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公開番号2025010208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024188025,2020199078
出願日2024-10-25,2020-11-30
発明の名称難燃性ウレタン樹脂組成物
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】形成されるポリウレタン発泡体の表面に整泡剤がブリードアウトすること及びポリウレタン発泡体が燃焼し易くなることを防止し、さらに断熱性に優れるポリウレタン発泡体が得られる難燃性ウレタン樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】ポリオール化合物、液状難燃剤、触媒、及び発泡剤を含むポリオール組成物と、ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物とを含有する難燃性ウレタン樹脂組成物であって、整泡剤を含有せず、ゲルタイムが20秒以下である、難燃性ウレタン樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール化合物、液状難燃剤、触媒、及び発泡剤を含むポリオール組成物と、ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物とを含有する難燃性ウレタン樹脂組成物であって、整泡剤を含有せず、ゲルタイムが20秒以下である、難燃性ウレタン樹脂組成物。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
クリームタイムが8秒以下である、請求項1に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記触媒が金属系ウレタン化触媒を含有する、請求項1又は2に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリオール組成物がさらにフィラーを含有する、請求項1~3のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
前記触媒が三量化触媒を含有する、請求項1~4のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリオール組成物における液状難燃剤の含有量が、ポリオール化合物100質量部に対して20質量部以上である、請求項1~5のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
【請求項7】
吹き付け用である、請求項1~6のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性ウレタン樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体は、その優れた断熱性を利用して、マンション等の集合住宅、戸建住宅、商業ビル等の建築物の天井、屋根、壁面などの各構造物の断熱や結露防止に実用されている。ポリウレタン発泡体は、例えば各構造物の表面に、ポリオール組成物及びポリイソシアネート組成物を含むウレタン樹脂組成物を吹き付け、発泡及び硬化させることにより形成される。
【0003】
例えば特許文献1では、ポリイソシアネート成分、ポリオール成分、水、触媒、整泡剤、難燃剤、及び粉体を含有する配合液を発泡して得られる硬質ポリウレタンフォームからなる吹き付け断熱材に関する発明が記載されている。そして、該吹き付け断熱材は、難燃性や寸法安定性などに優れることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-270877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1のように、整泡剤を含む組成物を用いてポリウレタン発泡体を形成させると、発泡体の表面に整泡剤が染み出すブリードアウトが生じ易く、このため使用対象物が汚染されたり、あるいは得られた発泡体が燃焼し易くなるなどの問題が生じる場合がある。
一方で、ブリードアウトや燃焼性の問題を解決する観点から、整泡剤を使用せずにポリウレタン発泡体を製造することが考えらえる。しかしながら整泡剤を使用しない場合は、ポリウレタン発泡体を形成しているセルの一部が割れやすくなるなど、セルが粗くなり、断熱性が低下しやすくなることが分かった。
そこで、本発明では、整泡剤を使用しない場合において、セルが粗くなることを抑制して、断熱性に優れるポリウレタン発泡体が得られる難燃性ウレタン樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討の結果、ポリオール組成物とポリイソシアネート組成物とを含有する難燃性ウレタン樹脂組成物であって、整泡剤を含有せず、ゲルタイムが一定以下である、難燃性ウレタン樹脂組成物により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下の[1]~[7]を提供する。
【0007】
[1]ポリオール化合物、液状難燃剤、触媒、及び発泡剤を含むポリオール組成物と、ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物とを含有する難燃性ウレタン樹脂組成物であって、整泡剤を含有せず、ゲルタイムが20秒以下である、難燃性ウレタン樹脂組成物。
[2]クリームタイムが8秒以下である、上記[1]に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[3]前記触媒が金属系ウレタン化触媒を含有する、上記[1]又は[2]に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[4]前記ポリオール組成物がさらにフィラーを含有する、上記[1]~[3]のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[5]前記触媒が三量化触媒を含有する、上記[1]~[4]のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[6]前記ポリオール組成物における液状難燃剤の含有量が、ポリオール化合物100質量部に対して20質量部以上である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[7]吹き付け用である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、整泡剤を使用しない難燃性ウレタン樹脂組成物であるため、形成されるポリウレタン発泡体の表面に整泡剤がブリードアウトすることを抑制でき、またポリウレタン発泡体が燃焼し易くなることを防止できる。これに加えて、セルが粗くなることを抑制して、断熱性に優れるポリウレタン発泡体が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、ポリオール化合物、液状難燃剤、触媒、及び発泡剤を含むポリオール組成物と、ポリイソシアネート化合物を含むポリイソシアネート組成物とを含有する難燃性ウレタン樹脂組成物であって、整泡剤を含有せず、ゲルタイムが20秒以下である、難燃性ウレタン樹脂組成物である。
【0010】
(整泡剤)
本発明の難燃性ウレタン樹脂組成物は、整泡剤を含有しない。整泡剤を含有しないことにより、例えばシリコーン系の整泡剤を用いた場合に形成されるポリウレタン発泡体の表面に整泡剤がブリードアウトすることを抑制する。また燃焼要素となりうる整泡剤成分を除去することでポリウレタン発泡体が燃焼し易くなることを防止できる。
ここで整泡剤とは、ポリウレタン発泡において整泡機能を有するものであり、ポリウレタン発泡体の製造に一般に用いられる整泡剤を意味する。整泡剤は、例えば、シリコーン系整泡剤、非シリコーン系整泡剤などが挙げられる。
シリコーン系整泡剤は、ポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖を有する化合物であり、ポリシロキサン鎖とポリオキシアルキレン鎖とのブロック型構造であっても、主鎖のポリシロキサン鎖に側鎖としてポリオキシアルキレン鎖がグラフトした構造であってもよい。該シリコーン系整泡剤の具体的な製品名としては、例えば、東レダウコーニング社製のSH-193、SF-2937F、SF-2945Fなどが挙げられる。
非シリコーン系整泡剤とは、シリコーン系整泡剤以外の整泡剤をいい、例えば、アクリル系界面活性剤などが挙げられる。該アクリル系界面活性剤は、例えば極性基を側鎖に有するアクリルポリマーなどが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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