前記第1領域及び第3領域における前記粘着部の粘着力よりも小さい、物品。
[2]
前記第1領域、第2領域及び第3領域の各々において、前記粘着部が、点状粘着部を含み、
前記第1領域、第2領域及び第3領域の各々において、面積が3×10
-4
cm
2
以上0.8cm
2
以下である点状粘着部で構成される点状粘着部群の合計面積が、各領域における粘着部の合計面積100%に対して、50%以上100%以下であり、
前記第1領域、第2領域及び第3領域の各々において、下記方法により算出される被覆面積率が、それぞれ、0.1%以上90%以下である、[1]に記載の物品:
(被覆面積率の測定方法)
前記点状粘着部群を対象として、少なくとも1個の独立した点状粘着部が含まれるような1cm角の測定領域であって、当該1cm角内における前記点状粘着部の合計面積が最大になるような測定領域を設定し、当該測定領域における前記点状粘着部の合計面積/1cm
2
×100にて被覆面積率を算出する。
[3]
前記第2領域の前記被覆面積率が、前記第1領域及び第3領域の各被覆面積率の100%以下である、[2]に記載の物品。
[4]
前記第2領域の前記被覆面積率が0.1%以上75%以下であり、
前記第1領域及び第3領域の各被覆面積率が5%以上90%以下である、[2]又は[3]に記載の物品。
[5]
前記基材の裏面を被覆する剥離層を更に備える、[1]~[4]のいずれかに記載の物品。
[6]
装置の入力部の表面を被覆するために用いられる、[1]~[5]のいずれかに記載の物品。
[7]
芯管と、
前記芯管に巻回された[1]~[6]のいずれかに記載の物品と、
を備える、巻回体。
[8]
[1]~[6]のいずれかに記載の物品を連続的に形成し、巻回した、巻回体。
[9]
前板、底板、後板及び側板を有し、かつ、上面において開口している本体部と、
前記本体部に収納される、[7]に記載の巻回体と、
前記上面の開口を開閉可能に配される蓋部と、
を備え、
前記蓋部が、
前記後板の上縁部に接続される天板と、
前記天板の前縁部に接続される掩蓋片と、
を有する、収納箱。
[10]
前記巻回体から引き出された物品を切断する切断部を更に備える、[9]に記載の収納箱。
[11]
基材と、前記基材の表面上に配される粘着部と、を備える物品であって、
前記表面が、第1領域と、前記第1領域に囲われた第2領域と、を有し、
前記第1領域及び第2領域が、各々、前記基材が前記粘着部で被覆される被覆部と、前記基材が前記粘着部で被覆されない露出部と、を有し、
前記第2領域における前記粘着部の粘着力が、前記第1領域における前記粘着部の粘着力よりも小さい、物品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた押込性と固定性を両立しつつ、貼り付け時における上下の皺の発生を抑制できる、物品等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、ノートパソコンで用いられるパンタグラフ型キーの典型例を示す断面図である。
図2は、ストロークの増加と荷重の関係を示すグラフである。
図3(A),(B)は、本実施形態の物品をノートパソコンのカバーフィルムとして適用する場合の使用状態を示す説明図である。
図4(A)~(D)は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図5は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図6は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図7は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図8は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図9は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図10は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図11は、本実施形態の物品における粘着部のパターン配列の典型例を示す図である。
図12は、本実施形態の物品における各領域の典型的な配置例を示す図である。
図13は、実施例1における粘着部のパターン配列を示す図である。
図14は、実施例6における粘着部のパターン配列を示す図である。
図15は、実施例9における粘着部のパターン配列を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの本実施形態のみに限定する趣旨ではない。すなわち、本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、特に断りのない限り、本明細書における各物理パラメータの測定は、常温常圧下にて行う。また、本明細書における「~」とは、特に断りがない場合、その両端の数値を上限値、及び下限値として含む意味である。さらに、本明細書では、本実施形態等を説明するために、適宜図面を参照するが、特に断りがない場合、図面に示す位置関係に基づいて上下左右等の位置関係を説明するものとする。ここで、図面の寸法比率は、実際の比率を示すものではなく、また、実際の比率は、図示の比率に限られるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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