TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025001102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100497
出願日2023-06-20
発明の名称ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 18/44 20060101AFI20241225BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、貯蔵安定性に優れ、且つ、例えば、塗料、コーティング剤などに使用した場合、変色の少ないポリウレタン樹脂やポリウレア樹脂を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリイソシアネート化合物(a)、ポリカーボネートジオール(b)及び鎖延長剤(c)の反応生成物であり、(a)成分が、1分子中の平均イソシアネート基数が2.5以下である有機ポリイソシアネート化合物であり、(b)成分が、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、(b)成分の数平均分子量が250以上3000以下であり、(b)成分が、特定の金属(M1)を、1ppm以上25ppm以下含有しており、(b)成分のハーゼン色数が50以下である、ポリウレア樹脂又はポリウレタン樹脂。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネート化合物(a)、ポリカーボネートジオール(b)及び鎖延長剤(c)の反応生成物であり、
前記ポリイソシアネート化合物(a)が、1分子中の平均イソシアネート基数が2.5以下である有機ポリイソシアネート化合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールの数平均分子量が250以上3000以下であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第6族、第7族、第8族、第9族、第10族及び第11族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M1)を、その合計量として、1ppm以上25ppm以下含有しており、
JIS-K0071-1(1998)に準拠して測定した前記(b)ポリカーボネートジオールのハーゼン色数が50以下である、ポリウレア樹脂。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第1族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M2)を、その合計量として、0.1ppm以上12.5ppm以下含有している、請求項1に記載のポリウレア樹脂。
【請求項3】
前記(a)有機ポリイソシアネート化合物が、脂肪族有機ジイソシアネート化合物及び/又は脂環族有機ジイソシアネート化合物である、請求項1に記載のポリウレア樹脂。
【請求項4】
前記鎖延長剤(c)が、脂環式ジアミンである、請求項1に記載のポリウレア樹脂。
【請求項5】
ポリイソシアネート化合物(a)、ポリカーボネートジオール(b)及び鎖延長剤(c)の反応生成物であり、
前記ポリイソシアネート化合物(a)が、1分子中の平均イソシアネート基数が2.5以下である有機ポリイソシアネート化合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールの数平均分子量が250以上3000以下であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第6族、第7族、第8族、第9族、第10族及び第11族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M1)を、その合計量として、1ppm以上25ppm以下含有しており、
JIS-K0071-1(1998)に準拠して測定した前記(b)ポリカーボネートジオールのハーゼン色数が50以下である、ポリウレタン樹脂。
【請求項6】
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第1族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M2)を、その合計量として、0.1ppm以上12.5ppm以下含有している、請求項5に記載のポリウレタン樹脂。
【請求項7】
前記(a)有機ポリイソシアネート化合物が、脂肪族有機ジイソシアネート化合物及び/又は脂環族有機ジイソシアネート化合物である、請求項5に記載のポリウレタン樹脂。
【請求項8】
前記鎖延長剤(c)が、脂環式ジアミンである、請求項5に記載のポリウレタン樹脂。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか一項に記載のポリウレア樹脂及び/又は請求項5~8のいずれか一項に記載のポリウレタン樹脂をフィルム状に成型した、厚みが10μm~500μmのフィルム。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか一項に記載のポリウレア樹脂及び/又は請求項5~8のいずれか一項に記載のポリウレタン樹脂を使用した合成皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリウレタン樹脂やポリウレア樹脂は、合成皮革、人工皮革、接着剤、家具用塗料、自動車塗料等の幅広い領域で使用されており、イソシアネ-トと反応させるポリオール成分としてポリエーテルやポリエステルが用いられている(例えば、特許文献1~2参照)。しかしながら、近年、耐熱性、耐候性、耐加水分解性、耐黴性、耐油性等、樹脂の耐性への要求が高度化してきている。
【0003】
耐加水分解性、耐光性、耐酸化劣化性、耐熱性等に優れたソフトセグメントとして、例えば、特許文献3には1,6-ヘキサンジオールと1,4-ブタンジオールとを共重合したポリカーボネートジオールが提案されている。これら共重合ポリカーボネートジオールを用いたポリウウレア樹脂は、柔軟性、低温特性も優れており近年注目されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-95836号公報
特開2001-123112号公報
特開2021-88705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、特許文献3に開示されたポリカーボネートジオールは重合触媒としてチタンテトラブトキシドを使用しているため、このポリカーボネートジオールからなるポリウレア樹脂は、残留するチタンテトラブトキシド残渣の影響により、貯蔵時に着色するおそれがあり、改善の余地がある。また、このようなポリウレア樹脂は、特許文献3と同様に、射出成型部材(把持部品、ステアリングホイール、エアバッグの収納カバー、時計ベルト等)、押出し成形品(ホース、チューブ、シート等)や、溶剤に溶解して合成皮革用バインダー、表皮材、表面処理剤、繊維用コーティング剤、各種表面処理剤、及び各種接着剤等塗料、コーティング剤、接着剤、粘着剤などに使用した場合、変色するおそれがあり、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、貯蔵安定性に優れ、且つ、例えば、塗料、コーティング剤などに使用した場合、変色の少ないポリウレタン樹脂及びポリウレア樹脂を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、特定のポリカーボネートジオールを用いることにより、貯蔵安定性に優れ、且つ、例えば、塗料、コーティング剤などに使用した場合、変色の少ないポリウレタン樹脂及びポリウレア樹脂を提供することができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記の態様を含むものである。
