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公開番号
2025010158
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024175181,2021552141
出願日
2024-10-04,2020-03-03
発明の名称
軟組織修復、特にヘルニア修復のための生分解性メッシュ移植片
出願人
ハンス ウー.ベーア
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61L
27/18 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】患者の体内の、軟組織修復、特に外科的なヘルニア、慢性的な創傷治癒又は瘻孔修復における使用のための生分解性メッシュ移植片の提供。
【解決手段】本発明は、患者の体内の、軟組織修復、特に外科的なヘルニア、慢性的な創傷治癒又は瘻孔修復における使用のための生物分解性メッシュ移植片を提供する。そのメッシュ移植片は、多孔質の、親水性の生分解性ポリマー担体メッシュ(10)及び線維芽細胞(16)を含む。その担体メッシュ(10)は、異なるサイズの相互接続した孔を有するスポンジ状構造を含み、それは75°未満の水接触角を有し、かつ少なくとも主成分としてポリ乳酸を含む第一のポリマーから作られる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
患者の体内の、軟組織修復、特に外科的なヘルニア修復、慢性創傷治癒又は瘻孔の修復における使用のための生分解性メッシュ移植片であって、前記メッシュ移植片は、
多孔質の、親水性の生分解性ポリマー担体メッシュ(10)、及び
前記ポリマー担体メッシュ上又は内に線維芽細胞(16)を含み、
ここで前記担体メッシュ(10)が異なる大きさの相互接続した孔を有するスポンジ状構造を含み、
75°未満の水接触角を有し、かつ
主成分としてポリ乳酸を含んでいる少なくとも第一のポリマーから作られる生分解性メッシュ移植片。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ポリマー担体メッシュが40°未満、好ましくは25°未満、より好ましくは15°未満、最も好ましくは0°~10°の範囲内の水接触角を有する、請求項1に記載の移植片。
【請求項3】
前記担体メッシュが平板状の形状を有し、かつ弾力的に変形可能であり、その折りたたみ又は回転を可能にする、請求項1又は2に記載の移植片。
【請求項4】
第一のポリマーが少なくとも70%のポリ(乳酸)、より好ましくは少なくとも80%のポリ(乳酸)又は本質的にポリ(乳酸)からなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の移植片。
【請求項5】
前記ポリマー担体メッシュが、第一のポリマー単体又は第一のポリマー並びにコラーゲン、ゼラチン、ラミニン、フィブリノゲン、アルブミン、キチン、キトサン、アガロース、ヒアルロン酸アルギニン酸塩(hyaluronic acidalginate)及びそれらの混合物の群より選択される少なくとも一つの天然のポリマーからなり、ここでコラーゲンが好ましい、請求項1~4のいずれか一項に記載の移植片。
【請求項6】
前記ポリマー担体メッシュの前記スポンジ状構造が少なくとも一つの天然ポリマー、好ましくはコラーゲンによって覆われる、請求項5に記載の移植片。
【請求項7】
前記担体メッシュが1~12カ月、好ましくは1~8カ月、より好ましくは約1~6カ月、最も好ましくは約2~4カ月の生体内の総分解時間を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の移植片。
【請求項8】
前記線維芽細胞が前記移植片を受けることを意図される患者の自家線維芽細胞である、請求項1~7のいずれか一項に記載の移植片。
【請求項9】
さらに成長因子、好ましくはインターロイキン、酸性の線維芽細胞増殖因子、塩基性の線維芽細胞増殖因子、上皮細胞増殖因子、インスリン様増殖因子、インスリン様増殖因子結合タンパク質、血小板由来増殖因子、形質転換増殖因子α、形質転換増殖因子β、VEGF及びHGFからなる群より選択されるものを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の移植片。
【請求項10】
前記成長因子が胎盤性の間葉系のセクレトームにおける成長因子である、請求項8に記載の移植片。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に軟組織修復における使用のための、かつ特に請求項1に請求されるような外科的なヘルニア修復のための線維芽細胞により播種されるポリマー担体メッシュを含む生分解性メッシュ移植片に関する。本発明はさらに、そのメッシュ移植片を調製するための方法並びに本発明のメッシュ移植片及び追加のポリマー支持メッシュを含むキットに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
創傷治癒は、一連の相互に関係のある細胞的な事象及びサイトカインカスケードの編成を含む複合的なプロセスである。創傷治癒の主なフェーズは、フィブリン血栓形成に続いて、炎症性細胞及び線維芽細胞の浸潤、肉芽組織及び血管形成の発生、並びに上皮再形成を含む。成長因子及びサイトカインは、最初に血小板を脱顆粒させることにより、そして後に線維芽細胞及び炎症性細胞、特に好中球及びマクロファージにより、供給される重要な役割を果たす。また、その複雑な性質のために、その創傷治癒プロセスは、壊れやすく、そして中断又は失敗に敏感であり、治癒が深刻に機能を果たさない慢性創傷の形成に繋がる。それゆえ、その軟組織欠損のサイズ及び型に依存して、外科手術的な修復はその創傷治癒プロセスを補助し、かつ合併症のリスクを下げるために必要とされうる。
