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公開番号
2025009908
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024095591
出願日
2024-06-13
発明の名称
壁つなぎ部材配置決定支援プログラム及び該プログラムを実行させる情報処理装置
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04G
5/04 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約
【課題】建設地域及び建設条件ごとに最適な壁つなぎ用部材の配置決定を支援することができ、もって施工コストの抑制と、施工負担の軽減を図ることが可能な壁つなぎ部材配置決定支援プログラム及び該プログラムを実行させる情報処理装置を提供する。
【解決手段】壁つなぎ部材配置決定支援プログラムは、外壁パネルの寸法及び配置を含む躯体情報と、建設地域の風速に関する風速情報と、仮設足場に張設される養生材に関する養生材情報と、を含む配置条件を取得し、外壁パネルの寸法及び配置に基づいて壁つなぎ部材を配置可能な配置候補位置を特定し、配置条件に基づいて仮設足場にかかる風荷重を推定し、推定結果と壁つなぎ部材の許容耐力に基づいて、壁つなぎ部材の最大配置間隔を算出し、配置候補位置と最大配置間隔とに基づいて壁つなぎ部材の配置を決定し、躯体情報とともに出力するようにコンピュータを機能させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
躯体と仮設足場を連結する壁つなぎ部材の配置決定を支援するコンピュータを、
前記躯体の外壁を構成する外壁パネルの寸法及び配置を含む躯体情報と、前記躯体の建設地域における風速に関する風速情報と、前記仮設足場に張設される養生材に関する養生材情報と、を含む配置条件を取得する配置条件取得手段、
前記躯体情報に含まれる前記外壁パネルの寸法及び配置に基づいて、前記壁つなぎ部材を配置可能な配置候補位置を特定する配置候補位置特定手段、
前記配置条件に基づいて前記仮設足場にかかる風荷重を推定し、該推定の結果と前記壁つなぎ部材の許容耐力に基づいて、前記壁つなぎ部材の最大配置間隔を算出する最大間隔算出手段、
前記配置候補位置特定手段によって特定された前記配置候補位置と、前記最大間隔算出手段によって算出された前記最大配置間隔と、に基づいて、前記壁つなぎ部材の配置を決定する配置決定手段、
前記配置決定手段によって決定された前記壁つなぎ部材の配置を、前記躯体情報とともに出力する配置出力手段、として機能させることを特徴とする壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
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【請求項2】
前記風速情報は、地域ごとに定められた前記風速の統計情報を含み、
前記養生材情報は、前記養生材の種類ごとに定められた充実率を含み、
前記最大間隔算出手段は、前記統計情報と、前記充実率に基づいて、前記仮設足場にかかる風荷重を推定することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項3】
前記配置条件取得手段は、
前記建設地域の選択を受け付ける地域選択受付手段と、前記養生材の種類の選択を受け付ける養生材選択受付手段と、を備え、
前記地域選択受付手段が受け付けた前記建設地域に基づいて前記風速情報を取得し、前記養生材選択受付手段が受け付けた前記養生材の種類に基づいて前記養生材情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項4】
前記最大間隔算出手段は、前記複数の前記配置候補位置の中で、最も上層に位置する前記配置候補位置における風荷重を推定し、該推定の結果と前記許容耐力と、に基づいて前記最大配置間隔を算出することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項5】
前記配置決定手段は、
複数の前記配置候補位置のうち、前記躯体の四隅に隣接する第一配置位置に前記壁つなぎ部材の配置を決定する第一配置決定手段と、