[1]
ポリイソシアネート化合物(a)、ポリカーボネートジオール(b)及び鎖延長剤(c)の反応生成物であり、
前記ポリイソシアネート化合物(a)が、1分子中の平均イソシアネート基数が2.5以下である有機ポリイソシアネート化合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールの数平均分子量が250以上3000以下であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第6族、第7族、第8族、第9族、第10族及び第11族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M1)を、その合計量として、1ppm以上25ppm以下含有しており、
JIS-K0071-1(1998)に準拠して測定した前記(b)ポリカーボネートジオールのハーゼン色数が50以下である、ポリウレア樹脂。
[2]
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第1族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M2)を、その合計量として、0.1ppm以上12.5ppm以下含有している、[1]に記載のポリウレア樹脂。
[3]
前記(a)有機ポリイソシアネート化合物が、脂肪族有機ジイソシアネート化合物及び/又は脂環族有機ジイソシアネート化合物である、[1]又は[2]に記載のポリウレア樹脂。
[4]
前記鎖延長剤(c)が、脂環式ジアミンである、[1]~[3]のいずれかに記載のポリウレア樹脂。
[5]
ポリイソシアネート化合物(a)、ポリカーボネートジオール(b)及び鎖延長剤(c)の反応生成物であり、
前記ポリイソシアネート化合物(a)が、1分子中の平均イソシアネート基数が2.5以下である有機ポリイソシアネート化合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、ジヒドロキシ化合物と炭酸エステルとのエステル交換反応による重縮合物であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールの数平均分子量が250以上3000以下であり、
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第6族、第7族、第8族、第9族、第10族及び第11族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M1)を、その合計量として、1ppm以上25ppm以下含有しており、
JIS-K0071-1(1998)に準拠して測定した前記(b)ポリカーボネートジオールのハーゼン色数が50以下である、ポリウレタン樹脂。
[6]
前記(b)ポリカーボネートジオールが、長周期型周期表の第1族の金属からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属(M2)を、その合計量として、0.1ppm以上12.5ppm以下含有している、[5]に記載のポリウレタン樹脂。
[7]
前記(a)有機ポリイソシアネート化合物が、脂肪族有機ジイソシアネート化合物及び/又は脂環族有機ジイソシアネート化合物である、[5]又は[6]に記載のポリウレタン樹脂。
[8]
前記鎖延長剤(c)が、脂環式ジアミンである、[5]~[7]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂。
[9]
[1]~[4]のいずれかに記載のポリウレア樹脂及び/又は[5]~[8]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂をフィルム状に成型した、厚みが10μm~500μmのフィルム。
[10]
[1]~[4]のいずれかに記載のポリウレア樹脂及び/又は[5]~[8]のいずれかに記載のポリウレタン樹脂を使用した合成皮革。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、貯蔵時の着色が少なく、貯蔵安定性に優れ、且つ、例えば、塗料、コーティング剤などに使用した場合、変色の少ないポリウレタン樹脂及びポリウレア樹脂を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と略記する。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
射出成形体
17日前
東ソー株式会社
押出成形体
4日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
24日前
東ソー株式会社
ブロー成形体
24日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
10日前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
11日前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
5日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
21日前
花王株式会社
樹脂組成物
5日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
11日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
2か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
2か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
5日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
24日前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
24日前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
4日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
1か月前
花王株式会社
情報処理システム
2か月前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
1か月前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
11日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
ガスバリア性を有する樹脂組成物
2か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物
1か月前
artience株式会社
積層体の分離回収方法
5日前
ユニチカ株式会社
ポリアリレート樹脂
2か月前
株式会社ADEKA
ポリエステルの製造方法
17日前
住友電気工業株式会社
多孔質膜
2か月前
本田技研工業株式会社
解重合システム
25日前
本田技研工業株式会社
解重合システム
25日前
続きを見る