【0003】
外科的な軟組織修復の分野において、その組織損傷の領域を覆うために挿入される再吸収可能な又は再吸収不可能な材料からなるメッシュ移植片が往々にして使用される。そのメッシュ移植片は、その欠損の機械的な閉鎖として用いられ、そして、そのメッシュ移植片の周囲に強力な繊維性の瘢痕組織を形成する組織を再生するための、すなわち細胞を成長させるための支持構造を提供する。
【0004】
慢性創傷は別として、メッシュ移植片は、往々にして、ヘルニア欠損の、特に腹壁の外科手術の修復において用いられ、それは、損傷、腫瘍の切除、又は脱出からの結果でありうる。一般用語において、ヘルニアとは、前もって作られた、又は後天的なギャップを通じる天然の体腔の外への器官又は器官の一部の通過として記載されうる。最も頻繁に引き起こされるヘルニアの型は、鼠径ヘルニア又は大腿ヘルニア、裂孔ヘルニア、臍ヘルニア及び瘢痕ヘルニアであり、その後者は、外科手術後の切開又は手術を通じて押し出されるヘルニアである。外科手術のヘルニア修復において、そのメッシュ移植片は挿入され、腹壁内の欠損の領域を覆い、その周囲の筋肉及び筋膜を縫合することの有無に関わらず、伸長強度のない閉鎖をもたらす。これは、局所麻酔下又は全身麻酔下で開腹手術又は低侵襲手法の腹腔鏡を用いて行われうる。
【0005】
ヘルニアが発生する理由は未だに十分に理解されていない。当該分野において示される一つの説は、コラーゲン代謝障害により、ある患者が再発ヘルニアを発生することについて、特に高齢の患者において、遺伝的な素因を有することである。これらの患者におけるI型及びIII型コラーゲンの変化した比率は、III型コラーゲンの増加に伴い、結合組織の機械的強度を減らすと考えられている。III型コラーゲンの減少した伸長強度は、KLINGE,U.et al.Abnormal collagen I to III distribution in the skin of patients with incisional hernia. Eur Surg Res.2000,vol.32,no.1,p.43-48に参照されるように、瘢痕ヘルニアの発生において重要な役割を果たすと見られている。また、コラーゲン産生の障害は慢性創傷、すなわち、特に糖尿病患者及び血管障害を有する患者において、適当に治癒せず、そして何度も開いた傷の発生要因であると考えられている。
【0006】
今日外科的な軟組織修復において用いられる商用利用可能なメッシュは、分解できないものか又は十分に分解でき、そしてある時間の経過後に患者の体内に吸収されるもののいずれかである。
【0007】
再吸収不可能なメッシュ移植片は、ほとんどの場合様々なプラスチックより作られ、移植後数年間生物学的安定性及び安全性を保つことが知られている。しかしながら、異物材料をヒト又は動物の体内に導入することは、メッシュの移動、慢性炎症、感染のリスク等のように副作用を伴いうる。また、体内への比較的大きいプラスチック片の導入は、その体内の免疫防御システムによりもたらされる異物反応を誘導しうる。結果として、そのメッシュ移植片は、機能を支援するその組織を破壊し、かつ緩める。さらなる問題は、そのメッシュのために用いられるプラスチック材料、例えばポリプロピレンが、限定的な細胞増殖刺激効果を示すことである。それゆえ、その欠損部位の細胞の成長は往々にして制限され、かつ創傷治癒は延ばされる。
【0008】
一方で、十分に分解可能な(生分解可能な)メッシュは、体内に残存する異物組織がない利点を有する。ある十分に分解可能な材料、例えばポリ乳酸(PLA)又はコラーゲンは、繊維成長を促進すること、すなわち軟組織欠損内の細胞の成長を示し、それは迅速かつ持続した創傷治癒のために重要である。それにもかかわらず、そのメッシュが分解され、そしてあまりに早く吸収される場合には、その組織欠損にわたり徐々に作り上げられている瘢痕プレートは、日々の活動の間、未だに修復した軟組織へ適用されるストレスに耐えることができないだろう。これは、欠損を覆う瘢痕プレートが腹腔内圧に耐えなければならず、さもなければヘルニアのrelapseがたいてい保証されるので、ヘルニア修復の場合において特に重要である。加えて、例えばPLAより作られるメッシュは、むしろもろく、かつ腹腔鏡ツールを通じてメッシュを導入するために折りたたまれる又は回転される際に壊れる傾向がある欠点を有する。
【発明の概要】
【0009】
本発明によって解決される問題は、それゆえ軟組織欠損の、特に慢性損傷、瘻孔又はヘルニア欠損における、迅速な、安全なかつ安定的な閉鎖を可能にするメッシュ移植片を提供することである。同時に、そのメッシュ移植片の成分は、容易かつ安価に製造でき、かつ慣習の開腹及び腹腔鏡手術方法を用いることによって利用可能であるべきである。
【0010】
この問題は、請求項1に従うメッシュ移植片、請求項11に従う調製方法、及び請求項15に従う移植キットによって解決される。好ましい態様は、従属項の対象である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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