複数の前記配置候補位置のうち、既に前記壁つなぎ部材の配置が決定された配置決定位置から、前記最大配置間隔以下であって、前記外壁に沿って最も離隔する第二配置位置に前記壁つなぎ部材の配置を決定する第二配置決定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項6】
前記躯体情報は、前記外壁パネルが描かれた外壁パネル伏図画像を含み、
前記配置出力手段は、前記配置決定手段によって決定された前記壁つなぎ部材の配置を、前記外壁パネル伏図画像に重畳して出力することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項7】
前記最大間隔算出手段は、前記壁つなぎ部材の水平方向における前記最大配置間隔を算出し、
前記配置決定手段は、
前記配置候補位置と、前記水平方向における前記最大配置間隔と、に基づいて、前記壁つなぎ部材の前記水平方向の配置を決定する第一配置決定手段と、
前記第一配置決定手段によって決定された前記水平方向の配置に基づいて前記仮設足場にかかる風荷重を推定し、該推定の結果と前記壁つなぎ部材の前記許容耐力に基づいて、前記壁つなぎ部材の鉛直方向の配置を決定する第二配置決定手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項8】
前記第二配置決定手段は、前記壁つなぎ部材の鉛直方向の配置を仮決めし、該仮決めされた鉛直方向の配置と、前記第一配置決定手段によって決定された前記壁つなぎ部材の前記水平方向の配置と、に基づいて、前記仮設足場にかかる風荷重の最大値を推定し、該推定の結果と前記壁つなぎ部材の前記許容耐力に基づいて、前記壁つなぎ部材の鉛直方向の配置を決定することを特徴とする請求項7に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項9】
前記躯体情報は、前記外壁パネルが描かれた外壁パネル伏図画像及び外壁パネル立面図画像を含み、
前記配置出力手段は、前記配置決定手段によって決定された前記壁つなぎ部材の前記水平方向の配置及び前記鉛直方向の配置を、前記外壁パネル伏図画像及び前記外壁パネル立面図画像の少なくともいずれか一方に重畳して出力することを特徴とする請求項7に記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラム。
【請求項10】
プロセッサを備える情報処理装置であって、該プロセッサに、請求項1から請求項9のいずれかに記載の壁つなぎ部材配置決定支援プログラムを実行させる、情報処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁つなぎ部材配置決定支援プログラム及び該プログラムを実行させる情報処理装置に係り、特に、壁つなぎ部材の許容耐力に基づいて壁つなぎ部材の配置を決定する壁つなぎ部材配置決定支援プログラム及び該プログラムを実行させる情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、建設中の建物の周囲に設けられた仮設足場の倒壊を防止するために、仮設足場と建物の躯体(壁等)を連結する壁つなぎ部材が利用されている。特許文献1には、外壁パネルの間に形成された横目地を通して外壁パネルと連結する壁つなぎ部材が記載されている。特許文献1に記載された壁つなぎ部材は、基端部が仮設足場の支柱に固定され、先端部が外壁パネルのフレームに固定される。これにより、仮設足場と建物の間の距離を一定に保ち、仮設足場の倒壊の防止と安定化を実現することができる。
【0003】
ここで、壁つなぎ部材は、垂直方向で5メートル以下、水平方向で5.5メートル以下の間隔で配置しなければならないことが労働安全衛生規則で規定されている(労働安全衛生規則第570条)。そのため、建設現場では、壁つなぎ部材を、仮設足場の2層3スパンを基準として配置することによって、上記の規定を遵守している。詳細に説明すると、仮設足場は、住宅用であれば一層(一段)で高さ1900ミリメートル、1スパンが1800ミリメートルの寸法を有している。そのため、壁つなぎ部材を、仮設足場の2層3スパン毎に配置することにより、垂直方向の間隔が3.8メートル、水平方向の間隔が5.4メートルとなり、労働安全衛生規則で定められた規定を遵守することができる。
【0004】
また、仮設足場にメッシュシート等からなる養生材を設ける場合、メッシュシートを介して仮設足場に加わる風荷重を考慮して、壁つなぎ部材を、仮設足場の2層2スパンを基準として配置することができる。これにより、壁つなぎ部材は、垂直方向の間隔が3.8メートル、水平方向の間隔が3.6メートルで配置される。そのため、風の影響が大きい場合であっても、仮設足場の倒壊をより確実に防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-056162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、風の影響は、建設地域の環境や、近接構造物の状況(例えば近接高層建築物の有無等)によって大きく変動する。また、メッシュシート等の養生材を介して仮設足場に加わる風荷重は、養生材の種類によっても変動する。そのため、一律に仮設足場の2層3スパン又は2層2スパンを基準として壁つなぎ部材を配置することは、壁つなぎ部材の過剰配置となる虞があり、建設地域及び建設条件ごとに最適な配置を行うことが望まれていた。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、建設地域及び建設条件ごとに最適な壁つなぎ用部材の配置決定を支援することができ、もって施工コストの抑制と、施工負担の軽減を図ることが可能な壁つなぎ部材配置決定支援プログラム及び該プログラムを実行させる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、本発明の壁つなぎ部材配置決定支援プログラムによれば、躯体と仮設足場を連結する壁つなぎ部材の配置決定を支援するコンピュータを、前記躯体の外壁を構成する外壁パネルの寸法及び配置を含む躯体情報と、前記躯体の建設地域における風速に関する風速情報と、前記仮設足場に張設される養生材に関する養生材情報と、を含む配置条件を取得する配置条件取得手段、前記躯体情報に含まれる前記外壁パネルの寸法及び配置に基づいて、前記壁つなぎ部材を配置可能な配置候補位置を特定する配置候補位置特定手段、前記配置条件に基づいて前記仮設足場にかかる風荷重を推定し、該推定の結果と前記壁つなぎ部材の許容耐力に基づいて、前記壁つなぎ部材の最大配置間隔を算出する最大間隔算出手段、前記配置候補位置特定手段によって特定された前記配置候補位置と、前記最大間隔算出手段によって算出された前記最大配置間隔と、に基づいて、前記壁つなぎ部材の配置を決定する配置決定手段、前記配置決定手段によって決定された前記壁つなぎ部材の配置を、前記躯体情報とともに出力する配置出力手段、として機能させることにより解決される。
【0009】
上記構成によれば、壁つなぎ部材配置決定支援プログラムは、建設中の建物の躯体情報に基づいて壁つなぎ部材を配置可能な配置候補位置を特定する配置候補位置特定手段と、仮設足場にかかる風荷重を推定し、風荷重と壁つなぎ部材の許容耐力に基づいて壁つなぎ部材の最大配置間隔を算出する最大間隔算出手段と、配置候補位置と最大配置間隔とに基づいて壁つなぎ部材の配置を決定する配置決定手段と、壁つなぎ部材の配置を、躯体情報とともに出力する配置出力手段と、を備えている。ここで、躯体情報には、壁つなぎ部材が取り付けられる外壁パネルの寸法及び配置に関する情報が含まれている。そのため、壁つなぎ部材配置決定支援プログラムは、建物ごとに最適な壁つなぎ用部材の配置の決定を支援することができ、壁つなぎ部材を必要以上に配置してしまう場合と比べて、施工コストの抑制と施工負担の軽減を図ることが可能となる。また、作業者は、複数の外壁パネルのうち、いずれの外壁パネルに壁つなぎ部材を連結するかを容易に把握することが可能となる。
【0010】
また、前記風速情報は、地域ごとに定められた前記風速の統計情報を含み、前記養生材情報は、前記養生材の種類ごとに定められた充実率を含み、前記最大間隔算出手段は、前記統計情報と、前記充実率に基づいて、前記仮設足場にかかる風荷重を推定するとよい。
上記構成によれば、最大間隔算出手段は、地域ごとに異なる風速の統計情報と、建設現場ごとに異なる養生材の充実率に基づいて仮設足場にかかる風荷重を推定する。そのため、壁つなぎ部材配置決定支援プログラムは、壁つなぎ用部材の最適な配置を、柔軟に決定することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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